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【奈良県・明日香村】半日ひとり旅で出会う古代ロマン|電動自転車で巡るおすすめスポット

秋のススキ

大阪からも日帰りで気軽に行ける奈良県・明日香村。

古墳や巨石、聖徳太子ゆかりの地など、日本の原風景と歴史が今も息づく素敵な場所です。

今回は、天王寺から近鉄電車に乗って約1時間、電動自転車で巡る“半日ひとり旅”の様子を紹介します。キトラ古墳の四神壁画、亀石の伝説、そして日本最古の仏像「飛鳥大佛」。自然と歴史が調和する明日香村で、時空を超えた不思議な時間を味わいました。

もくじ

大阪から明日香村へのアクセス

仕事が早く終わったある日、思い立って天王寺駅へ。前々から行きたくて行きたくてウズウズしていた所、それが奈良県は明日香村です。

JR・御堂筋線の天王寺駅から近鉄電車の阿倍野橋駅(乗り換えはのんびり歩いても2〜3分)へ乗り換え、橿原神宮前行の急行に乗車!約40分で橿原神宮前駅に到着します。

そこから近鉄吉野線に乗り換え、わずか5分で目的地である飛鳥駅へ。

明日香村を巡るなら電動自転車が断然おすすめ

飛鳥駅を降りると、すぐにいくつかのレンタサイクル店が目に入ります。

近鉄飛鳥駅
近鉄飛鳥駅

休日の昼過ぎだったため、駅前の店舗では電動自転車がすでに全台貸し出し中💧。しかたなく、少し歩いた先の「明日香サイクルさん」で、1台を確保しました。名前とスマホ番号を記入し、料金を払えばGOです。

近鉄飛鳥駅前の風景
近鉄飛鳥駅前の風景

【明日香サイクル】https://k-asuka.com
営業時間:9:00〜17:00
料金:自転車 1,200円/電動 1,700円/原付 3,000円
乗り捨て:+200円 ※橿原神宮前駅などにもお店があり、私も乗り捨てをしました。

明日香村は平地も多いですが、キトラ古墳や石舞台古墳などを巡るなら電動自転車がおすすめです。

特にキトラ古墳への道のりは、想像以上に長い坂道。快適さがまるで違います。

歴史ロマンあふれるスポットを巡る旅

■キトラ古墳:四神が守り、星がふる石室

最初に訪れたのは「キトラ古墳」。

キトラ古墳の展示場の入り口
キトラ古墳の展示場の入り口

発見のきっかけは、近隣住民の「うちの近くにも高松塚古墳と似たような場所がある」という一言だったそうです。土を掘れば何かが出てくると言われる奈良県です。まだまだ色々なものが埋まっているのでしょうね。

7〜8世紀初頭に築かれた円墳で、壁画には四神(青龍・白虎・朱雀・玄武)や獣頭人身の十二支像、天井には東アジア最古の天文図が描かれています。

キトラ古墳展示場の内部
キトラ古墳展示場の内部

展示施設は清潔で、トイレも非常にきれい。発掘の様子や当時の風景を再現したジオラマなど、見どころが多くあります。誰が埋葬されたのかいまだに謎のまま──この静かなロマンに心が惹きつけられます。

■鬼の雪隠(せっちん)と亀石:謎の巨石群に出会う

次に向かったのは「鬼の雪隠」と呼ばれる巨石。途中、国営飛鳥歴史公園館を通過してショートカットしながら道を進みます。

鬼の雪隠へ向かう道
鬼の雪隠へ向かう道
鬼の雪隠へ向かう道②
鬼の雪隠へ向かう道②

畑のあぜ道を迷いながら進むと、突然現れるその姿。明日香村では、こうした巨石が“ほぼ放置状態”で点在しています。探しながら見つけるのもまた一興です。

鬼の雪隠、何のために作られたの?
鬼の雪隠、何のために作られたの?

続いて訪れたのは「亀石」。明日香村の謎石界隈ではかなり有名ではないでしょうか?

花崗岩でできた長さ約3.6m、幅約2.1m、高さ約1.8mの巨大な石。伏せた亀の形に彫られており、造られた目的はこちらも不明ですが、境界を示す標石とか、祭祀用とか、亀を供養するために造られたとも言われています。

さらに「亀石が西を向いたら大和国が沈む」という言い伝えもあるそうです。どこかユーモラスで、神秘的な存在です。

なんとも言えない味のある亀石
なんとも言えない味のある亀石
亀石界隈の風景
亀石界隈の風景

■橘寺:聖徳太子の生誕地

聖徳太子ゆかりの「橘寺」は、606年に創建されたと伝わる天台宗の古刹。正式名称は「仏頭山上宮皇院菩提寺」で、創建は推古天皇14年(606年)とされています。木造聖徳太子坐像・木造地蔵菩薩立像などの重要文化財もちらほら。

橘寺
橘寺

境内には、太子を象徴する馬の像や、「善」と「悪」を一体で表す二面石があります。隣には往生院が。

天井一面に花の絵(約260点)が貼り付けられたお皿が飾られた「絵天井」も。寝転びながら眺める観光客も多く、穏やかな時間が流れます。ずーとしたから見上げていると首がつりそう。

二面石
二面石
往生院の天井
往生院の天井

■飛鳥寺:日本最古の仏像に出会う

今回の旅の締めくくりは「飛鳥寺」。

かつては五重塔や中金堂などが並ぶ大伽藍だったそうですが現在は思ったより小さなお寺。

それでも、一歩中に足を踏み入れると高さ2.75メートルの日本最古の仏像「飛鳥大佛」が出迎えてくれます。1400年以上前の姿を保ちながら、今も静かに人々を見守るその存在感は圧倒的。撮影も可能で、やや斜めを向いている仏像の視線の先には、先ほど訪れた橘寺があるといいます。

古代の祈りが今も息づいているようでした。

飛鳥大佛
飛鳥大佛

明日香村のグルメスポット

旅の合間に立ち寄りたい、知り合いからもらった明日香村の名店もいくつか紹介しておきます。

  • 萩王(はぎおう)|日本料理
     静かな雰囲気の中で味わうことのできる上品な懐石。
  • めんどや|創業100年以上の老舗食事処
     名物「飛鳥鍋」が大人気。
  • cafe ことだま|築140年の古民家カフェ
     スイーツとコーヒーでほっと一息つける癒しの空間。
  • 御園(みその)|駅から徒歩2分
     地元に愛される喫茶店。落ち着いた雰囲気で旅の締めにもぴったり。

旅の終わりに

雨が降り始めたので、今回はここで終了。帰りは橿原神宮前駅に電動自転車を乗り捨て(+200円)して帰路につきました。

飛鳥寺から橿原神宮へ向かう道
飛鳥寺から橿原神宮へ向かう道

明日香村は、スピリチュアルな感覚がなくても、なぜか心が澄んでいく不思議な場所。
古代の人々も同じ空を見ていたのだろうと想像すると、時空を超えてつながるような感覚を覚えます。

たった半日でも、心が軽くなる──そんな静かな旅ができるのが、奈良・明日香村です。

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