運転免許の更新を忘れました。
しかも、気づいたときには失効から約9カ月が経過していました。
失効に気づいたのは、2025年2月。
大阪へ単身赴任をしていた私は、そこから鮫洲運転免許試験場で仮免許を取得し、30年ぶりに大阪の教習所(都島ドライビングスクール)へ通い、再び学科試験を受けることになります。
最終的に免許を取り戻したのは2025年9月。
失効に気づいてから、約7カ月かかりました。
もちろん更新を忘れないのが一番です。
ただ、終わってみれば、40代になって学生たちと一緒に教習を受け、初心者マークまでもらうという、なかなか普通では経験できない時間になりました。
この記事では、免許更新を忘れて9カ月失効した私が、仮免許から本免許を再取得するまでを実体験ベースで紹介します。
※以下は私が2025年に大阪府と東京都で手続きした体験です。免許失効後の扱いや必要書類、手数料などは変更される可能性があります。実際に手続きする際は、住所地を管轄する警察・運転免許試験場の最新情報を確認してください。
友人の免許失効を笑っていたら、自分も失効していた
失効に気づいたきっかけは、友人との何気ない会話でした。
「免許を失効して、2回目の教習所に通っている奴がいる」
そんな話になり、
「そんな奴おる?」
と、一緒になって笑っていました。
そこで、ふと思いました。
「俺の免許は、大丈夫か?」
財布から免許証を取り出して、有効期限を見る。
切れていました。
しかも数日、数週間というレベルではありません。約9カ月経過。
人のことを笑っている場合ではありませんでした。
家族に話すと、「警察署へ更新に出て行ったはずなのに、あの日どこ行ったんやろな」と呆れられ、友人からは、「またやったか!」のひと言。どうやら周囲からすると、私ならやりかねない出来事だったようです。
失効から9カ月。「仮免許からやり直し」と知る
すぐにGoogleで「免許 更新忘れ」「免許 失効」などを検索しました。
そこで初めて知ったのが、免許は失効してからどれくらい経過しているかによって、その後の手続きが大きく変わるということです。
現在の警視庁の案内でも、やむを得ない理由がなくても、失効後6カ月以内であれば学科試験と技能試験が免除される再取得手続があります。
私の場合は約9カ月。
つまり、「仮免許からやり直し」でした。
更新を忘れただけなのに、また教習所へ行くのか。
なかなか現実を受け入れられません。
なお、免許が失効した時点で、有効な運転免許は持っていない状態です。
幸い私は大阪への単身赴任中で車に乗っておらず、失効後に運転することはありませんでした。
知らずに運転していたらと思うと、こちらの方が怖い話です。
ご参考ですが1年を超えてしまうと、ゼロから再取得のプロセスを進むことになります。
住民票は東京・大阪単身赴任でさらに面倒なことに
もう一つ面倒だったのが、生活拠点です。
住民票は東京。
しかし、仕事の都合で大阪に単身赴任していました。
そのため、まず東京へ戻り、鮫洲運転免許試験場で失効後の手続きをすることになりました。
鮫洲へ行くと、普通に免許更新へ来ている人とは別のところへ案内されます。
いわば、「更新を忘れた人の列」です。
普通に更新する人たちを横目に、その列へ並ぶ。
これが地味に恥ずかしい。
完全に自業自得なのですが、「私は免許更新を忘れました」と全身で宣言しているような気分です。
なかなかの屈辱の時間でした。
それでも無事に手続きを終え、仮免許を取得。
ここから、30年ぶりの教習所生活が始まります。
なお、住民票が東京であっても、大阪の教習所に通うことは可能です。
恥ずかしながら教習所へ。「よくあるんですよね~」でホッとする。
大阪へ戻り、2025年3月に教習所(都島ドライビングスクール)へ行きました。
受付で、「免許の更新を忘れてしまいまして……」と事情を説明します。
正直、かなり恥ずかしい。
40代になって「免許を失効したので、もう一度教習を受けたい」と言うわけです。
ところが、こちらの気まずさとは対照的に、受付の方は慣れたものでした。
「よくあるんですよね~」と明るく対応してくれました。
こちらは人生の一大事くらいに思っていたのですが、教習所からすれば、それほど珍しい話でもないようです。
少し拍子抜けすると同時に、かなり気持ちが楽になりました。
こうして、約30年ぶりに自動車教習所へ入校しました。
30年ぶり。学生に交じって教習が始まる
もちろん、周囲は若い学生が中心です。
そこに、30年間運転してきた40代が一人交じります。
教官も私より年下の方が多く、「年下の人から、もう一度運転を教えてもらうのか」という気まずさも最初はありました。
ところが、実際に教習が始まると、そんな心配は必要ありませんでした。
教官の皆さんはとても優しく、むしろこちらに気を遣いながら接してくれます。
30年間で癖がついた私の運転に対し、確認動作のポイントを丁寧に教えてもらいました。
こちらも途中から、「どうせ通うなら、もう一度基礎から真剣に学ぼう」という気持ちに変わっていきました。
オンライン学科を完全に舐めていた
30年前と大きく変わっていたのが学科教習です。
私が通った教習所では、学科が全て「オンライン」になっていました。
自宅で受けられる。
最初は、「これは楽やな」と思っていました。完全に舐めていました。
オンライン学科では常に顔認証されています。
受講中にトイレへ行こうと席を外せば、正常に受講したと判定されない可能性があります。
ときどき画面越しに撮影もされているようで、ご飯を食べながら受講していないか、寝転がって受講していないか等、きちんと受講しているかも確認されていました。
自宅で受けられるからといって、ビール片手に流して聞くようなものではありません。
画面の前で真面目に授業を受け続けます。
30年前より便利にはなりましたが、楽になったのかと言われると微妙なところです。
路上教習は順調。でも30年の自己流をリセットする
路上教習は比較的順調でした。
さすがに30年間運転してきたので、運転自体に苦労することはありません。
教官から大きく注意されることもなく、教習を消化していきました。
ただ、長く運転しているからこそ、自分なりの癖もついています。
目視確認、ウインカーを出すタイミング、交差点での動き方、キープレフト。
30年ぶりに、自分の運転を基本から見直す機会になりました。
シミュレーターで酔ってギブアップ
教習で一番苦戦したのは、意外にも実車ではありません。
運転シミュレーターです。
スクリーンを見ながら運転しているうちに、だんだん気分が悪くなってきました。
そして、ついにギブアップ。
「すみません、酔いました」教官に事情を説明し、対応していただきました。
30年間、実際の道路を普通に運転してきた人間が、教習所のシミュレーターに敗れる。
これは自分でも予想していませんでした。
久しぶりの縦列駐車。ポールを数える
もう一つ苦戦したのが、縦列駐車です。
普段の運転で縦列駐車をすることはあっても、教習所の縦列駐車は少し違います。
「何本目のポールがここに見えたらハンドルを切って」30年前の記憶が、うっすらと蘇ってきます。
久しぶりにポールの数を確認しながら、かなり慎重に対応しました。
普通に道路を走るより、よほど緊張しました。
それでも技能教習は順調に進み、卒業検定も無事に合格。
2025年6月、約3カ月の教習所生活を終えました。
そして最後に渡されたのが、
初心者マーク。
30年間運転してきた人間が、40代で再び初心者マークを手にする。
なかなか感慨深いものがあります。
「俺は何をやっているんだろう」と何度も思った
もちろん、ずっと楽しかったわけではありません。
教習所へ通いながら、ときどき、
「俺は何をやっているんだろう」
というネガティブな感情が襲ってきます。
更新さえ忘れなければ、こんなことにはなっていません。
仕事をしながら教習の予定を入れ、学生たちに交じって授業を受ける。
自分のミスなので、誰にも文句は言えません。
なので途中から、
考えても仕方がない。どうせなら楽しもう。
と決めました。
応急救護では誰よりも大きな声を出す
気持ちを切り替えてからは、かなり真面目に教習へ参加しました。
応急救護の講習では、誰よりも大きな声を出す。
やるからには全力です。
高速教習で一緒になった学生とも仲良くなりました。
年齢は大きく離れていますが、同じ教習車に乗れば同級生のようなものです。
ついには花見にも誘ってもらいました。
そこで私は若者たちに、大人の酒の飲み方を教える。
何をしに教習所へ通っているのか、だんだん分からなくなってきました。
ただ、こういう経験も含めて、今ではいい思い出です。
2025年9月、再び鮫洲へ
教習所を卒業したのは2025年6月。
そして2025年9月、最後の学科試験を受けるため、再び鮫洲運転免許試験場へ向かいました。
30年前に受けた学科試験とは、試験方法も変わっていました。
回答は紙ではなくタブレットです。
時代を感じます。
そして試験終了後。
私が受験したときは、名前を呼ばれた人が立ち上がり、そのまま退場するという形で結果が伝えられました。
つまり、呼ばれた人は不合格。
一人、また一人と名前が呼ばれます。
「このやり方、ほかにあるやろ」とも思いました。
幸い、私の名前は呼ばれませんでした。
無事合格です。
こうして2025年9月、ようやく運転免許証を再取得しました。
2025年2月から9月まで。再取得までの流れ
私の場合の流れをまとめると、次のようになります。
- 2025年2月:免許失効に気づく。失効から約9カ月
- 東京へ戻り、鮫洲運転免許試験場で仮免許を取得
- 2025年3月:大阪の教習所へ入校
- 路上教習・学科教習などを受講
- 2025年6月:卒業検定に合格し、教習所を卒業
- 2025年9月:鮫洲運転免許試験場で学科試験に合格
- 運転免許証を再取得
免許更新を忘れたと気づいてから、再取得まで約7カ月かかりました。
「更新に行くだけ」なら数時間で済んだはずです。
そう考えると、とんでもなく遠回りをしました。
免許を9カ月失効して分かったこと
免許更新を忘れたこと自体は、完全に私のミスです。
恥ずかしかったですし、
「何でこんなことをしているんだろう」
とも何度も思いました。
ただ、実際に教習所へ行ってみると、受付の方は「よくあるんですよね~」と明るく迎えてくれました。
教官も年下の方が多かったものの、皆さんとても優しく接してくれました。
学生たちとも話すようになり、花見にまで誘ってもらいました。
そして30年ぶりに交通ルールや運転の基本を学び直す。
終わってみれば、
あまり多くの人が経験しない、貴重な体験だった
と思っています。
もちろん、もう一度やりたいとはまったく思いません。
もし免許更新を忘れていたら、まず有効期限を確認する
この記事に、
「免許の更新を忘れた」
「6カ月以上過ぎている」
と検索してたどり着いた方は、かなり焦っていると思います。
私も同じでした。
ただ、失効してからどれくらい経過しているかによって手続きは変わります。
私のように6カ月を超えていても、1年以内であれば、仮免許から取得できる場合があります。
まずは免許証の有効期限を確認し、自分がどのケースに該当するのかを、住所地を管轄する警察や運転免許試験場で確認してください。
そして、もし教習所へ行くことになっても、それほど恥ずかしがる必要はありません。
少なくとも私が恐る恐る教習所へ行ったとき、受付の方から返ってきた言葉は、
「よくあるんですよね~」
でした。
まとめ|更新忘れは痛かった。でも貴重な7カ月だった
2025年2月。
友人の免許失効を一緒になって笑っていたら、自分の免許も失効していることに気づきました。
そこから仮免許を取得し、30年ぶりに教習所へ通い、学生たちに交じって路上教習や学科を受け、2025年9月にようやく免許を再取得。
家族からは、「更新に行ったはずなのに、どこ行ったんやろな」
友人からは、「またやったか!」と言われました。
更新さえ忘れなければ必要のなかった7カ月でした。
それでも、応急救護で誰よりも声を出し、シミュレーターで酔い、縦列駐車でポールを数え、学生と花見へ行き、最後には初心者マークをもらいました。
終わってみれば、これも人生で一度くらいなら悪くない経験だったと思います。
ただし、もう一度だけ言っておきます。
免許の更新日は、今すぐ確認しておいた方がいいです。

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