読書マニアが選ぶ!椅子から転げ落ちる 衝撃の大どんでん返し小説73選

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私は雑誌も含めると、毎年200冊以上の書籍を乱読していますがこの記事では最後の最後に椅子から転げ落ちそうになった「どんでん返し小説」を紹介させて頂きます。

「どんでん返し」「ミステリー」小説が読みたいけど面白い小説はないかな?

普段「どんでん返し」「ミステリー」小説を読まないけど、読んでみようかな?

そんな方にぜひ、読んで頂ければ嬉しいです。あまりにも多くなってきたので25冊ずつページを分けて紹介させて頂きます(順不同なのでぜひ最後の「目んたま泥棒」まで!読んでください)

他のブログで紹介されている50選や100選とは異なり、古典や絵本も紹介しています!全て私自身で読んだ本だけを自分の言葉で紹介します!

目次

ファラオの密室(白川尚史著)

第22回、2024年このミステリーがすごい大賞受賞作。

大賞受賞作に偽りなし、今年も凄い作品でした。舞台がエジプトである事と、少しファンジー要素が強いので「癖」は感じますがそれでも流石の一言。しっかりと組まれた密室モノです。ピラミッド内部の密室で忽然と消えたミイラ、一体どうやって外に出たのか、ピラミッドにこっそりと埋め込まれた軟弱な石はどうやって運び込めたのか 等々、次々と襲いかかってくる謎謎謎。どんでん・どんでん・どんでん が楽しい!

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最後のトリック(深水 黎一郎著)

「犯人は私であり」「犯人は(最後のトリックを自宅や図書館などで読んでいる)あなたです」。わけが分からないと思いますが読後は意味が分かるのですよね。この本を読んだ方は私も共犯者です。こんなやり方もあるのか!と最後にびっくりしたという意味で当作品も入れさせて頂きます。ミステリーも奥が深い、まさに最後のトリック。

もう誘拐なんてしない(東川 篤哉著)

私が紹介する「どんでん返し」「ミステリー」小説の中ではかなりレアな爽やか青春ミステリーどんでん返し小説です。テンポの良いリズム・ときおり差し込んでくる笑いの要素、深刻を全く感じない気軽な小説。

それでもプロットというかトリックはかなり精密に計算されていて、なるほど!と思わせます。もちろん、そうなん!というサプライズも。読書スランプの方や読書に目覚めたい方にもおすすめの1冊です。

連続殺人鬼カエル男(中山七里著)

えぐい・ぐろい・おもろいの3点セット、愛嬌がある?かわいいタイトルですが注意!目をそむけたくなるような残酷な描写がかなり出てきますので苦手な方はお気を付けください。

1人目の死体はマンションにつるされた形で発見、そばには「カエル」男が書いたメモ書き(これがめちゃくちゃ不気味なのですよね)。そこから、あるルールに沿って残酷な殺人事件が連続します。
連続殺人の共通点を発見されてしまい、徐々に追いつめられていく犯人。証拠も十分、最終的に自供もする犯人‥ここからが本番ですね!ころんころんとひっくり返ります。冒頭に書きましたが、残酷な描写が苦手な方以外はかなり楽しめますよ!

ルビンの壺が割れた(宿野かほる著)

短編小説と言っても良いくらいの短いどんでん返しで私は会社への行きと帰り+α、2時間くらいで読了しました。SNSを介して、過去の恋人との30年越しのやりとりだけで最初から最後まで続きます。(だから凄く読みやすい)

お互いの目線で過去の思い出を振り返りながら、なんか良い雰囲気だな~と感じてると、徐々に???が増してまして。最後に「どかーん」とどんでん返し。時間対効果高い作品!

仮面山荘殺人事件(東野圭吾著)

妻を事故で亡くした主人公の高之は、義理の父から山荘へ招待されます。そこには義理の母や従姉妹までが勢揃い。そこに予期せぬ強盗3人組が乱入し、山荘内で殺人事件が発生します。犯人はいったい誰なのか?強盗に加担しているのはいったい誰なのか?疑心暗鬼にかられる登場人物達。

一件落着からの、どんでん返しはS級です。少し古い作品ですが未だに色あせず鮮やか。某超有名海外ミステリー作家の作品をオマージュしたのかな?とも感じました。ぜひ。

何者(朝井リョウ著)

この小説はとにかくとっつきやすい!登場人物それぞれがとにかく「いるいる!こんなやつ」で、登場人物の行動や発言がとにかく「あるある!こんなこと」です。最初から最後まで実際の知り合いを頭に浮かべながら読みました。

就職活動にチャレンジ中の5人、真面目一辺倒・意識高い系・俺はとんがってるぜ系・明るい陽キャ・そして主人公は冷静沈着な拓人。モノガタリは拓人の視線で描かれます。こんなやつおるなーとか、そうそうこういう感じよねーとか主人公に感情を移入してしまうのですが‥さてどうなる?期待通りのどんでん返しをお楽しみください!

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監禁(秋吉理香子著)

看護師として忙しく働く主人公の由紀恵、すれ違いの多い夫婦関係ではありますが1人娘である舞衣子を大切に思う気持ちは変わらない旦那と何とか生活しています。

由紀恵が夜勤の日、子供を見てくれているはずの旦那と突如音信が不通に。表題の通り、裏では監禁事件が起きており音信不通になってしまっていました。夜勤が終わり自宅に帰った際にみたものとは?帯の通り「戦慄のサスペンス」であり、どんでん返し!

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アリアドネの声(井上真偽著)

地下に多層階で造られた巨大な未来型都市。 セレモニーの最中に発生した地震により閉じ込められてしまった「目が見えず、声も出せず、耳も聞こえない」女性。

主人公はドローン技術を駆使し、彼女の救出を試みます。ところどこでひょっとして目が見えているのでは?聞こえているのでは?などの違和感もちりばめられながら物語が進み‥読後感は何かゲームを一つクリアしたような感覚。映画化もしやすそうな作品でした!やや強引さは否めませんがガツンと来るどんでん返しです。

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看守の流儀(城山真一著)

刑務官というあまり主題とはならない職業にフォーカスした作品で、横山秀夫さんがどストライクと表現するのは非常に納得です。ヨンピン、Gトレ、レッドゾーン、ガラ売り、お礼参りからなる短編集。それぞれ所謂、業界用語の様です。重厚で疎結合しながら進むそれぞれのお話し。1つ1つが極上のストーリーですが私は『ガラ売り』で涙腺崩壊。

最後の短編、『お礼参り』で明らかになるどんでん返し‥また1から読みたくなります!横山秀夫さんが帯を描かれていますが読後感は似てるかも。

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葉桜の季節にきみを想うということ( 歌野晶午著)

私がどんでん返しにはまったきっかけとなった作品(の1つ)です。とにかく読みやすく、分かり易くて、少しでも興味をもたれたら絶対に読んでほしい1冊。

ハードボイルドな展開が続きますが、中盤頃から徐々に感じるなんともいえない違和感(言語化できないんだけど、何かおかしいなという感覚)。なぜタイトルが「葉桜の季節にきみを想う」なんだろう?そろそろ終わってしまう、と感じた時に圧倒的などんでん返し。決して嫌な気分にはならないのですが、「完全にやられた」と呆然自失状態となりました。

読書好きの方々でも1位(どんでん返し、ミステリー)に挙げる方が多いこの作品。どんでん返し小説の初心者からベテランまで、本気でおすすめ!

世界でいちばん透きとおった物語(杉井光著)

『紙媒体』でしか無理などんでん返し vol.2、2023年半ば、Twitter界隈を騒然とさせた一冊。
なんとも不思議な読み心地(違和感)だなと感じながら後半まで行きました。ラストに驚愕、内容もトリックもさることながらこの杉井さんの書く力(文章構成)に脱帽。読み終わったらわかりますが、透き通ってるんですよね~本当に透き通ってるんですよ。

方舟( 夕木春央著)

閉所恐怖症の方は絶対に避けてください。2022年にTwitterの読書アカウント界隈で話題になった作品で、私は流行りモノには全て飛びつきます。
山で迷い、うっかり入ったら出られなくなった謎の施設、水没がはじまる施設内で起きてしまう殺人事件。犯人は誰?生き残れるのは誰?トドメの一撃!ドーン、とにかく息が詰まりそうな一冊なので閉所恐怖症の方だけは絶対にNGです。

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ある閉ざされた雪の山荘で(東野圭吾著)

タイトルにある通り「雪のペンション」に集合したのはオーディションに合格した役者達(総勢男女7名)。次々と仲間が消えていく中、これは『劇』なのか?と疑問が沸き始めます。一度、疑問を持つと膨らみ続ける疑心暗鬼、殺人事件では??‥と思い始めます。

全員悪者!というフレーズの映画がありましたが、こちらの作品は全員容疑者!な小説です。ラストはもちろんひっくり返る!読みやすくて良かった。

爆弾(呉勝浩著)

「連続爆破」に関して、場所と時刻を正確に予言するスズキタゴサク。しかしながら彼は犯人ではないと言い切ります。取調室でスズキタゴサクと対峙する複数の刑事たち。次から次へと繰り広げられる圧倒的な心理戦。痺れる一冊で、『このミステリーがすごい! 2023年版』(宝島社)、『ミステリが読みたい! 2023年版』(ハヤカワミステリマガジン2023年1月号)国内篇で2冠を達成!

蛇足ですが、恵比寿駅から徒歩1分のところに、創業60年を超える居酒屋「田吾作」があります。創業60年越えの老舗焼き鳥店。焼き鳥の他にもつ煮込みなも有名です。

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蜘蛛の糸(芥川龍之介著)

主人公は「おしゃかさま」と「地獄に落ちている大泥坊のカンダタ」で構成される超短編。芥川龍之介さんのファンからは「どんでん返し」ではない!と怒られそうですが、え!?と言う意味で入れさせて頂きました。そもそも、何故罪人であるカンダタを助けるために糸をたらそうと思ったかと言うと「一度だけ蜘蛛を殺さずに助けてやった」からです。(そんなんでええの)

血の池地獄で苦しみあえいでいる時に天から降りてきた1本の糸。カンダタは一生懸命のぼりはじめます。それに気付いた他の罪人も次々と糸へしがみつきますがビクともしない糸‥さてどうなるのでしょうか?この物語のシュールな所は、どんでん返しの後、何もなかったかのような時間が描かれます。最後の一文を書いておきます「極楽ももう午ひるに近くなったのでございましょう。

革命前夜(須賀しのぶ著)

音楽に魅了され旧東ドイツに留学した主人公。音楽との向き合い方、友人、恋、そしてにわかにせまってくる革命の足音。明るくはないけど暗くはなく 、重厚で、じっくりと楽しみました 。

東欧に特有の色が少なく、空気が薄い描写が個人的には大好きです。そして、帯を書かれた方と同じく「読後は放心状態」に。(作者がミステリーとして位置付けられる事をどう思われるかは不明ですが、ミステリーとしても十二分に楽しめますよ)。スパイは誰だ!

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逆転泥棒(藤崎翔著)

『逆転美人』に続き、今回もスーパーサプライズで2度読みは避けられません。

藤崎さんの著書はグロさが皆無なことも特徴で爽やかに読み切れるのがGOOD。幼馴染のヨッシーとタケシとマリア。ヨッシーは社会からドロップアウトしコソ泥に、タケシは医者でマリアはそのお嫁さんに。ヨッシーが盗みに入った家が偶然、タケシとマリアの新居だったことで物語が動き始めます!ネタバレが怖いので書きませんが確実に2度読みしてしまう作品だと思います。

最高ですかーさいこーです、定説、ポケモンの緑と赤、MD、キョンキョン、あなたに会えてよかった、などなど‥今の30代後半から40代後半にかけてはノスタルジックな気持ちにもなれる作品。白装束のパナウェーブとかもマスコミを騒がせていたな~。

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十戒(夕木春央著)

Twitter界隈で2023年夏前から話題が沸騰していた一冊。ついに!読みました、前作『方舟』とは全く異なる条件下でのクローズドシチュエーション。島の中では「十戒」と言う登場人物達が守るべきルールが定められ(守らないと全滅)、特に『犯人を探してはならない』というルールが設定されているため、今まで読んだことがないミステリーとなっています。

ロジカルな謎解きそして‥噂に違わぬどんでん返しでした!読後、講談社のネタバレサイト(読後にIDとパスワードが分かる)のご確認をお忘れなきようお願いします。笑

公式ネタバレサイトのURL → jikkai.kodansha.co.jp

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名探偵に薔薇を(城平京著)

不気味なおとぎ話に惹き込まれるような感覚に陥る1冊です。たまたま本屋さんで見かけ、必ず2部までみてくださいという帯にピンときて衝動買いした一冊。完全にやられた。2部構成にしているのもテクニカルでずるい。
「小人地獄」という「証拠が一切残らない殺人毒物」、同じような毒物を扱った名作ミステリーに赤川次郎さんの『毒』がありますが、どんでん返しレベルはこちらが圧倒的に上。この「毒物」を中心に、めぐる2転3転のミステリー。

この「小人地獄」の作り方が相当えぐいので好みが分かれるとは思いますが、見立て殺人要素もあり、おとぎ話的な要素もあり、2転3転していく展開!そして最後にあきらかになるタイトルの意味。王道の「どんでん返し小説」、未読の方はぜひ。

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PIT(五十嵐貴久著)

スカッと爽やかなどんでん返し! ですが‥ところどこに最高に気持ち悪くて痛い描写の数々があります。先に同じ五十嵐さんの著作『リカ』を読む事でグロエグ免疫力をアップさせておいてよかった〜☺︎☺︎☺︎ です。心理分析などが好きな方にもおすすめ。

アヒルと鴨のコインロッカー(伊坂幸太郎著)

ラッシュライフ・AX・マリアビートル・777(トリプルセブン)の殺し屋シリーズも最高ですが、どんでん返しに近いという意味でこちらの作品を掲載。

伊坂幸太郎さんならではの軽妙なタッチ、バラバラに見えていたストーリーの繋がり、そして幾つかのサプライズと切ない感じ‥伊坂ワールドを端から端まで楽しめる一冊です。

その女アレックス(ピエール・ルメートル著)

囚われてしまった若い女性。迫りくる犯罪者、こんな場所からどうやって脱出するの??から怒涛の展開。先入観って怖いなと思うと共に、よくもまあこんな「ひっくり返し」を思いつきますね。個人的には最後の最後までひっぱり続けて「どんでん返し」が好きですが、このように畳みかけるような展開も良いですね。

今更知ったのですが、この作品は「悲しみのイレーヌ」の続編であり、全4部作の2作目だそうです。(全く気付かずに読めますのでこの作品からでもOK)

七回死んだ男(西澤 保彦著)

いわゆるタイムリープものです。何者かに殺されてしまった祖父を助けるために、体質(というのか特技というのか)を活かし、何度も何度も同じ日を繰り返しながら祖父が殺されるのを防ごうとする主人公。犯人であろう人物を「殺人」から遠ざけるも、結局別の人に殺されてしまう祖父。

頭がこんがらがりそうになりますがたまにはタイムリープもGOOD!このネタバレは言葉で説明するのが難しいな。

どんどん橋、落ちた(綾辻行人著)

とんでもない中短編集です。推理小説・ミステリーという分野が生まれてから今日現在まで、数えきれないほどのトリックが生まれてきましたが「このトリックは無い」と断言します。

どれほど必死にトリックを暴こうと思っても(もちろん作中にヒントはあるんですけど)、99.999999%見抜く事は無理だと思います。シュールなので読後に書籍を地面へ叩きつけたくなる人(実際にやる人はいないと思います)もいるかも知れません‥新鮮ですよ~、心からお勧めします!とは言いませんが斬新です。

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