【2024年】ITコーディネータ試験はここだけ覚えれば誰でも合格できる!

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私は2024年3月にITコーディネータの筆記(択一)試験を受講し、結果は「78点」(2週間程度(50時間)の勉強)とまずまずでした。

事前に幾つかのWebサイトを検索し、対策を図ろうと考えたのですが「過去問を繰り返す事」「プロセスガイドライン(PGL)を読み込む事」と言った内容した見つかりませんでした。

自分も受験して気づいたのですがとにかくこの「プロセスガイドライン(PGL)」が難しい。勉強した方なら90%の方が「うんうん」と頷いてくださると思いますが

情報が正規化されておらず、暗記必須の『原則』でさえ同じワードが出てくる

(ガイドラインなので仕方ないですが)「重要ポイント」が明記されておらず情報が並列

この2点が原因かなと思います。

私は筆記(択一)前に「ケース研修」を受講し、その中で、都度講師が発する「試験的にはプロセスガイドラインのここが大事!」をメモメモしておりましたので記事化しておきます。(受験後だから分かりますが、かなり鋭いポイント指摘でした

うまくまとまっていませんが、必ずPGLを1度通読していただき、その後は赤字で書いたポイント周りをPGLで確認頂ければ十分と思います。そして、原則の暗記!は必ず実施してください。

合格すれば、こんな小さくて可愛い置物がもらえますよ。

ITコーディネータに合格すればもらえる認定証
ITコーディネータ認定書の写真
目次

第1部 ITを利活用して事業を成長させる

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UnsplashJoshua Sortinoが撮影した写真

第1章 IT経営とは

思いを語り引っ張っていくのは経営者、経営改革の主人公は全従業員!

1.IT経営は経営をリアルタイムで把握し、経営の実態をITによって見える化する事が重要であるが何見える化する対象は企業によって異なる。資源としての情報を強く意識する。

2.経営者は外部の経営環境とIT環境の変化を洞察し、自社の変革に結びつけなければならない。

3.経営者は自ら「思い」を共有し、ITは「思いを実現する武器」として活用する
→「自ら」というのがポイント!(IT経営推進者や支援者に丸投げはダメ)

■IT利活用の目利きと共に、自組織のIT利活用に関する成熟度を認識することが重要
→この成熟度というものもITC全体を通じたキーワードです。

■PGLにおけるIT経営の定義「IT経営とは、経営環境の変化を洞察し、戦略に基づいたITの利活用による経営改革により、企業の健全で持続的な成長を導く経営手法」
→過去問や例題集で見たことは無いのでテスト対策では暗記不要

■A領域(IT経営認識領域)=変革を推進できる組織に成長させること、B領域(IT経営実現領域)=経営者を中心にして作られた変革構想をIT利活用で実現する、C領域=関係者が同じ方向を目指すようにする 
→特にC領域の目的を一言で言うと!が重要(プロジェクトマネジメント・モニタリングとコントロール・コミュニケーションは目線合わせが最大の目的

2章 IT経営を支える人財と役割

経営者、IT経営推進者、IT経営支援者の役割分担は語れるように!

1.IT経営をリードするのは経営者自身である
→テストで出ます。※雑ですが考え方として、IT経営推進者は経営者の命を受けてITによる変革を実現する人(社員)、IT支援者は助言する人(ITC)とおさえておけばOK。

2.実践のキーパーソンはIT経営推進者(人あるいはチーム)
→経営者の代理人として活動する、主としてB領域(経営戦略創りからITサービス利活用まで)を担う。

3.IT経営(改革)を支援・サポートはIT経営支援者(ITC)

3章 IT経営の推進方法

企業で働く方は自社の経営者・経営企画部門・営業(製造)部門・IT部門をイメージするとわかりやすい

C領域はイメージがつきやすいのでA、B領域に時間をかける

1.3つの主要な領域

そのまま、領域名自体が問われることはないが「前提」として扱われます。

「領域名」・「プロセス名」・「ステップ名」は辛いですが丸暗記ください。

IT経営認識領域(A領域)>

「IT経営実現領域(B領域)全体を支える」事と「構想を創る・外部内部変化を変革に取り入れる・成熟度を上げていく」ことが重要とされる領域。

A領域に所属するプロセスは‥

☆変革認識プロセス(A1)
→経営者が社内外の変化を捉え、変革の必要性を認識し、変革構想として全社へ示す(現場レベルとの乖離に注意

☆変革マネジメントプロセス(A2)
→後ほどでてきますがSPDLIの根幹となるプロセス、外部・内部の変化を捉え、全体をモニタリング&コントロール。

☆持続的成長認識プロセス(A3)
→一連の経営変革が終わったら成熟度の変化を認識(学習と成長)し、次期の変革へつなげていく 。

<IT経営実現領域(B領域)>

A領域で示された変革構想を実現するため、複数のプロジェクトが立ち上がります。

☆経営戦略プロセス(B1)
→読んで字のごとくです。

☆業務改革プロセス(B2)、IT戦略プロセス(B3)、IT利活用プロセス(B4)が同時並行的に動きます。
→B4領域にだけステップ(IT資源調達ステップ→IT導入ステップ→ITサービス利活用ステップ)

IT経営共通領域>

A領域、B領域全体にかかるのがこのC領域。イメージしやすいと思うので勉強時間は少なめ。

☆プロジェクトネジメント(C1) 
→そのまま

☆C2 モニタリング&コントロール(C2)
→A領域の変革マネジメントプロセス(A2)の原則である「モニタリング&コントロールの原則」と混乱しやすく、テストでも狙われるので注意!

☆C3 コミュニケーション(C3)
→そのまま

<各プロセス概要(ざっくり)>

A1 変革認識プロセス
→経営者が社内外の変化を捉え、変革の必要性を認識し、「変革構想」として示すプロセス

A2 変革マネジメントプロセス(やめるも含めた経営者レベルのマネジメント)
→B領域の変革推進を支援する、Bからの情報をモニタリング・コントロールする。

A3 持続的成長プロセス
→Bの結果を評価し、成熟度を確認

B1 経営戦略プロセス
経営者の思いや変革構想を具体的な経営戦略に落とし込む(経営企画部門のイメージ)、その経営戦略は「事業」「機能」に展開され、業務改革やIT戦略にブレイクダウンされる

B2 業務改革プロセス
→IT戦略プロセスとは両輪の関係、経営戦略で立てられてた事をPJTなどで実現する。

B3 IT戦略プロセス
→業務改革プロセスとは両輪の関係、経営戦略で立てられたことをPJTで実現する。
→そして、ここで創られたIT戦略がIT利活用プロセスに繋がる

B4 IT利活用プロセス
→3つのステップからなる(資源調達→導入→利活用)

C1 プロジェクトマネジメント
→そのまま

C2 モニタリング&コントロール
→そのまま

C3 コミュニケーション
→そのまま

暗記!<IT経営を成功に導く7つの基本原則>

・経営者牽引の原則 → 自分自身が自分の思いを伝え、組織を動かす

・環境変化洞察の原則 → とにかく敏感になれ、外部の専門家も重要

・IT徹底利活用の原則 → 常にITを念頭に置きながら経営変革を進めるべし

・戦略実行整合の原則 → 戦略と実行は常に整合性をとってね

・全体最適の原則 → セキュリティやガバナンスも含め、これまでの知識に固執するな、外部も活用

・学習と成長の原則 → 組織として成長を図れ!

・価値創造の原則 → 最終ユーザーを想像し、提供価値を問い続ける(最終ユーザーがキーワード)

<IT経営の重要フレームワーク>

■戦略経営サイクル(SPDLI)※ここはプロセスガイドラインの「絵」を見ておくこと。

S Strategy → P Plan → D Do → L Learning → I Innovation
→Pの場所でPDCA(経営戦略レベル)とPDS(PJTレベル)も回る
→この3つのサイクルをすべて含めて戦略経営サイクルと呼ぶ
→Iの場所でイノベーション経営サイクル(ISPDL)が回る

<IT経営の成熟度を測定>

暗記!4つの評価視点

①IT経営マインド(企業風土(知識を集める仕組み・教育)、意識レベル、変化対応、オープン) ABC領域
②IT経営ガバナンス(業務遂行・管理、ROI、コンプラ、マネジメントKPI、KGI) ABC領域
③ITサービス利活用(企業のITリテラシー、生産性向上等にITが徹底利活用されているか)B領域のみで使う評価
④IT環境(ヘルプデスク、セキュリティ、BCP等)B領域のみで使う評価

<プロセスとプロジェクト>

意味のある設問とは思いませんが「IT化戦略プロジェクト」は「✖」などの引っ掛けが出るので注意
単語を正確に覚えなければならない事もこの試験の特徴です。

経営戦略プロセス では 経営戦略プロジェクト が動きだす

業務改革プロセス では 業務改革プロジェクト が動きだす

IT戦略プロセス では IT戦略プロジェクト が動きだす

IT利活用プロセス では IT化プロジェクト が動きだす

<セキュリティの3要素>

セキュリティの3要素(CIA):Confidentiality機密性、Integrity完全性、Availability可用性を維持することが大切。
→機密性=「情報を安全に管理」、完全性=「正確で一貫性のある情報を提供」、「可用性」=いつでも使えることを保証

■リスクの抽出はQCDの観点で行うことが多い。しかしながら、IT経営においては「QCDS」とS(戦略)を加え、戦略の観点でリスクを評価することも大切。

第2部 IT経営認識領域(A):イメージは経営層+経営企画部

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■経営者の第1の役割は従業員に気づきを与える事第2の役割は現場の生の声(従業員)を積極的に吸い上げること

暗記!IT経営認識領域における共通の基本原則

①変革者のリーダーシップとコミットメントの原則 → 本気度を示す(自ら考え・自らの言葉) ※基本原則では「経営者牽引の原則」

②オープンマインド醸成の原則 → 組織を超えて共創する

③SPDLI経営サイクルの原則 → 前述の通り(SPDLIはA領域共通の話)

④変革認識3Aの原則 → 変化への気づきは意識的に捉え、可視化し、実行に落とす

 →3Aとは、Awareness,Attention(含見える化),Actionの頭文字

⑤変革のための情報共有・知識集約の原則 → とにかくA領域は変化情報が命

⑥本質追究の原則 → 自社課題の本質を見極める

企業価値創造の原則 → 社会からの要請に応え、企業価値を高める 
※IT経営全体の基本原則は「価値創造の原則」

第1章 変革認識プロセス(A1)

■持続的成長のためには、変化への気づきが重要

■組織として変革認識レベルを上げるためには、

これは過去問でも頻出です『経営者の意識改革』『人財育成』『参画意識の形成』の3つが大切

→留意すべきは、技術革新はスピードが速く、全従業員が最新動向に敏感でいることが大切。積極的にITと経営の双方に詳しい外部知見も活用、そして他社・自社のいずれからもヒントを探る

■変革の思いを形式知化した「変革構想書」では、IT経営推進の目的、戦略方針、制約条件(経営資源等)、コントロール条件(中止・撤退条件)なども明確にする。

暗記!変革認識プロセスの基本原則

①経営者の思いの形式知化の原則 → 経営者自身がおこなう

②戦略経営とイノベーション経営サイクルの原則 ※戦略経営サイクル=SPDLI

③新しい領域・事業へのチャレンジの原則 → 失敗を恐れない

④☆構想明瞭化の原則 → ストーリーにする ストーリーはSCQA(Situation(状況)、Complication(複雑化)、Question、Answer)で記載

第2章 変革マネジメントプロセス(A2)

■進め方は、

(1)体制づくり →成果物:変革マネジメント計画書

(2)変革の推進支援 →成果物:変革ができる体制、組織文化、経営者のメッセージ

(3)変革実行の把握と是正 →成果物:変革マネジメント実施状況報告書、是正の表明、(改)変革構想書

暗記!変革マネジメントプロセスの基本原則

①全体最適の原則 → 変革目的と提供価値の視点を忘れない事

②変化へのモニタリング&コントロールの原則

③変革マネジメント合目的性の原則 → マネジメント自体を目的かしない

3章 持続的成長認識プロセス(A3)

■組織の成長を確認し、次の変革実現に向けて何が必要かを認識するプロセス

<進め方>

とにかく色々と客観的に評価を行うのがこの領域

(1)経営ビジョン達成の評価

・経営戦略目標達成度の評価

・IT経営推進の評価

・IT経営の成熟度評価

暗記!持続的成長認識プロセスの原則(簡単なので即暗記してしまう!)

①客観的評価の原則

②学習と成長の原則 → 成熟度を上げる

③成長の評価の原則 → 成果に対して個々のステイクホルダに報いる事で次につなげる

第3部 IT経営実現領域(B領域):戦略Pは経企部+(経営者)で他は現場

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UnsplashJason Goodmanが撮影した写真

■経営戦略策定から各種PJT・日常業務改革による戦略目標達成までの一連の活動(業務改革・IT戦略)

■成果物がとにかく多い領域だが順番としては以下をおさえておく

「企画書」→「計画書」、「全体」→「中期」→「短期」

■B領域では明確なKGI/KPIが設定される(経営戦略のKPIが業務改革やIT戦略プロセスのKGIという階層構造

暗記!B領域共通の基本原則

①価値前提に基づく経営の原則 →出る!数字にとらわれすぎず、ステークホルダーの価値を前提に組み立てる事
※しつこいですが、IT経営全体の基本原則は「価値創造の原則」、IT経営認識領域の原則は「企業価値創造の原則」」

「価値」「モニタリング&コントロール」「最適」「経営者」等、原則に頻出するワードは注意

②IT積極的活用の原則 ※これも「IT徹底利活用の原則」と区別が必要

③新たな可能性追求の原則 → 既存のやり方に捕らわれすぎない

④業務改革・IT戦略協調の原則 → 経営戦略プロセスの後に続く2つは協調させる

⑤IT経営の成熟度の原則 → また出ましたね成熟度‥IT経営を実現するには身の丈を意識して進めること

⑥収益性の原則 → 活動を財務指標ではかれるようにする

第1章 経営戦略プロセス(B1) ※いわゆる経営企画部門が担うプロセス

■B領域、最初のプロセスであり経営戦略の策定・実行・評価を行う

・変革構想を確認し、内部外部環境を踏まえながら戦略策定を行う

出る!中期経営計画が終了するまで計画・実行・評価を繰り返す

・中期経営計画の終了時点で評価する

■進め方

(冷静に考えれば判断がつきますが)順番のシャッフル問題に要注意です

◆理念・使命の確認 →◆経営環境情報の収集・分析 →◆あるべき姿 →◆経営リスク評価・対応 →◆経営戦略策定 →◆展開 →◆実行 →評価(特に、「あるべき姿」→「リスク評価」→「戦略」の順に注意)

環境変化は企業ドメインやCSF(Critical Success Factor)に影響を与える

■リスクには自然災害など損失を発生させる「純粋リスク」と経営判断による「投機的リスク」が存在する

■経営シナリオには8W3Hで検討(5W1H(対象)+whose+Whom(誰と)+Which(優先)+howmuch+howoften

<経営戦略の流れ>

■経営戦略の展開 成果物:中期経営計画書

■経営戦略の実行 成果物:短期経営計画書→短期実行報告書

■経営戦略達成度評価 成果物:経営戦略達成度評価報告書

暗記!経営戦略プロセスの基本原則

①企業理念との整合の原則 ※イメージできるはずです、経営企画部に「理念」は取り込めと社長が指示している所

②コアコンピタンスとトータルコンピタンスの原則 → 経営戦略は強みが大事!トータルコンピタンスとはコアコンピタンスを継続的に大きくしていくこと

③最適資源配分の原則 → これも経営企画部の大事な仕事ですよね

比較的、経営戦略プロセスはイメージしやすいかな?と思います。

第2章 業務改革プロセス(B2) 「業務改革プロジェクト」として実践する

■業務改革PJTチームは中期経営計画書を元にしながら、PJTが果たすべきCSFやKGI/KPIの達成準備を行う

■新たなビジネス創造、新たな業務プロセスを実現するために、POF(Proof of concept)を行うこともある
→実証実験によるコンセプト証明であり、ユーザーアンケートなど ※プロトタイプという名前で問われている事も

B2領域ではPDCAをまわします ※SPDLIをまわすのは?そうです変革マネジメントプロセスのA2です

暗記!業務改革プロセスの基本原則

①変革目的と全体最適確保の原則 → 部分最適に陥らないように注意 
→※全体最適・最適という単語が使われている他の原則も要チェック(混乱しますよね)

②継続的改善・改革の原則 → 業務改革は永遠に続く!

③新事業へのチャレンジの法則 → ITCでは業務変革にイノベーション(新事業の期待)を含む

第3章 IT戦略プロセス

■自社のITサービスレベルを確認するには定量・定性の両面で行う。必要に応じてRFIを発行し、最新情報を入手する。

■中期経営計画書に記載されている方針、KGI/KPIなどの中から、IT化で実現すべき業務プロセスを特定する。
→当然ですが、業務改革プロジェクトチームとは常に連携を図る

★経営戦略とリンクした「IT戦略策定」

 ギャップ分析(目標業務プロセス・環境と現状)→ → KGI/KPI、体制、予算などを固める。

 →成果物:IT戦略企画書

★経営戦略とリンクした「IT戦略展開」 策定で何をやり、展開で何をやるのかも頻出!

↓ 「展開」でやること

各種方針の策定(サービス、アーキテクチャ、セキュリティ・RM、推進方針 等)

目標ITサービスレベルとITサービス利活用レベルを決定
→IT戦略の目標を達成するための「ITサービスレベルマネジメント(SLM)に必要な目標もここで定める
→SLMは提供者と利用者で徐々に品質を上げていく仕組み・まわしの事

・ロードマップ

・投資計画

・IT戦略実行計画の策定 →成果物:IT戦略実行計画書

・評価 → 定量的評価が困難なものについてはヒアリングを行い、問題点を抽出
→成果物:IT戦略達成度評価報告書

暗記!IT戦略プロセス基本原則(3STEP共通)

①経営者関与の原則 → ITは分からないから任せた!にさせない

②経営戦略との整合性 → 強引に「戦略」が繋がるかから「経営戦略が原則に入った」と覚えました

③経営環境変化・技術動向への対応の原則 → IT戦略だから当然大事

④セキュリティ&リスクの原則 → IT戦略だから当然大事

⑤投資対効果の原則 → ITは高額投資になるので敢えて明記したのだろうと強引に覚えました

第4章 IT利活用プロセス 3ステップを行う

<IT資源調達ステップ>

IT戦略プロセスで作成した「IT戦略実行計画書」をもとにIT導入の準備を行う

具体的な活動しては調達先の選定と契約、契約後、IT導入計画書を作成した上で次ステップへ引き継ぐ

IT資源調達ステップの進め方

■調達要件を明確にする → 最適な資源調達のため、RFIを使うなど外部情報も入手

評価基準の明確化、調達側見積の作成 成果物:調達要件定義書、調達評価基準書

■RFP発行 ※提案の依頼 Request For Proposal
出る!先行してNDA(秘密保持契約)を取り交わすことも検討、RFPは比較のし易さのため目次等や形式指定する。

■調達先の選定・契約 → 非採択の理由を通知すること

■契約はステコミの承認を得た上で行う
→ITサービスレベルに関してはSLAとして文書化し、契約書に盛り込むことが望ましい
→法務部門の知見も活用

成果物:IT導入計画書

暗記!IT資源調達ステップの基本原則 ※ここも比較的イメージがつきやすいので早めに覚えてしまう

①評価基準による選定の原則

②調達公平性確保の原則

③最適IT資源調達の原則

<IT導入ステップ>

IT資源調達ステップで作成されたIT導入計画書に基づいてIT化プロジェクトが動き出す

■システム方式・形態の決定 ※「具体化(内外製、導入形態、開発法鵜式、運用形態)」を決めるのは導入ステップ
→ここでも成熟度を考慮、IT導入計画書との整合も確認

■詳細スケジュール作成と分担
→予算や全体スケジュールはIT調達ステップで策定しており、ここでは詳細スケジュールとリスクを中心として調整点を洗い出す(再検討も) ※このあたりの「調達ステップとのすみわけ」も論点の1つ

■IT導入マネジメント計画の策定 成果物:IT導入実行計画書

■IT導入のマネジメントを行うのは、IT化PJTチームの仕事

① 新業務の要件やプロセス・外部仕様の決定

② ITサービスレベル測定指標の捕捉 成果物:ITサービスレベル測定指標

③ IT導入

④ 総合テスト計画の策定と準備(データ移行・横展開もしっかりと検討)

⑤ システム移行計画の策定と準備

⑥ 業務およびシステム運用マニュアルの作成と教育・訓練の実施)

⑦ 総合テスト実施 ※ステイクホルダー参加のもとで行い、業務革新プロジェクトに主として動いてもらう

★ITサービス利活用フェーズに移るか否かの判断

単にマニュアルができたとかの判断ではなく総合的な視点で判断する

総合的な視点でとは、経営戦略目標の観点、業務改革実現可能性の観点、費用、齟齬が生じた場合の対象方法、資料整備、総合テスト結果、将来の課題 などの視点で評価する

→成果物:新業務プロセス定義書、業務マニュアル、IT導入評価報告書、新たなIT環境・サービス

暗記!IT導入ステップの基本原則

① ☆ステイクホルダーによる協働の原則 → IT化プロジェクトチームだけの仕事ではない!

② ☆契約履行の原則 → SLAも含め両者でモニタリングコントロールする

<ITサービス利活用ステップ> シンプルに、ITサービスを提供し・利活用する

■進め方

(1) 利活用の開始準備として、

・SLM(SLM自体は当ステップの最初から準備されている)の最終調整 
ITサービスを行う主体が外部企業であってもSLMの仕組みは必須、SLM推進の責任は導入企業にある

☆☆私のような文系人間には聞きなれない言葉なので「サービスレベル管理(SLM)」とは☆☆

あらかじめ決定したSLAにもとづいて、実際に提供されるサービスの、品質の維持向上を図るマネジメント活動をサービスレベル管理(SLM:Service Level Management)といいます。

(2) ITサービス利活用の開始において、

・ITサービスレベル測定指標を用いながら評価する。→ 改善
・運用・運用管理業務が適切に遂行されている必要がある。

① ITサービス利活用

☆業務遂行にはB2で作成した「業務規程・マニュアル」とB4-2で作成された「新業務プロセス定義書」「業務マニュアル」などを使用する。

暗記!ITサービス利活用ステップの基本原則

① IT化プロジェクト完遂の原則

② ITサービス利活用によるIT戦略目標達成の原則

第4部 共通領域(C)

Image by Yuri from Pixabay

ここまで来れば大丈夫。C領域は実務の中で皆様が意識されている事と思います。

第1章 プロジェクトマネジメント(C1)

C1はB領域での各プロジェクトを整理・統制し、目的の達成に導く取り組みである。

(1) IT経営におけるプロジェクトマネジメントの特徴

スコープの異なる多様なPJTを対象としている事。

(2) IT経営成熟度のスパイラルアップ

経営変革PJTはIT経営の成熟度を上げる事で「次の変革」へつなげていく

<進め方>

(1) プロジェクト計画立案 全体プランニング。定期進捗報告はIT経営推進者が行う

(2) プロジェクトの実施と統制

経営変革・業務改革・IT化PJTはそれぞれの責任部門が行うので「統制」がIT経営推進者の役割である。

(3) プロジェクトの評価と戦略の達成

暗記!プロジェクトマネジメント基本原則

① 経営変革プロジェクト実施条件バランスの原則
→実施にあたってはコスト・目標・制約などのバランスをとる(ステイクホルダーとの十分なコミュニケーションが大切)

② 経営変革プロジェクトにおけるリスク意識の原則(プロセスと成果物のリスク)
→QCDを守れないだけではなく、成果物のコンプラ違反・特許侵害等

第2章 モニタリング&コントロール

環境の変化と各領域、各プロセスの状況をモニタリングし、コントロールする取り組みであり、経営者の関与が求められる。

1 IT経営におけるモニタリングコントロールの特徴

(1)領域によるモニタリングコントロールの対象が異なる(変革マネジメントプロセスは外部変化、業務改革プロセスではIT戦略との整合や進捗などなど)
→その時の目線として、A領域はSPDLI視点、B領域ではPDCA

2 進め方

(1)モニタリングコントロール対象の設定 ※暗記は厳しい、大枠でイメージを!

・変革マネジメント領域 → 新たな気づき、変革構想書との整合、B領域からの変化情報、変革構想書の整合など

・持続的成長認識領域 → IT経営の成熟度

・経営戦略プロセス → 企業理念との整合、経営戦略達成度

・業務改革プロセス → 業務改革と経営戦略の整合性、業務改革達成度

・IT戦略プロセス → IT戦略と経営戦略の整合性、IT戦略達成度

・IT資源調達ステップ → IT資源調達計画と経営戦略・IT戦略の整合、調達先選定の適切性

・IT導入ステップ → IT導入実行計画の進捗

・IT利活用ステップ → IT戦略達成度、業務改革達成度、定着度、主要業務目標とITサービスレベルの整合性

(2)モニタリング&コントロールの実施

BSC(バランススコアカード)の視点で明確にする。学習→プロセス→顧客→財務という4つの視点

暗記!モニタリング&コントロールの原則

①評価客観性の原則 ※客観的評価の原則(持続的成長認識領域)との違いがポイント

②ステイクホルダーの責任権限明確化の原則 ※測定指標を誰が責任もって捕捉するか等
→ステイクホルダーと協調するのはIT導入ステップ

第3章 コミュニケーション

出る!現在コミュニケーションは合意形成のプロセスであり、相互作用のプロセスである。(流行り言葉で共創)

1 IT経営におけるコミュニケーションの特徴

(1)出る!ステイクホルダーのコミュニケーション(関与度

☆A領域は経営者とIT経営推進者が◎

☆B領域のB1,B2,B3はIT経営推進者とIT経営支援者メインが◎

☆B4(利活用)はIT経営支援者が◎

暗記!コミュニケーションの基本原則 簡単です!

①☆効果的コミュニケーションの原則

②論理的コミュニケーションの原則

③集団的意思決定の原則

最後に

全く初心者がこの記事を見てもさっぱりわからないと思います。

PGLを1度通読して頂き、論点だけ勉強したいという時に見ていただき、赤字部分をPGLで再確認・・というサイクルで使っていただければ十分と思います。

このPGLと過去問がカギになるのですが過去門に関しては以下、別記事に書いたので参考にしてください。

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