「どんでん返し小説50選」を書いておきながら、「どんでん返し」という言葉の由来や意味を聞かれても答えられなかったので‥少しだけ調べてみました。
こんなこと(「どんでん返し」ってどういう意味?どこに由来があるの?)を聞かれる方はあまりいらっしゃらないと思いますが、
「どんでん返し」という熟語の意味や由来くらいは知っておきたい!
という方は読んで頂ければ嬉しいです。
「どんでん返し」という言葉の意味について
ものがたり・映画・人生・生活において「このまま行けばこうなるだろうな~」と予測される展開が大きく変化したり、ずれたり、逆転したりするなど想定外の方向に転換する事を指します。
これはなんとなくイメージ通りですよね。
昔、石橋さんと木梨さんが『とんねるず』としてコンビを組まれていた時の人気番組『ねるとん紅鯨団』(1987年10月から1994年12月までにフジテレビ系列(関西テレビ制作)で放送)では、男女がうまくいってる様に見えていたのに、最後の最後で男性がフラれた時に「だーいどんでん返し」と言ってましたね。
私も小学生時代にとんねるずの真似をして、良く「どんでん返し」を使っていた記憶があります。
「どんでん返し」の由来について
私はこの「どんでん返し」という言葉の響きから「ちゃぶだい」をドーンとひっくり返すようなイメージ(ちゃぶ台返し)が元々の由来かと思っていました。
Webで幾つか調べてみた所、複数の説があるようなのですが主たる説として、
「どんでん返し」は、元々は歌舞伎で使われた用語で「がらんどう返し」から来ているようです。(という説明をされている記事が多かったです)
この「がらんどう返し」は(まだ人生で1度も鑑賞した事はないですが)歌舞伎で用いられる仕掛けの1つであり、お芝居を続けながら、短時間でシーンをガラッと転換する事を指していた様です。
そしてその際に「太鼓」でドンドンドンドンドンドンと拍子をつけることから
「がらんどう返し」→「どんがらんどう返し」→「どんどう返し」→「どんでん返し」
と変遷したと言われています。
以前、朝から夕方にかけてはカフェ業態・夜はバー業態になる二毛作カフェチェーン「プロント」で働く方々と仕事をする機会があったのですが、夕方になって照明を落とし、夜のメニューに切り替え、店内の雰囲気を変える作業を字彼等は「どんでん返し」と呼んでいました。
このプロントさんのカフェからバーへの転換が元々のイメージに近いかも知れません。(そしてプロントさんも歌舞伎同様、営業を止めることなくこの作業(どんでん返し)をされています)
「どんでん返し」はどういう時に使われるの
Webサイトの中には「マイナス」の状態が「プラス」に転じる際に使われると説明されているものがやや多いですが、2024年現在はいずれの転換(プレスの状態から一気にマイナスである奈落の底に突き落とされるような時も)にも使われている気がします。
「どんでん返し」として代表的な小説は「イニシエーションラブ」「葉桜の季節に君を想うということ」「十角館の殺人」「ハサミ男」「世界で一番透明なものがたり」などがパット浮かびますね。
映画であれば少し古いですが「8ミニッツ」「君の名は」「シックスセンス」などでしょうか、アベンジャーズエンドゲームで全滅したはずの仲間が集結するのもどんでん返し?でしょうか。
他にはアメリカ大統領選挙でトランプさんが初当選した時などにも使われていましたね!
「どんでん返し」を言い換えると
これも辞書で調べてみましたが、「逆転現象」 「逆転」 「逆転劇」 「逆転試合」 「逆転」 「大逆転」 「革命」 「レボリューション」などが当てはまるようです。
革命、レボリューションはやや気もしますし、逆転現象などは何かピントがずれているような気も‥
いずれにせよ「どんでん返し」は何か既定路線で進んでいた事項がガラッと大きく転換したり、切り替わったりする際に用いられる熟語であり、その由来は歌舞伎の「がらんどう返し」にあると知っておけば90点だと思います!
以上、長々と書きましたが読んで頂き、ありがとうございました。
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