読書マニアが本気で選んだ!これだけは買って読んで欲しいマイベスト10選

おすすめの本10選

いつも書こう書こうと思いながら、書いては削除・書いては削除を繰り返してきました。

Xでの読了投稿が500冊を超えた記念に。2024年6月に選んだ、この本だけは読んで欲しい、おすすめの10冊を紹介します。

何か本が読みたいんだけど何を読んだらいいか分からない

どうせ読むなら面白い本が読みたい

そんな方に参考にして頂ければ嬉しいです。

目次

文体練習(レーモン・クノー著)

たった1つのシンプルな出来事(要約:バスに乗っていて外を見ると人がいて、バスを降りた)を、99通りの表現技法で記述した不思議でチャレンジングな書籍。

言葉の使い方を変えるだけではなく、女子高生が語る風、コメディ風、小説風、戯曲風、宣伝文、手紙、ダイヤグラム、聞き間違い、遡行などなど「形式」さえも変えて綴られます。

本のデザインも秀逸で、一生本棚に入れて置くことを決意しています。文章を書くのが好きと言う方も、こういう言葉遊びが好きな方も、驚きが欲しい方にもぜひ!少し高いですが手に入るうちに手元に置いて欲しい書籍です。

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旅をする木(星野道夫著)

圧倒的なアラスカの大自然と人に魅せられ、移住し、最後は命を落とした星野さんのエッセイです。

選択した理由はとにかく文章が美しすぎる、これほど「静謐」を文字で表現されている作品を読んだ事はありません。(秘密の入り江に1人舟で入り込んだ時の描写は圧巻)

風景の描写、哲学的なメッセージ、アラスカの仲間達、頼りにしていたパイロットの死、先ほども書いた著者が秘密にしている入り江での孤独で至福の時間。

悠久の時・空・星・海・氷・山・いきもの 生と死・運命、とにかく最高の一冊です。この本と巡り会えた奇跡に心から感謝。

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春にして君を離れ(アガサ・クリスティ著)

そして誰もいなくなった、オリエント急行殺人事件など今でも読まれているミステリーの超重鎮。

そんな彼女が書いた「春にして君をはなれ」はミステリーでもあり、自叙伝的でもあり、ホラーでもある不思議な空気をまとった作品。幸せな家族に囲まれている主婦の1人称語りで物語は進んで行きますが、徐々に徐々に不穏な空気が纏わりつくように物語を覆っていきます。最後に分かる真実が圧巻。

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平行植物(レオ・レオ二)

スイミーで有名なレオ・レオ二さんが書いた「植物図鑑」です。いつ、どのような場所で発見され、人間にとってどのような効果があり、どのように使われている等々、挿絵と共に詳細な記述がされています。

作家さんならでは、ただの図鑑よりもはるかに読みやすく、ストーリーがあります。

この本のサブタイトルは「自然が芸術を模倣するのか、芸術が自然を模倣するのか。幻想の庭・想像の山野に繁茂する数奇な植物たちの博物誌」、そうです、この本で紹介されている話は全て架空です。異常なまでの想像力とあたかも本当にあるのではないかと思わせる文章力、すごい。在庫不足でしたが新装版が出てます!

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百年の孤独(ガルシア・マルケス著)

ガルシア・マルケスさんの著書は何か入れたい、何を入れようかと迷いましたが、やはりこれにしまして百年の孤独。

有名な最初の一文で一気に物語へ惹き込まれ、難しい描写もありますがそんなものは蹴散らしながら、一気読みです。マコンドという村の始まりから、繁栄、衰退、そして廃墟になるまで。様々な登場人物の孤独、悲哀、葛藤、様々な感情が交錯し、ヒトの原点を見ているような、100年間にわたる叙事詩です。

※2024年6月に文庫版が発売予定

三体(劉慈欣著)

SF小説も1つランクイン。地球に狙いを定めた「三体艦隊」が数百年後に地球へ到達する事が分かった人類。戦うべきだと主張する派閥、素直に降伏をしようと考える派閥、敵に寝返ってしまおうとする人も、そして三体艦隊に対抗すべく立ち上がる4人の戦略家。

水爆で宇宙量子をまき散らすことで敵艦の軌跡を探ったり、襲来に備えた地下都市建設、冬眠から覚める救世主 とてもここでは書ききれないくらい壮大過ぎる物語。「三体問題」など非常に難しい理論背景に苦しめられるかも知れませんがそこはサッと飛ばしながらでもどっぷりと世界に入り込めます。

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ヤノマミ(国分拓著)

色々とドキュメンタリーは世の中に溢れていますが、その中でも必読です。

ブラジルとエクアドルの国境に住む原住民「ヤノマミ」を長期に渡って取材したノンフィクション小説。NHKクルーに対して心からリスペクトを覚える作品です。

シャノボという仕切りのないドーナツ型(直径60メートル)の住居に住む150人を超える集団。男性の一部は衣服をまとわず、女性も伝統の赤い布を腰に巻くだけ。人は死ねば精霊となり、最後には虫になるという世界観、子供が生まれた後、育てるか否かは母親決めるという風習(否の場合は自ら手を下し、シロアリの巣に捧げます)。

その社会にヒタヒタと近づいてくる文明の音、徐々に崩れ行く彼等の価値観、とにかく凄かった。これぞノンフィクションの神髄だと思います。

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木曜日にはココアを(青山美智子著)

ズドンと重い作品が続いたので、みんな可愛くて、カジュアルでとても優しくて幸せになる1冊を。

とある喫茶店とその周辺の人々を中心に、順番順番に様々な登場人物が主人公になりながら短編が続きます。次は誰かな?という楽しみと、あれがこうなるんだと言う繋がりと、そして何と言って表題の意味が分かる最後に涙腺が崩壊します。

嫌ミスも嫌いではないですが、こういう幸せな気持ちになれる小説も大好きです。

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親鸞(五木寛之著)

言わずと知れた、浄土真宗の親鸞をモデルとして書かれた小説。

決して聖人ではなく、独りの人間として世の中を良くしたいともがき苦しむ姿を見て、親鸞の事をものすごく近く感じられた作品です。煩悩に苦しみ、時には宗教自体に疑問を抱いたり、女性に惑わされたり‥それでも常に果たすべき役割を考え、愚直に一歩一歩進む姿。

10選に選んだ理由は物語として純粋に面白いからです。石礫(石を投げる)事を得意とする仲間、不気味な仮面をつけた敵など、エンターテイメント小説として超1級です。

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レーエンデ国物語(多崎礼著)

ファンタジー小説の面白さに気づかせてもらった1冊を最後にインさせて頂きます。

主人公が勝つというシンプルな物語ではなく、それぞれの時代・時代に紡がれる圧倒的な叙事詩。今日の友が明日の敵となり、明日の敵が友となる。過去の物語が現在に繋がり、現在が未来の物語に繋がっていく。空間的にも時間的にも非常にスケールの大きな作品でした。

どちらかというとミステリーを中心に読書をすすめる私にとって新しい経験と喜びをくれたこの1冊を最後に入れます!

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以上、2024年6月時点のおすすめ10冊です。

書籍選びの参考にして頂ければ嬉しいです。

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