今回の記事は、特に40代・50代・60代の方で中小企業診断士を受けてみようかな?と少し考えている皆様に読んで頂ければ嬉しいです!
中小企業診断士は「なくなる」と聞いた事があるけど本当なの?
中小企業診断士の資格で本当に食べていけるのかな?
30歳を超えてるし、若い人に記憶力で勝てないだろうな
など、中小企業診断士に興味を持ちながらも、不安に思われている方にぜひ読んで頂ければと思います。
まず、なにより最初に『中小企業診断士がなくなる』はデマです!
(2023年時点、この資格のド真ん中の機関で仕事を頂いている私が保証します)
そして、欲張る事をしなければ中小企業診断士の資格で十分に食べていけます!(私が証人)
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十分食べてはいけるけど、その先はやはり過酷な競争が存在するという事が伝わるかなと思います。
そして本題に入りますと、
中小企業診断士は40代・50代にかなり有利な資格です。
下の記事でその理由についてガッツリと記載します。
自信を持っていただけると思います。
中小企業診断士がなくなると言われる背景

忘れたころに出てくる「中小企業診断士なくなる」説‥この説が出てくる理由を、私は大きく3つの点で考えます。
中小企業診断士には独占業務がないから
これは事実で、弁護士・会計士・税理士・社労士などには存在する独占業務がありません。
独立した際には独占業務が無いから営業をゼロから‥と思いますが、診断士にも協会からの仕事斡旋や、中小企業基盤整備機構はもちろん、商工会議所などの公的機関窓口業務(中小企業の悩み相談アドバイザー)が半ば独占的に行われています。
特に今は、高齢化による事業承継で診断士不足が日本各地で叫ばれていますので30年後は分かりませんがそれほど独占業務がないからといって悲観する事は無いと思います。
コンサルティング業務は誰でもできるから
これは事実です。言ったもん勝ちです。
ボストンコンサルティング、マッキンゼー、アクセンチュアだけではなく、様々な有象無象のコンサルティングファームが世の中には乱立しています。
これを見て「やっぱり仕事が無さそう」と考えるのはかなり短絡的かなと思います。
日本には300万社を超える中小企業があり、
良く名前を聞くコンサル大手は大企業しか相手にしません。
逆に中小企業を対象にしたコンサルはそれこそ有象無象の世界です。
怪しいコンサル会社を見抜く目が鍛えられていない経営者にとっては日本で唯一の国家コンサル資格である中小企業診断士はやはり安心・信頼に繋がるのではないでしょうか?
活躍している中小企業診断士を見た事がない
現在、中小企業診断士の数は約30,000人。
もちろん資格を活用せずに企業内診断士(←これは資格の意味がどれほどあるのか疑問)として働かれている方もいるので「診断士」を肩書に仕事をされている方はかなり少ないと思います。
一方、AIに置き換わらない資格1位になったり、社会人が取りたい資格1位になるなど露出は増えており、露出が増えているのに診断士がいない…という事からネガティブに「なくなる」に繋がっているのかなと推測します。
ただ復唱になりますが、なくなりません‥高齢化が進めば進むほど、補助金等の施策が出れば出るほど仕事が増える資格。
それが中小企業診断士だと思います。
中小企業診断士の資格の特徴
ここはWebで検索して頂くと山ほど情報が出てきます。しかし、中小企業診断協会のWebサイトが一番正確で良いと思いますので以下、参照ください。
https://www.j-smeca.jp/index.html
資格取得までのプロセス
択一の1次試験、論述の2次試験、口述試験 そして 実習
すべてを通過すれば資格の獲得になります。
※後ほど記載しておりますが、1次試験にさえ通れば、他のルートも存在します。

1次試験の科目
経済学・経済政策、財務・会計、企業経営理論、運営管理、法務、システム、中小企業施策の合計7科目、平均60点以上で1科目も40点を切っていない事が条件。
つまりは得意な科目で高得点を取り、苦手な科目は40点で良い‥これがポイント。
2次試験の科目
事例に対する論述形式(筆記形式)で、
Ⅰ「経営」、Ⅱ「マケ」、Ⅲ「生産」、Ⅳ「財務」の論述試験になります。
※早めにぶっちゃけておくと、回答例が公開されていないためかなり「対策」がしにくい試験です。(1次試験さえ通過してしまい、別記事で書いた「中小企業診断士養成課程」もぜひ選択肢に入れて欲しい)
口述試験
私は通過しておりませんが、普通にコミュニケーションが取れれば十分との事なの心配なしとの事です。(霊長類ヒト科でさえあれば合格すると先輩の中小企業診断士は言っておりました)
くどいですがここで1つだけ覚えておいて頂きたいのは、上記のた正規ルートだけではなく、
雲を掴むことで有名な2次試験を回避して、資格を取得可能です。
私はそのルートを活用し資格を取得しました。次の見出しから本題に入ります。
中小企業診断士に資格が40代・50代に有利な理由

社会人経験者であれば一般知識で回答が可能な問題も多いから
まず、改めて勉強しなければならない科目を見てください。社会人を数年経験していれば自然と接点が生まれる、距離の近いものばかりと思います。
やや接点が無いかなと思うのは中小企業施策の科目ですが、中小企業施策は毎年発行されている中小企業白書のポイント(傾向)をおさえておけば何とでもなる科目です。
他の資格のように
かも知れません。しかし、中小企業診断士の資格は
(特に油がのった40代、50代、更には60代にもおすすめしたい)
中小企業診断士の試験には科目合格が存在するから
浅い知識でも十分とは言え、7科目もあれば覚える事もそれなりの分量になってきます。
ただ、この資格の1次試験には
があります。
初年度に2科目だけ合格、2年目に3科目、最終年度は2科目。3年で全てそろえる事ができれば次のステップに進めます。(忙しく働く人でも取れる資格です)
また、
されるようになり、履歴書にも記載可能です。そして、この1次試験だけ通るというのが凄く大事で、次の見出しをご覧ください。
2次試験の代替として「中小企業診断士養成課程」があるから
雲を掴む試験と言われている2次試験。
言葉は悪いですがある意味では運の要素も非常に強いと思います。更に、
です…しかし、
もちろんお金はかかりますし、入学への試験もあります。
時間も拘束されますが、雲を掴む2次試験よりははるかに現実的(更に独立したい方にとっては人脈もできる)な取り方だと私は感じています。

※多少、お金に余裕が出てきた40代・50代に、中小企業診断士資格をおすすめしたい理由です。
※養成課程については、別の記事でも情報を色々と書いているで参考にしてください。
普通に食べていける資格だからおすすめしたい
中小企業診断士の資格は「国による唯一のコンサル資格」です。少し、志が低いことを書きますが
国関係の公共機関で働くだけであれば食い扶持には困りません。
死ぬまで働くことが可能だと思います(地方公共団体、商工会議所なども含む)。もちろん、資格を取るからには独立し、一旗あげてやるという方が大半だとは思いますが、民間企業の中で資格を生かしている方もおりますし、副業で資格を活かしている方もおります。
何とか生きていけるセーフティネットがあるというのは大きな魅力ではないでしょうか?
くどいですが「中小企業診断士の資格がなくなる」と書かれている方は何を根拠にされているのか?
AIに仕事を奪われないから
ChatGPT等の生成AIを筆頭に、圧倒的に成長を始めたAI。
数多くの仕事がこれからAIに奪われていく事は確実だろうなと実務をしながら感じています。しかし、
(AIが代替できない資格として、弁護士についで2位)
その理由が極めて多くの変数を扱う業務であるとともに、1社1社(社長1人1人)毎に目指すゴールが違うからと考えています。
A社にとっては売上・利益を伸ばすことが目的ではなく、例えば商店街の中で評価されることだったり、B社にとっては売上・利益を伸ばすことが目的ではなく、孫に事業を引き継ぐことだったり、ゴール自体が経営者の数だけある事もAIに代替されにくい理由かなと思っています。(診断士は彼らのゴールを目指したコンサルティングを行う)
以上、40代、50代の方には中小企業診断士の資格をおすすめさせて頂きます。
(と偉そうに書きながら…私も勉強中です、共に頑張りましょう)
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