【2025年版】ガンガン・サクサク読めるおすすめの短編小説33選

目次

キッチン(吉本ばなな著)

吉本ばななさんのデビュー作。「死」というものをテーマにした3つの短編集。

表題作の「キッチン」の主人公は「みかげ」。肉親との死別により、独りになった彼女は同じ学校に通っている「雄一」と同居することで少しずつ新しい一歩を踏み出します。

「満月」では「雄一」が主人公、最後の「ムーンライト・シャドウ」でも事故で恋人を亡くした「さつき」が主人公。繰り返しになりますが「死」をテーマに優しい再生の話が続きます。

会いたくて「自宅へ電話をなんどもかけたり」、驚かせるために「部屋に侵入したり」。今では考えられない昭和のシーンを読めるのも醍醐味。

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秋(太宰治著)

太宰治さんの作品280冊が1つにまとまって200円という驚愕のkindle本。

その最初の話。太宰らしく、斜めからものごとを見ながら皮肉たっぷりで面白い。この人、秋が嫌いなんですね(笑)

「秋はずるい悪魔だ。夏のうちに全部、身支度をととのえて、せせら笑ってしゃがんでいる。」文章にセンスがありすぎる、短編で太宰さんの入門編にも最適かも。

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砂の女(安部公房著)

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UnsplashのWolfgang Hasselmannが撮影した写真

 昆虫を探しにとある村にやってきた男が主人公。村人に滞在を進められ、その村に宿泊することに。

宿泊する場所は、アリジゴクのような深い深い深い穴の底 、中には家があり、夫と娘を亡くした未亡人が1人で住んでいました。男に滞在を望む女と脱出を試みる男、ただ次第に穴の底の生活に居心地の良さを感じ「順応」していきます。

読む度に色々な解釈ができて深みを感じる作品「ゆでがえる」のような事が言いたかったのかな?非常に短くて読みやすい短編なのでぜひトライください。

最後は臼が笑う(森絵都著)

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UnsplashのNick Fewingsが撮影した写真

人生で男運(だけではないか)に恵まれない主人公の桜子、ろくでなしの男ばっかりに縁があります。妻子持ち、借金まみれ、極端な性癖持ち等。(みんなろくでなしだが「どこかで可愛げがある」というのが桜子評)

そんな桜子を助けるため「桜子の男運を上げる会」が発足されますが、当人は我関せず。そんな時に桜子は「一部の隙も無い悪人」に出会います。桜子はこの男の少しでも良い所が無いかを探すのですが全く見当たりません。

タイトルの意味も分かる、最後の最後のヒネリが面白い作品です。

形(菊池寛著)

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UnsplashのMathieu Turleが撮影した写真

誰からも畏怖される摂津の槍名人である中村新兵衛。

主君の側腹でありずっと可愛がってきた若い侍に頼まれ、自身の象徴でもある鎧兜を若武者に貸し、別の鎧を付けて戦場に臨みます⚔️

わずか2,000文字程度でなるほど感のある作品でした!文章の「音」「リズム」がすごく好きな一文だけを紹介、

唐冠の兜は、戦場の華であり敵に対する脅威であり味方にとっては信頼の的であった。

青空文庫でゼロ円です!

セメント樽の中の手紙(葉山嘉樹著)

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Image by Phuong Nguyen from Pixabay

プロレタリア文学とはこういう作品を指すのかが理解できる一冊

通っている大学院に通う途中、青空文庫で読了しました。過酷な環境下、多くの子供を支えなければならない労働者の悲哀が端々から滲み出してくる作品です。

コンクリートを使って工事・施工の業務に従事する主人公は自分のお酒代も無いような状況、ある日、コンクリートの中から見た事もない木箱を見つけます。重さからお金が入っていないと分かりややガッカリしながらも自宅で開けると、

木箱の中には、同じ労働者を彼氏に持つ『女工』からの手紙が

ラストも含めて様々な解釈ができる作品だと思います。文庫のページにすると4~5枚かな。あっという間に読めるのに余韻が残る作品でした。

神の悪手(芦沢央著)

ミステリー短編集です。帯には「このどんでん返しが切なさすぎる」と書かれているこの1冊。「悪手」という単語でピンと来る方もいるかも知れませんが、将棋の世界をベースにした短編ミステリーです。

将棋の事が分からなくても無問題。少し怖い(残酷な話)もあれば、現在の社会問題を炙り出すようなものもあれば、師匠と弟子の葛藤もあれば、様々な短編が楽しめます。個人的には「恩返し」というタイトルの短編がNICE!師匠と弟子の表現しきれない関係が描かれていますよ。

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城の崎にて(志賀直哉著)

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UnsplashのTim Chowが撮影した写真

超短編ですが余韻が残る「最高傑作」と思ってます

所謂、純文学はあまり読まないのですが、最高傑作と言う言葉にひかれて読了しました。ボキャブラリーが足りませんが、めちゃくちゃいいです。

文庫にすれば5~6ぺージ程度の超短編ですが、『城崎』の情景と「筆者(主人公)」死生観が目の前に浮かび上がってくるようでした。

主人公は、東京の山の手線で電車との接触事故にあってしまい、背中怪我の療養のため但馬(今の兵庫県北部ですね)の城崎温泉へ出かけます。

背中の怪我を放置すると「脊椎カリエス」という病気になるとあるのですが、この病気を調べたところ結核に起因する病気との事。電車事故との因果はイマイチぴんと来ませんでした。

城崎温泉に着いてからは本を読んだり書いたり、のんびりと散歩する程度。

その生活の中、『死』というものを今まで以上に身近に感じるようになります。

時には生き生きと働き続ける『蜂』の中に一匹の死んだ蜂を見かけ、その死んだ蜂が朝になると消えている事に無常を覚え、子供たちにいじめられている『ネズミ』を見て、自ら命を絶つことができないネズミに同情し、うっかり『イモリ』を殺めてしまった事で生きる決意を固め‥などなど。

たまには純文学、良いですね。

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ハグとナガラ(原田マハ著)

6つの旅の物語。40代から50代になり、描いていた未来と現実のギャップ。思い通りに行かないと言う気持ちは誰にでもありますよね。そんな生き方でもいい!と心がポカポカと元気になる短編集です。

落ち込んでいる時の友からのメールの一文「旅に行こう、人生をもっとあがこう!」、この一文に全てが凝縮されているように感じた作品です。

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東京奇譚集(村上春樹著)

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Image by Joe from Pixabay

東京を舞台にした不思議な・不思議な物語

あまり耳にしない『奇譚』という単語は、「珍しくて不思議な物語」という意味だそうです。

『偶然の旅人』『ハナレイ・ベイ』『どこであれそれが見つかりそうな場所で』『日々移動する腎臓のかたちをした石』『品川猿』これらのタイトルにピンときたらぜひ手に取ってください。

テレビ番組『世にも奇妙な物語』が好きな方!には特におすすめ。

1つ1つ読みやすくて(怖くない)移動時間にもピッタリでおすすめですよ。

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