今回の記事は、
中小企業診断士 養成過程(大学院)はどのような座学授業が行われているの?
どれくらい日常生活に負荷がかかるの?
と思われている方に読んでいただきたいと思います。
「座学」は授業・講義全体のだいたい2~3割程度です(残りはグループワークの嵐)。
授業以外では、多い時び週5~6時間程度を課題作成やグループワークに使います。もちろん課題ゼロの週もあります。
中小企業診断士 養成課程(大学院)の座学内容

中小企業診断士の1次試験にもある「経営管理」「財務」「マーケティング」「生産管理」「情報システム」(「法律」や「中小企業施策」に関する授業はありません)などテーマに沿った授業がカリキュラムとして組まれており、1次試験で学んだ知識を前提にしながら、より経営やコンサルティング実務に近い内容で授業が進められます。
例えば、
経営戦略の授業では「外部分析(例えば、PESTLE分析)」・「内部分析(例えば、バリューチェーン分析やVRIO分析)」「統合分析(例えばクロスSWOT)」のフレームワークそのものの説明は割愛。
紙で配布される事例を見ながら個々人が戦略案を作って発表、作って発表のようなスロットが延々と続く形になります。
もちろん、1次試験の内容だけではありません。
私が通う大学院では「コミュニケーションの取り方に関する授業」「店舗設計を実際にやってみる授業」(CADという図面ソフトを実際に個人個人が独学し、居酒屋やスーパー等の図面を書き、店舗コンセプトやターゲットを発表)「人事制度や給与体系の作り方」「エンゲージメントサーベイのやり方」‥と言った独特な授業もありました。
↓少し具体的な記事をご紹介(財務会計)

↓少し具体的な記事をご紹介(人・組織)

平日や休日にどれくらい時間を拘束されるか
私が通う大学院(平日夜1回と休日1回が原則)に限った情報にはなりますが、
に充てております。
授業によっては毎週のように宿題が与えられ、個人発表だけではなくランダムに組み合わされた数名単位でのグループワークが加わってきます。
個人単位でつくった資料はもちろん提出しますが、それらをグループで結合して「チーム資料」としてまとめた上で発表という課題になります。
勤務先も居住地も全員バラバラであるため、平日夜にオンラインでミーティングというのが一般的。
役割分担(当日のプレゼンテーター・パート毎の資料作成等)を決め、分かれて作業をして、また集まって結合するという流れになります。簡単に書いてはいますがこれがなかなか大変…
今までの業務経験や価値観や優先順位などが異なるメンバーとの合意形成はかなり疲れます。
これらのグループワークも含め、多い時では週5~6時間程度、大学院に拘束されることになります。
しかし、授業によっては「課題は出さない」というありがたいものもあり、そのような軽めの授業が多い時は拘束時間が1~2時間 またはゼロという時もありました。
作業時間の捻出に関して

私の場合、仕事自体はそれほど過酷ではないのですが「介護」という負荷が加わっております。
その中で、会社に着いてから始業までの約1時間と昼休みの食事後の約0.5時間、これだけは大学院の課題対策に現在でも充てられるようにしています。(行きと帰りの通勤電車は気分転換もかねて大好きな読書タイムと決めています)
ただ、過去のブログ記事にも書きましたが
課題に耐えられない、とにかく時間が厳しいなどの悩み事があれば、とにかく早め早めに大学院側に伝える事をお勧めさせて頂きます。
私の学校でも(もちろんコロナもありましたが)誰かが主張したからなのか、オンライン授業が増えるなど、学生の状況も考慮する余地をもってくれているように感じます。
また、最初の2~3ヵ月だけはとにかく厳しくてしんどいですが、学生同士の人となりや「レベル」が理解でき、個々人の得意分野が明確になってくると徐々にグループワークも楽しくなってきます。(徐々にではありますが、何となく暗黙の役割分担が発生してきます)
恐れずにチャレンジいただき、一緒に養成課程について語れる人が増えたら嬉しいなと思っています。
以上、次回は中小企業診断士 養成課程の最大の関門と言われる「実習概要」について書かせて頂ければと思っています。
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