謎のベールに包まれた「中小企業診断士養成課程」ではいったい何を学んでいるの?
シリーズ第6弾です。
私は中小企業診断士の資格を取るのに、2次試験はパスし、大学院の養成課程を選択しました。
ただ、あまりにも情報が無い‥なので積極的に中身(GoodもBadも)を発信します。
中小企業診断士養成課程の講義(実務的助言1)はどのような内容なのだろう
中小企業診断士養成課程の講義(実務的助言1)では何を学べるのだろう
講義以外の課題はどれくらいの分量が出るんだろう
こちらも科目も入学後の基本として最初の方に開催されました。
実務的助言ときいてもピンとこない方が大半だと思います。
私もそうでした。
実際の企業の事例をベースに徹底的に議論を繰り返すイメージです。
こういう実践に近い授業は時間がアっと言う間に過ぎる。
深くは解説しませんが、概要だけメモメモします。
中小企業診断士養成課程の講義(実務的助言1)の参考図書
参考図書(と言う名の下、読んでおけという事)が出る場合も出ない場合もありますが、
こちらの授業では1冊だけ最後の授業で紹介されました。
今、中小企業の最大の課題と言っても過言では無いかも知れません。
基本的な内容ですが、あらためて自分自身の整理には良い機会になりましたので紹介です
「イナヅマメソッドで成功する事業承継」
中小企業診断士養成課程の講義(実務的助言1)の内容
いきなり実践です。
かなりサラッと書きますが、それぞれA4用紙2枚程度の事例になります。
<事例1>
映像関係の会社に勤めていて、経験を積んできたAさん。
腕のあるカメラマンとプランナーに声をかけられ、
独立を検討したいと相談を持ち掛けられた際にどうするか。
<事例2>
ソフトウェアの会社で働いていたが体調を壊して退社。
しかしながら腕はあり、会計ソフト関係のアルバイトで食いつなぎイベント会社で再就職。
外食が好きで、休日限定で実施した居酒屋が盛況。
その中で、通っていた繁盛店(ラーメン)から承継を頼まれ迷っている。
<事例3>
車の芳香剤のリーディングカンパニー。
徐々におっさんくさいという風評が広まり、若手が離れている。
そんな折、全国系の雑貨屋からコラボ商品開発の声がかかる。
この機会を活かすべきか、やめるべきか。
<事例4>
地元密着型の炭酸飲料メーカー。
地元では有名で、国内でも知る人ぞ知るブランドに。
更なる成長を見据えた際に伸長市場であるベトナムなど出るべきか、
あるいは国内で成長していくべきか。
このような事例が続きます。
それぞれ、当然ながら明確な正解は無く、戦略を立て、なぜそれがベストと考えたのかを
もちろん文章だけではなく、様々なフレームワークを追加ながら議論を深めます。
印象的な意見の相違は、事例2で私は定石通り、強みを持たない他業種への参入は
絶対やめるべきだというポジションを取りましたが、ある学生は
というポジションを取りました。(もちろんロジカルに)
こういう意見のズレが中小企業診断士養成課程の1番楽しい所ですね。
講義以外で必要になった時間‥週に1時間程度
この実務的助言1の授業は授業内で完結するためほとんど時間外作業はゼロでした。
ただ、簡単な調査レポ―トが毎回出るため、約1時間。
成績などはどうでもいいとは思いながらも落第はできないのでそれなりに頑張りました。
中小企業診断士養成課程の講義(実務的助言1)での学び
経営層へのインタビュー手法
頭では分かっていますが「拡大質問」と「限定質問」をうまく組み合わせる事。
拡大質問ばかりだととりとめもない雑談になりますし、
限定質問だけだと盛り上がらないインタビューになります。
このバランスのとり方を学びました。
資金調達の手法について
デッドファイナンス、エクイティファイナンス、アセットファイナンス
それぞれのメリットデメリットや実際に中小企業がどのように資金調達をしているかを学びました。
実際は自己資金、家族から、親族から大半です。
中小企業の海外進出について
ここは得意分野なのでサラッとでしたが、
ターゲット国の選定方法、
首都を狙う重要性などを改めて整理できました。
中小企業診断士養成課程ではどんなことが行われているのかを
ざっくりと書いております。
そんな感じなんだなと思っていただければ有難いです。
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