5分でわかる!(概要編)中小企業診断士 養成課程 実務実習の内容について

中小企業診断士養成課程ブログ挿入

中小企業診断士の2次試験と口述試験後にも実習が2回ありますが、

中小企業診断士 大学院 養成課程で行われる実習については、ほとんど世の中に情報が出ておりません。

今回の記事は、

中小企業診断士 養成過程(大学院)ではどのような実習が行われているの?

どれくらい学生に負荷がかかるものなんだろう?

と思われている方に読んでいただきたいと思います。

結論を申し上げると

最初はかなり大変、ある程度の覚悟が必要です

ポイントをまとめていきますので参考にして頂ければ嬉しいです。

目次

養成課程における実習の相手先

中小企業診断士 働きながらでも大丈夫のイメージ

リアルな中小企業・小規模事業者様を対象に実習をさせて頂けます。

全ての実習がおわったわけではありませんが(学校によって様々ですが卒業するまでに3~5回行われる)、

従業員数が5~100名程度の小規模事業者・中小企業者が対象となります。

各大学院が商工会議所、信用金庫、各地方公共団体とのコネクションを活かし、

或いは関係各位からの紹介などによって独自に対象企業を選定されている様です。

当然ですが企業側のスタンスは

まだ資格のない学生の診断を受けてあげている」というスタンス

そのため、あまり協力的ではない社長や社員の方がいるという話もチラホラと聞きます。

しかし、幸いなことに私が関わらせて頂いた企業の社長や従業員は、

我々の提案を前向きに聞いて頂けたという感触があります。

(聞いてみましたが、「やらされ仕事で対応される」社長さんの方がレアなようです)

養成課程における実習期間

おおむね、3~5週間で1つの企業の診断実習を終わらせる形になります。

最初に先生から予備調査表というベース資料を提供され、

業種辞典・Web・インタビューや現場視察を重ねながら相手先へ最終プレゼンテーション、

そして診断報告書というドキュメント(これが約100~200枚の文章)を提出するまで。

全て込み込み3~5週間です。

もちろん、企業様からのフィードバックや学生1人1人のレポート提出なども入れると、

もう少し長い期間を1つの実習にかける事になります。

養成課程 実習の辛い点 ①チームワーク

中小企業診断士養成課程の同期イメージ
UnsplashDuy Phamが撮影した写真

実習ならではのしんどいポイントを3つ。

想像できると思いますが、複数人でチームを組んで1つの会社を診断します。

診断ではまず最初に「財務諸表」や「事業計画書」、

更には「ビジョン」や「変遷」などが守秘資料として学生に提供されます。

それを事前に読み込んだうえで、初日、それぞれが考えてきた「外部分析」や「内部分析」、

そして「統合分析」、更には経営戦略あたりを議論する事になります。

大学院に集まっているのは全く違う価値観で育ってきたメンバー、

この時点で整合性がなかなか取れず非常にしんどいのが「意識合わせ」です。

そして、役割分担。

学校によって「リーダー」という呼称を使う学校もあれば「班長」という呼称を使う学校もあるようですが

このリーダーを担う1人に猛烈な負荷がかかります。

(私はサブリーダーでしたが、リーダーの辛さを10とするとサブ1か2程度です)

メンバーの意見をまとめる事はもちろん、教授との折衝、企業様とのやり取りなど…

当然持ち回り制なので、最初にやれば後は楽というのはあるかもしれませんが、

1回目の実習リーダーはできることなら避けた方が良いかと思います

人間関係がまだできておらず、2回目以降よりもダントツでしんどいからです。

その後、リーダーとサブリーダーを中心にしながら「マケ」「財務」等、の役割を個々人が担う形になります。

※とにかく全体戦略と個々のパートの整合性を取る事、これが実習でもっともしんどいことだと感じています。

養成課程 実習の辛い点 ②平日に行われる

中小企業診断士通信講座比較
TumisuによるPixabayからの画像

私の大学院も休日か平日の夜に授業が行われrます。

しかし、この実習だけは平日も使いながら行われます。

当然ながら、個々の企業様は営業日に実習に来てもらう事を求めるため、

社長インタビュー・従業員インタビュー・現地視察などなどは平日に実施されます。

私の通う学校では年間3回の実習があるとして、それぞれ4日程度の平日実習

年間では10日前後の年休消化が必要になりま

土日が無くなる上に、有給休暇もなくなるという恐ろしい事態…これが実習の辛い所の2点目です。

(ネガティブがことを書きましたが、実習は学びも多く、決してマイナスではない事を補足します)

養成課程 実習の辛い点 ③授業より指導が厳しい

熱くなる小説
UnsplashLucas Kaplaが撮影した写真

最後になります。

これは当たり前かもしれませんが、講師の方も「しっかりとした診断を行わせる事」が命題。

指導は(普段の座学とは異なり)非常に厳しいです

我々の先輩の話を聞くと、前々日くらいに全てをダメだしされ、

2日くらいチーム全体で徹夜作業を行ったこともあるとのこと。

(当然、全ての実習で合格がもらえないと卒業はできません)

基本的には学生にはデータを提供し、自由に議論をさせるというスタンスが一般的ですが、

黙って聞かれており、つどつど厳しい指摘が入ってきます。

素直に受け入れることのできる新入社員時代なら良いですが、学生達もみな、

経験豊富な社会人であり、時には衝突しかける事もあります。

ただ、小規模事業者や中小企業の事をもっとも理解して分かっているのは実際の教授と

リスペクトの心を持ちながら割り切って付き合う事が大事なのかなと悟ってきました。

実習は語れることがまだまだ山のようにあるので、次回はもう少し具体的に記載します。

長々と有難うございました。

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