何を読んでも外れが全くない!小川糸さんの沼にどっぷりとはまっています。
たくさんの作品がありますが、心を揺さぶられた「まずはこの3冊」を読んで頂きたい!を紹介させて頂きます。
ライオンのおやつ(小川糸著)
電車の中、感動して涙が止まらなくなった1冊、花粉症の季節に読んでよかったです。
30歳を少し超えたばかりで「余命宣告」を受けた女性が主人公。
暖かな気候とレモンの香りに包まれた瀬戸内海の小島にあるホスピスが舞台です。
同じくホスピスに入っている患者さん達、メイドコスプレをしているマドンナ(院長)、島でワインをつくるタヒチ君(若い男性)、主人公のお父さん、妹、ワンちゃん、ボランティアなどなど…みーーーんなが素敵で涙腺が完全に崩壊。
「死」を使っているのみ関わらず、不思議と重さは全くなく「死ぬのは怖いな」と思っている全ての人に読んでほしい作品! 後悔した事は1つ、祖父や祖母、そして父が亡くなる直前にはもっともっともっと声をかけてあげればよかった💧

食堂かたつむり(小川糸著)
読後感がすごく良く、最高にほんわかさせてもらえる一冊です。
インド人の恋人にフラれてしまって一文無し。
ショックで「声」が全く出なくなってしまった主人公は都会を離れ、故郷に戻り 小さな食堂をはじめます。1日にたった1組を原則とした小さな小さな町の食堂、筆談を使っての接客、地元でとれた食材を使った心のこもった料理‥それがたくさんのお客様に奇跡を起こします。
唯一の欠点は…読んでるとお腹がほんとにすいてくる‥少し疲れてしまった全ての人にお勧めです。

ツバキ文具店(小川糸著)
代筆屋が主人公の圧倒的に優しい物語!
夫と絶対に離縁したい『妻』が書く離婚告知の手紙、小学生が書く大好きな先生へのラブレター、長く付き合ってきた友人に対する絶縁状、様々な悩みを抱えるお客様の代わりに主人公が代筆し、手紙を出します。
代筆を頼みに来た1人1人の背景や思いをしっかりと理解し、ペン・紙・書体にまで全てにこだわり、想いを込めて書かれる個性豊かな代筆手紙。小説の中で「実際に書かれた手書きの手紙」が紹介されますがこれがまた良い!
亡くなってしまった厳しい祖母と主人公(女性)の確執と後悔、シングルファーザーと可愛い娘さんと主人公の関係性、隣に住む明るくファンキーなおばさんと主人公の関係、個性にあふれる登場人物。圧倒的に優しい小説・泣ける小説として心からおすすめです。
(蛇足)続編の「キラキラ共和国 」こちらの作品も極上。父子家庭のキューピーちゃん&お父さん&主人公の関係、何度もうるうるしてほっこりします。


以上、小川糸さんの3冊を選んでみました。
どんどん作品も出ますのでどんどん入れ替えをするか、或いはセレクションを拡大します!
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