「診断士試験に合格するには1000時間必要」と聞いて、不安になっていませんか? 私も最初はそう思っていましたが、実際には1日2時間×150日=300時間の勉強で、中小企業診断士1次試験に合格することができます。
この記事では、私の実体験をもとに
- 一般的に言われている勉強時間との比較
- 科目別の勉強時間の配分
- 効率重視の勉強法
- よくある疑問への回答 などを詳しく解説していきます。
「働きながら、できるだけ短時間で合格したい」という方には、現実的なヒントになるはずです。
中小企業診断士1次試験の勉強時間|平均は600〜1000時間?
多くの資格予備校や学習サイトでは、診断士1次試験に合格するには600〜1000時間程度の勉強が必要とされています。
このように、中小企業診断士は“勉強時間が多い”ことで知られていますが、実際の難易度はどうなのでしょうか?
合格率・偏差値・他資格との比較など、より詳しい分析は中小企業診断士の難易度を徹底解説した記事をご覧ください。
これは、7科目を隅から隅まで満遍なく学習し、すべての内容を丁寧に理解・暗記しようとする完璧主義の方がモデルと思ってます。 また、初学者の場合、知識ゼロからスタートするため、これだけの時間がかかることもあるかもしれません。
ただし、この時間数はあくまで「平均」です。実際には、科目ごとに時間のかけ方を調整したり、得意不得意を見極めて戦略的に学習すれば、大幅に短縮可能です。
この中小企業診断士の資格勉強はメリハリが全てです。全科目で合格ラインを超える必要はないですし、足切りギリギリ科目があったとしても他の科目で稼げば大丈夫な試験です。
私は300時間で合格!実際のスケジュールと学習スタイル
私が実践したのは、1日2時間の学習を150日間、コツコツ積み上げるスタイルでした。
- 平日は通勤時間と昼休みを使って60分程度
- 夜にテキストや問題演習で60分
- 土日は1日3〜4時間を確保(なるべく無理しない範囲で)
また、以下のような工夫で効率を最大化しました:
- 過去問中心で出題傾向を把握
- 苦手な科目は“捨てないけど深入りしない”
- 得意分野は短期間で仕上げて時間を確保
- 1日の勉強記録を簡単にメモしてペースを可視化
科目別の勉強時間と配分(私の実績 vs 一般平均)
科目名 | 平均といわれる勉強時間 | 実際の勉強時間 | コメント |
経済学・経済政策 | 約100時間 | 20時間 | 経済学に元々関心があり、図表に特化して学習 |
財務会計 | 約120時間 | 70時間 | 徹底的に問題演習、得点源 |
企業経営理論 | 約150時間 | 70時間 | 社会人を10年も経験していれば何とでもなる科目 |
運営管理 | 約150時間 | 60時間 | Youtube動画でイメージをつかんで暗記の負担減 |
経営法務 | 約150時間 | 30時間 | 頻出部分だけ重点対策、 足きりにかからなければOK |
経営情報システム | 約80時間 | 40時間 | 暗記中心 足きりにかからなければOK |
中小企業経営・政策 | 約80時間 | 10時間 | 白書の要点だけ確認 一般常識レベル |
合計 | 約710時間 | 300時間 | 戦略的な取捨選択で大幅に時短 |
300時間合格のために意識した学習法とポイント
インプットよりアウトプット:テキストの読み込みは最小限、問題演習で知識を定着
過去問を繰り返す:間違えた箇所は必ず復習、論点ごとに振り返り
勉強時間の可視化:1日ごとに何をどれだけやったかを記録し、焦らず進める(モチベーション維持)
暗記科目は音声学習や図解で効率UP:通勤中や家事中に繰り返しインプット(YoutubeやAIも積極活用)
結果として、自己採点ですが「経済学」「企業経営理論」は狙い通りにほぼ満点、運営管理はラッキーもあって想定外の大成功!財務と中小企業施策はギリギリの合格ライン法務・システムは(こちらも狙い通りですが)足切り点ギリギリ。
平均勉強時間との差と、その理由を分析
なぜ私は1000時間ではなく300時間で合格できたのか? 主な理由は次の通りです。
とにかく、稼ぐ科目・合格ラインギリギリを狙う科目・足キリを逃れれば良いと割り切る科目を明確にすることです。
- 得意・不得意を早い段階で見極め、リソース配分にメリハリをつけた
- 通勤やスキマ時間の活用で、集中した時間を積み上げた(しつこいですがYoutubeは有効)
- 「すべて完璧に覚える」ではなく、「得点できる範囲に集中する」割り切り
つまり、“削れるところを削って、押さえるところを押さえた”。これに尽きます。多年度受験になっている方は、完璧主義者が多い印象があります。
よくある質問(FAQ)
Q:誰でも300時間で合格できますか?
答えは「人によります」。ただし、戦略と優先順位を明確にすれば、短時間でも合格ラインに届く可能性は十分あります。社会人経験が長ければ長いほど有利な試験と思います。40代・50代の方にも積極的に挑戦をお勧めします。
Q:働きながらでも可能ですか?
私もフルタイム勤務(子育て・介護と並行)です。通勤や昼休み、土日、2倍速、Youtube等をうまく使えば時間は作れます。
Q:どんな教材を使いましたか?
激安で有名な、診断士ゼミナール「のみ」です。その他はWeb記事やYoutubeを見たくらいです。
最後に
中小企業診断士試験は「難関資格」と言われていますが、限られた時間の中で、いかに効率的に学習するかがカギになります。
私自身、1日2時間という無理のないペースを150日続けることで合格できました。社会人として仕事と両立しながらも、戦略的に取り組めば300時間でも十分に勝負できます。
本記事が、「どうやって時間を使えばいいのか?」と悩む方の参考になれば嬉しいです。自分に合ったスタイルで、ぜひ合格を目指してください!
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コメント
コメント一覧 (2件)
いつも楽しく拝読させていただいております。
勉強方法とても勉強になりました。
私も資格取得を目指すものの時間がないな。と諦めたりしていましたが、参考にさせていただきたいと思います。
りんりんさん コメントありがとうございます!ぜひぜひ、一緒にチャレンジしていきましょう!