読書マニアが選ぶ!現実世界を忘れられるファンジー小説17選

ファンタジー小説

ファンタジー小説が読みたいけど面白い作品はないかな?

ファンタジーの世界にどっぷりと浸かって現実を忘れたい!

そんな方に向けて記事を書いてみました。ぜひ、最後まで読んで頂ければ嬉しいです。

昔は海外ドラマであるゲームオブスローンズを観たり、ファイナルファンタジーやゼルダの伝説やドラゴンクエストを楽しむ程度でしたが『レーエンデ国物語』にドはまりし、ファンタジー小説も好きになりました。

目次

レーエンデ国物語(多崎礼著)

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Image by Joe from Pixabay

壮大で強烈な余韻が残る、全4巻からなる大長編ファンタジー小説

私自身のボキャブラリー不足が悔しいですが、峻険な雪山・深くて樹海のような森(そこに住む様々な民族)・古大樹の家・呪われた湖・銀呪という死に至る不治の呪い・東に住む蛮族・均衡を保っている各州と強大な帝国、全ての要素が組み合わさって奏でられる大叙事詩。

登場人物も個性に溢れ、途中で読む事を止められない事を約束します。エピローグで語られる「未来」から見た各巻の歴史が余韻を残す、長い旅の1冊目。自信を持ってお勧めします。

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レーエンデ国物語2 月と太陽(多崎礼著)

太陽
UnsplashShima Abedinzadeが撮影した写真

1作目が過去となり、新しい革命の物語

シリーズ2作目の「月と太陽」も圧巻のスケールで描かれています。第1巻の物語が過去となり、第1巻の登場人物や場所があちらこちらに伏線として張り巡らされているので新しい楽しみ方も。

田舎で育ち怪力に悩む「少女」と名家に生まれるも、過去をすて名前を変えた「少年」を中心に前作に負けず劣らずの個性的な登場人物達。帯にありました「少年は大人になり、少女は英雄になった」この言葉にすべてが集約されています。とにかく面白い。

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レーエンデ国物語3 喝采か沈黙か(多崎礼著)

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剣や刀ではなく、文化でレーエンデに自由をもたらそうとする双子・兄弟の物語

シリーズ3作目の「喝采か沈黙か」も壮大でありながら、厳しさや寂しさと共に紡がれました。

今回の主人公はリーアンとアーロウの双子の兄弟。リーアンの圧倒的な才能を前に、尊敬と嫉妬が入り混じる複雑な感情を抱く弟のアーロウ。2人は互いにぶつかりながら、協力しあいながら「文化」の力で、虐げられたレーエンデの自由を目指します。

「リーアン・ランベール一世一代の晴れ舞台、凱旋公演の総指揮はアーロウ、お前に任せる」の一文、痺れた。最後の最後まで油断できない大作です。

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レーエンデ国物語4 夜明け前(多崎礼著)

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レーエンデに自由をもたらすため、異なる方法で使命を果たす兄と妹の物語

シリーズ4作目の「夜明け前」、変わらず壮大で、切なくも希望に満ちたストーリーが紡がれました。

今回の主人公はレオナルドとルクレツィアという兄と妹。一途さとカリスマ性あふれる兄と美しくも冷酷な妹、それぞれが異なる立場から異なる方法でレーエンデの自由を目指します。

「夜明け前」が暗ければ暗いほど明るい朝が訪れる、2人の信念にも胸を打たれました。一切の文句が無い大作。最終章が今から楽しみで楽しみでたまりません。

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夜市(恒川光太郎著)

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UnsplashShima Abedinzadeが撮影した写真

日本ホラー小説大賞を取ったこの作品。個人的には全くホラー感(恐ろしい)はありませんでした。

弟の存在と引き換えに、野球の才能を手に入れたお兄ちゃんが失った弟を取り戻そうとするモノガタリ。現実の世界とあの世の境界性が徐々に曖昧になり、不思議で、夢を見ているような世界観が癖になる1冊です。私の読書仲間の間でも非常に評価が高い1冊。ファンタジーの分野にエントリーさせて頂きます。

たまにはこんな不思議な1冊はいかがですか?

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噓の木(フランシス・ハーディング著)

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UnsplashJohann Siemensが撮影した写真

有名な考古学者でありながら化石の偽装を行った主人公の父、その父を疑わず心から慕う娘・フェイスの物語。

悪評から逃げるように辿り着いた島での生活を舞台に、フェイス一家と嘘をつけば成長する「嘘の木」と怪しい住民たちを中心にしたファンタジーミステリー小説です。

元々は児童書だったそうですが大人でも読みごたえは十分。一世代前の話のため、今では考えられないような男尊社会。女性ならば共感できる点もあるのかな??読む人によって感想は変わってくるだろうな という話でした。ゆっくりと暖かい場所で紅茶でも飲みながら。

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空色勾玉(萩原規子著)

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日本神話の時代を題材にしたファンタジー小説

古代系ファンタジー?は苦手ですがトライしてみたら非常に面白かった1冊。

難しい事は考えず、頭を空っぽにして楽しまれることをお勧めします。古事記だったり日本書紀だったり、神社だったりお寺だったり、その独特で神聖な空気感が 好きな方にはぜひ読んで頂きたい1冊。

それほど魔力や魔法でバチバチ戦う系ではないので私は

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アメリカン・ゴッズ(ニール・ゲイマン著)

american gods
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現在と過去の、神々がワールドワイドに入り乱れて戦うファンタジー小説。海外小説はなかなか最初はとっつきにくいですが下巻からは一気読み。強気な神様もいれば弱気な神様もいて、得意分野も様々。

さて、どっちが勝つかな?最後まで油断せずにお楽しみください!

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新世界より(貴志祐介著)

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これはどう表現したら良いのだろう、ダークファンタジー小説としよう

ものすごくシンプルに書いてしまえば、人間とモンスター達が戦うファンタジー小説。 『バケネズミ』やら『サイコバスター』やら、なんともファイナルファンタジーやドラゴンクエスト感が漂う一冊でした。

わかりやすいSF小説をお探しの方やロールプレイングゲームのジャンルが好きな方におすすめさせて頂きます。

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光の帝国(恩田陸著)

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超能力をもつ一族、常野一族を題材にした不思議なファンタジー小説

哀しくて、優しい短編のファンタジー小説です。こちらの作品「光の帝国」には続編の短編集もあるようなので長くると思います。

短編集ですがカルマというのか、因縁というのか、前世との繋がりと言うのか、そういった概念(世界観)とも密接に絡み合ったスケールの大きな作品です。

超能力を持ってしまったという因果、超能力を持つ事も大変だなと感じました。

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夜は短し歩けよ乙女(森見登美彦著)

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とにかく明るく、京都を舞台にした笑えるファンタジー小説

「太陽の塔」「走れメロス(太宰治さんの大作をオマージュ)した作品」など森見さんの作品には、同じように明るい小説も多々もありますが私の中で、森見登美彦さんと言えばこの作品一択です。

圧倒的に「陽のパワー」を持つファンタジー小説、最近ちょっと元気が無いかもと思われている方にはぜひ読んで頂きたい1冊です。

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夜のピクニック(恩田陸著)

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学校の最後の行事、それは仲間たちと共に80キロを夜通し歩くというもの。歩きながら、秘密にしていたことや伝えたくても伝えられなかったことなどを友人と語るんですよね。

読みながら、「昔に戻りたいという気持ち」と「もう戻りたくない(めんどくさい)」と言う気持ちが錯綜しました。なんともセンチメンタルな気持ちになるファンタジー青春小説です。

若い方々には本当に!心の底から!今を大事に楽しんでほしい。めちゃくちゃおすすめの1冊です。

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神様の定食屋(中村颯希著)

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明るく、泣けるファンタジー小説をご紹介

不慮の事故で両親を亡くしてしまった兄と妹が営む定食屋さんを舞台にした短編ファンタジー小説。

この世に未練を残し、成仏できない霊魂とフュージョンできる兄(霊魂に肉体を貸してあげる事が可能)、その兄(霊魂)が残された家族のためにつくる最後の料理と会話。じめじめした感じでは全くなく明るい話ですが、それがまた泣けます。

こちらも既にシリーズ化されているようです。

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英雄の書(宮部みゆき著)

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とにかくロールプレイングゲームが好きなら読むべし!な一冊

宮部みゆきさんが書かれたファンタジー小説なので面白くないわけがない!の期待通りの作品。少し重たいテーマではありますが、現実の世界からファンタジーの世界に入り込んで冒険をする、しかも宮部みゆきさんだからグイグイ読ませる。これだけで十分だと思います。

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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(村上春樹著)

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村上春樹さんにどっぷりとはまるきっかけになった、貴重な貴重な一冊です。とにかく面白い、ただただ面白い、めちゅくちゃ面白い。(最新作である「街と、その不確かな壁」を読む前にも是非)

高い壁に囲まれた世界で暮らす‥という「進撃の巨人」のモデルになったのではと勝手に思っています。高い壁に囲まれた世界と現実の世界が交錯する不思議なストーリー。作家さんの想像力に恐怖を覚えながらも、上下巻 文字通り寝られなくなって読んだ作品です。

ロールプレイングゲームとか脱出系が好きな方には一押しかな!

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1Q84(村上春樹著)

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村上春樹さんの作品をもう1つ。あの「1984」をオマージュしたこちらの本。

10歳の美少年と美少女である天吾と青豆は10歳で生き別れる事になります。その後、「天吾」は作家志望の編集者となり、「青豆」は暗い過去を持つ刑事へと成長します。その2人の人生が20年後「1Q84」という世界で交錯します。

視点が2人の間で切り替わりながら、村上春樹さんらしく、現実と空想の世界を行き来して紡がれる、極上のファンタジー小説です。日常の片隅に異世界への入り口があるかも。

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モモ(ミヒャルエンデ著)

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貧しい身なりの少女モモが主人公の児童書、ですが大人も十分に楽しめます。私は子供の頃に読み感動、そして、当時は理解できなかった事も大人になって再読し理解できました。(読む人によっては怖い本です)

感受性が豊かな子供時代に読むのがまず、おすすめです。

会話を交わすと心が安らぐという不思議な力を持った「モモ」は住民にとって貴重な存在になります。しかし、その町へ時間泥棒である「灰色男」が現れます。灰色男に時間を盗まれた住人達は「今」を楽しめなくなり、ただただ忙しい日々を過ごすようになり‥

モモが奪われた時間を取り戻すため、長い旅に出ます。

最後に

今回は、世界観にどっぷりはまれるファンタジー小説をご紹介させて頂きました。

実は完全な食わず嫌いで苦手な分野だったのですが、これからは読み進めたいなと思います。

今回の記事も最後まで有難うございました!

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