中小企業診断士の養成課程には、どんな人が通っているのか――その実像に迫ります。
「やっぱり超エリートばかり?」「社会人でも通えるの?」そんな疑問を持つ方へ、リアルな実体験をお届けする本シリーズ。第1回は、50代で挑戦を決意した“ネタを差し込む男”。
真面目さとユーモアを武器に奮闘する姿から、診断士を目指すヒントが見えてきます。
プロフィールとキャラクター紹介
Aさんは、ファイナンスリース業界で長年勤務し、関連会社の経営管理やガバナンス、リスク対応を担っています。
法律系の有名資格も保有している彼、講義では常に冷静で寡黙な姿が印象的ですが、突然“福山雅治の顔写真を貼った自己紹介シート”でプレゼンテーションを始めたり、緊張感ある授業で「化粧をした女性のパワポ背景」を使用したりと、独自のユーモアを差し込んで場を和ませる存在でもあります。
診断士を目指した理由は「焦り」と「刺激」
「仕事が落ち着いてきたこのままでは、気持ちが緩んでしまう」と感じていた頃、中小企業診断士という資格に出会ったAさん。加えて、年下の社員が次々と出世していく姿を目の当たりにし、自分も新たなチャレンジを始めようと決意しました。
もともと他の法律系資格も保有していたため、勉強に対する基礎体力は十分。「時間をかければ何とかなる制度」「サラリーマンに有利な資格」という点にも魅力を感じたそうです。
一次試験は独学、二次は苦戦の末に養成課程へ
一次試験では、TACの書籍をベースに6科目を独学で学習。苦手だった経済学のみYouTube動画で補完し、見事合格を果たしました。
しかし、二次試験は予想以上に苦戦。LECにも通いましたが合格には至らず、一次試験に立ち返る時期もありました。全科目を再受験し、合格を勝ち取った後、「正解が見えにくい二次試験よりも、実践重視で学べる養成課程に進もう」と決断。現在、仲間と切磋琢磨しながら学びを深めています。
Q&A|この人に聞いてみた!
Q. なぜ診断士を目指そうと思ったんですか?
A. 「40代が過ぎ、少しずつ仕事が落ち着いてきた時期に、“このままじゃまずいな”と感じたのがきっかけです。若い人の活躍も刺激になりました」
Q. 一番苦労したことは?
A. 「二次試験ですね。正解が見えにくくて、自信を持ちにくかったです」「二次試験に苦戦した結果、一次試験も全科目再チャレンジしました」
Q. これから診断士を目指す方へひと言
A. 「“面白そう”と思ったら、ぜひ挑戦してみてください。やってみてから考えるのもアリですよ」
■ まとめ
静かな外見の奥に、遊び心を秘めたAさんの診断士への道。
仲間を笑かそうという姿勢は、養成課程というフィールドで大きな力(癒し)でした。
同じように迷いや焦りを感じている人こそ、Aさんのように“一歩踏み出す勇気”を持ってみてほしい。そんな気持ちにさせてくれるインタビューでした。
そんな彼ですが現在は、診断士と法律資格を活かした独立に向け、準備をされているそうです。
コメント