【2025年】小川糸さんの小説を読むなら、まずはこの5冊

暖炉とポップコーン

心あたたまる物語で人気の作家・小川糸さん。

やさしい文章と深いテーマが魅力で、多くの読者に愛されています。
本記事では、小川糸さんの小説の中でも特におすすめの5冊を厳選してご紹介。

「どれから読めばいい?」「感動できる作品は?」と迷っている方にもぴったりのガイドです。
はじめて読む方にも、小川糸ファンにも満足いただける名作を集めました。

もくじ

心に沁みる名作『ライオンのおやつ』―小川糸のやさしさに涙する一冊

余命を宣告された30代の女性が、穏やかな瀬戸内の小島にあるホスピス「ライオンの家」で過ごす日々を描いた感動作。

登場するのは、心優しい患者仲間たちや、いつもメイド服姿の陽気な院長(なぜメイド服姿なのかも物語の終盤で判明します)、島でワインをつくる青年、犬、家族、ボランティアなど、どの人物も温かくて魅力的。

「死」を題材にしながらも重苦しさはなく、人生の終わりに寄り添うような静かな希望が満ちています。

「もう一度食べたいおやつ」を通して紡がれる記憶の物語は、読後にやさしい涙がこぼれるはず。
旅立ってしまった大切な人を思い出し、「もっと声をかければよかった」と、胸の奥がそっと震えるような一冊です。

ポプラ社
¥1,407 (2025/04/12 12:55時点 | Amazon調べ)

小川糸の原点に触れる『食堂かたつむり』―癒しと再生の物語

インド人の恋人に裏切られ、声を失った主人公が、都会を離れて故郷に戻ります。始めたのは、たった一組だけをもてなす「一日一組限定の食堂」。

地元の食材を使った丁寧な料理と、筆談で行う静かな接客。その小さな食堂には、次第にさまざまなお客様が訪れ、それぞれの人生にそっと奇跡が起こりはじめます。

失意からの再出発と、食を通じた心の癒しをやさしく描いた本作は、読後にほんわかとした温かさを残してくれる一冊。
唯一の注意点は、あまりに美味しそうな描写に、お腹が空いてしまうこと。

疲れた心をそっと癒したいときに、ぜひ手に取ってほしい小説です。

著:小川糸, 著:石坂しづか
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手紙がつなぐ想い『ツバキ文具店』―感動の代筆屋ストーリー

鎌倉の文具店を継いだ女性が、代筆屋となり人の想いを“手紙”に託していく、静かであたたかな物語。

離婚を決意した妻から元夫への告知状、小学生のラブレター、絶縁の手紙――依頼人それぞれの人生に寄り添い、筆や紙、書体まで丁寧に選びながら、一通一通心を込めて綴ります。

作中に登場する“実際の手紙”も読みどころの一つ。手書きの温もりが、文字からそっとにじみ出てきます。

亡き祖母との確執や後悔、隣人や依頼者たちとの交流を通じて、主人公の心も少しずつほぐれていきます。
人と人とをつなぐ言葉の力、手紙の温かさに胸がじんわりと満たされる、やさしく泣ける一冊です。
※続編『キラキラ共和国』も心温まる名作。併せてどうぞ。

著:小川 糸
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続編も温かい『キラキラ共和国』―小川糸が描く人生のキラキラ

ベストセラー小説『ツバキ文具店』の続編となる、やさしさに満ちた一冊。

舞台は引き続き鎌倉。代筆屋としての仕事を続けながら、主人公は少しずつ人との関係を深め、穏やかな時間を重ねていきます。中でも印象的なのは、父子家庭の“キューピーちゃん”とそのお父さんとの交流。そっと寄り添うような思いやりが、日常の描写の中に丁寧に描かれています。

静かな感動がじんわりと広がる物語。鎌倉のゆったりとした空気感とともに、読後にぽかぽかと心があたたまるような余韻を残します。『ツバキ文具店』を読んだ方はもちろん、癒されたいすべての人におすすめしたい小川糸作品です。

著:小川 糸
¥660 (2025/04/12 13:05時点 | Amazon調べ)

豪華作家陣が贈る癒しの短編集『1日10分のぜいたく』に小川糸も参加

最後は小川糸さんも参加した、人気作家による、“超”贅沢な短編集。

小川糸、あさのあつこ、重松清、沢木耕太郎、小池真理子など――ジャンルも作風も異なる豪華な作家陣が集まり、それぞれの視点で描く短編が並びます。

感動する話、クスッと笑える話、余韻が残る話…どの作品もわずか10分ほどで読めて、日常にちょっとした彩りを与えてくれます。「ここで終わるの!?」と思わず続きを想像したくなるような物語も多く、通勤時間や休憩中の読書にぴったり。

1日の中に小さな読書の贅沢を取り入れたい方におすすめの1冊です。

最後に

小川糸さんの作品は、どれもやさしさと温もりに満ちていて、読む人の心にそっと寄り添ってくれます。

どこから読んでも、ぴったりの1冊がきっと見つかるはず。静かに癒されたいとき、誰かを想いたいとき、ぜひ小川糸さんの小説を手に取ってみてください。きっと、やさしい風が吹き抜けるはずです。

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