中小企業診断士を目指して、大学院や専門学校などの「養成課程」を受験する方へ向けて、面接で聞かれたこと・答え方のコツをまとめます。
養成課程の面接って何を聞かれるの?
どう答えればいいの?
ネットに情報が少なくて不安…
私も受験前は同じ気持ちでした。そこでこの記事では、私が実際に受けた面接での質問をベースに、面接官が見ているポイントと、回答を組み立てる“型”を整理します。
学校によって質問は変わりますが、「評価される観点」は大きくズレません。準備の優先順位を間違えないために、まずは全体像から押さえてください。
この記事でわかること
・養成課程の面接でよく聞かれる質問(頻出リスト)
・面接官が見ていると感じたポイント(合否の軸)
・回答の組み立て方(そのまま使える型)
・研究計画書/学校選びが面接にどう効くか
・グループディスカッションの見られ方
結論:面接は「能力」よりも“2年間やり切れる人か”を見られる
養成課程の面接は、知識で殴る場というより、「最後(中小企業診断士の取得)まで走り切れる人か」「一緒に学ぶ仲間として安心か」「人としてまともかどうか」を確かめる場です。
特に見られているのは、この3つです。
- 継続力(忙しくてもやり切れるか)
- 協調性(グループワークで壊さないか)
- 目的(なぜ診断士、なぜ養成課程、なぜその学校か)
ここが揃っていると、多少言葉に詰まっても立て直せます。
養成課程の面接で実際に聞かれたこと(質問例)
面接自体は学校によって差はありますが、体感では20〜30分程度のケースが多いです。
私が受けた範囲で、覚えている質問を並べます(思い出したら追記していく形式でもOKです)。
・自己紹介をしてください
・強み(長所)を教えてください
・どんな中小企業診断士になりたいですか
・中小企業診断士の役割をどう考えますか
・最近の中小企業施策について意見を言ってください
・社会人経験で印象に残っている出来事は?
・なぜ養成課程なのですか(2次試験ではなく?)
・当校を選んだ理由は何ですか
・(大学院の場合)研究テーマは何で、なぜそれを選びましたか
・(大学院の場合)当校のアカデミックポリシーをどう考えますか
・数年間、生活が厳しくなるが耐えられますか
・学費の支払いは問題ありませんか
・他の勉強(ダブルスクール等)はしていませんか
・PCスキル(Word/Excel/PowerPoint)は問題ありませんか
・最後に質問はありますか
※中でも準備が甘いと詰まりやすいのが、「学校の方針(アカデミックポリシー)」と「最近の中小企業施策」です。ここは次で、対策を具体化します。
回答はこう組み立てると通りやすい(テンプレ)
ややテクニカルになりますが、質問への答えは、基本的にこの型で十分です。
結論 → 理由 → 具体例(経験) → 養成課程でどう活かすか
たとえば「強みは?」なら、強みを言って終わりではなく、養成課程の2年間に接続させると刺さります。
質問別:回答のポイント(体験ベース)
ここからは、私が意識していた“答え方の芯”だけをまとめます。全文暗記ではなく、考え方の参考にしてください。
自己紹介
ポイント:短く、仕事の軸が伝わる形にする
例:氏名/所属/職種/中小企業と関わった経験(あれば)を20〜30秒で。
強み
ポイント:「養成課程が求める力」に合わせる
養成課程側はリタイアを出したくないので、継続力・協調性は強い材料になります。
例:スタミナ、やり切る力、周囲と合意形成できる力など。
どんな診断士になりたいか
ポイント:理想論で終わらず、距離感を言語化する
例:「困ったときだけでなく、良い変化があったときも報告し合える関係を作りたい」など、伴走のイメージを具体化。
なぜ養成課程なのか
ポイント:2次試験否定ではなく、“実践力”の獲得に寄せる
例:「知識や作文だけでなく、現場での整理・合意形成・提案まで含めて力をつけたい」
(2次試験への敬意は残しつつ、自分の目的を言い切る)
当校を選んだ理由
ポイント:説明会で見た“具体”を入れる
「雰囲気が良かった」だけだと弱いので、説明会・教授の話・カリキュラム・実習の特色など、何を見て決めたかを1つ言うと空気が良くなります。
研究テーマと理由(大学院)
ポイント:「数年間やり切れるテーマか」を示す
仕事や関心とつながるテーマだと説得力が出ます。
例:「現場で課題を見てきたので、研究として掘る価値がある」+「方法(どう検証するか)」を添える。
アカデミックポリシーをどう考えるか(大学院)
ポイント:必ず事前に読む(ここは落とし穴)
公式サイトの“教育方針/求める学生像”は高確率で触れられます。
読むだけで十分差がつくので、当日は「自分の経験と合う点」を1つ結びつけて話すのが安全です。
最近の中小企業施策について
ポイント:断定で戦わない。中小企業側の視点で語る
施策名を完璧に暗記するより、「現場にとって何が課題か」を話せる方が強いです。
補助金・人手不足・価格転嫁・事業承継など、話題は幅広いので、1テーマだけ準備しておくと安心です。
(面接官は中小企業支援の立場なので、中小企業の足を引っ張るように聞こえる言い方は避けるのが無難です)
学費/生活の厳しさ/ダブルスクール
ポイント:迷いを見せず、現実的に言い切る
支払い・家族の理解・時間の確保ができていることを簡潔に。
「やり切る前提」で話すのがコツです。
PCスキル
ポイント:できる前提で即答+必要なら経験を一言
Excel・PowerPointは実習で普通に使うので、苦手なら事前に触っておく方が安全です。
最後に質問は?
ポイント:質問1つ+意気込み1つがきれい
質問は「卒業後のネットワーク」「実習の進め方」など前向きなものが相性良いです。
グループディスカッションは何を見られる?
GDで見られやすいのは、派手な発言力よりも次の3点です。
・人の話を遮らずに聞けるか
・論点を整理して合意形成に寄せられるか
・礼儀礼節があるか(空気を荒らさないか)
テーマ自体は、誰でも議論できるものが多い印象でした。
「正解を当てる」より「場を前に進める」ことに集中した方が合格しやすいと思います。
不安な方は、GDの見られ方が分かる本を1冊だけ入れておくと安心です。
面接前の準備チェックリスト(これだけやれば不安が減る)
□ 自己紹介を30秒で言える
□ 強みを「養成課程で活きる形」で説明できる
□ なぜ診断士/なぜ養成課程/なぜこの学校、が一本線になっている
□ 研究計画書の問い・方法・意義を口で説明できる(大学院)
□ 学校サイトの教育方針・求める学生像を読んだ
□ 中小企業施策は、1テーマだけ自分の言葉で話せる
□ 学費・時間・家族の理解を言い切れる(迷わず「大丈夫」と言い切ろう)
まとめ
・養成課程の面接は「2年間やり切れるか」「協調性があるか」「目的の筋が通るか」が中心
・頻出質問はある程度決まっているので、テンプレで準備すれば怖くない
・アカデミックポリシーと中小企業施策は“差がつく”ので必ず対策
・GDは内容より、合意形成と礼儀礼節が見られやすい
以上、中小企業診断士養成課程の受験を考えておられる方の一助になれば幸いです。
👉次にやるべき準備は、この2つが効きます。
・研究計画書の書き方(テンプレ+おすすめ本3冊):https://smec.blog/smec/yousei-kenkyu-keikakusho/
・養成課程の倍率の目安と見方:https://smec.blog/smec/yousei-bairitsu/


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