別記事で「おすすめのミステリー・どんでん返小説120選」を書いておりますが、その中でも!とにかくこれだけは読んで頂きたい「トップ10」を選んでみました。
どの作品も必ず再読になってしまう事を約束します。
第1位 葉桜の季節に君を想うということ( 歌野晶午)
やや暴力的でハードボイルドな展開が続きますが、中盤を過ぎた頃から徐々に感じるなんともいえな違和感。
タイトルの「葉桜の季節にきみを想う」とは結局どう言う意味なんだろう?そろそろ作品が終わってしまうよ?と感じた矢先に訪れる圧倒的などんでん返し。
「完全にやられた」と呆然自失状態となりました。私がミステリー、中でも「どんでん返し」にどっぷりとはまる事になるきっかけを与えてくれたこの作品。どんでん返し小説の初心者からベテランまで、本気でおすすめします!

第2位 イニシエーションラブ( 乾くるみ)
何だかノスタルジックで、女心が切ない青春小説。からのどんでん返しが本当に見事です。
A面とB面、昭和のレコードのような名前が付けられた2つのストーリーが綴られます。恋愛の楽しさだったり、苦しさだったり、切なさだったりを描いた恋愛青春小説と思い、登場人物に同情や共感をしながら読み進めると、最後の最後に全ての風景が一転。
深く考えず、えぐい場面も少なく、爽やかに読み進められるのも推したいポイント。2度読みが確実という帯に偽りなし!

第3位 ハサミ男( 殊能将之)
タイトルだけを見るとジョニー・デップのシザーハンズだったり、キン肉マンのジャンクマンだったり、クロックタワーのシザーマンのようなジョキジョキ野郎が犯罪をジョキジョキと犯してと想像してしまいますよね。
既にだまされ始めています。
語りたいけど語れません。この作品、映画化もされているらしいのですが、一体どうやって撮ったのかな?

第4位 六人の嘘つきな大学生( 浅倉秋成)
4位という高順位に入れるからにはもちろん理由があります。
畳みかけるような「どんでん返し」に痺れます。その会社に内定をもらえるのは集まった求職者の中でたった1人だけという、就職活動を思い出すと非常にシビアなシチュエーション。
その内定者1人を自分達自身で選ぶ事を命じられた六人の大学生が、お互いにはったりをかまし、相手の足を引っ張ろうとしたり。だんだんと疑心暗鬼になり、お互いを蔑む展開に。さて内定者として選ばれるのは誰?

第5位 方舟(夕木春央)
最初に閉所恐怖症の方は絶対に避けてください。2022年にXの読書アカウント界隈を騒然とさせ、ミステリーマニアから大絶賛された作品です。もちろん私も飛びつきましたが想像以上の衝撃でした。
山の中で迷う中、たまたま発見してしまった謎の地下建造物。入れたまでは良いものの徐々に「水没」がはじまり、更に施設内で殺人事件が発生します。
犯人はいったい誰なのか?生き残れるのはいったい誰なのか?焦らしに焦らして渾身の一撃!これぞどんでん返しの醍醐味と言える1冊。

第6位 そして誰もいなくなった(アガサクリスティ)
どんでん返し小説の原点にして「最高傑作」の1つだと思います。
閉鎖された空間で次々と発生する殺人事件、読み進めていくと最後はまさに『タイトル』通りの状況に。「え?」「あれ?」となり、しばしの間、唖然としました。
この作品にインスパイアされた超大作(米澤さんの『インシテミル』、綾辻さんの『十角館の殺人』)はたくさんありますが、やはり原点をおさえておくことも非常に大切と思い6位にランクイン。今読んでも全く色あせない名作です。

第7位 明治断頭台(山田風太郎)
他のブログやYoutubeでもたくさん「どんでん返し小説」は紹介されていますが、この作品を挙げている人は見たことが無いかも知れません。
明治時代を舞台にした短編小説(ただし、全ては繋がっています)。主人公は国の中級幹部である「川路」と「香月」、そしてフランス人の霊能力者「エスメラルダ」。サブキャラとして岩倉具視・西郷隆盛・内村鑑三・福沢諭吉・山形有朋などなど。これだけ見るとまさにB級感が満載ですが、どんでん返しという観点ではとんでもない大作です。
もっと「どんでん返し」の世界でも話題になって欲しいなという期待を込めて。めちゃくちゃ想定外です。

第8位 連続殺人鬼カエル男(中山七里)
えぐい・ぐろい・おもろいの3点セット。
目をそむけたくなるような残酷な描写がかなり出てきますので苦手な方はお気を付けください。
1人目の死体はマンションにつるされた形で発見、そばには「カエル男」のメモ書きが(こればまためちゃくちゃ不気味)。そこから、あるルールに沿いながら残酷な殺人事件が連続します。連続殺人の共通点が見つかり、徐々に追いつめられていく犯人。証拠も十分、最終的に「私がやりました」と自供もする犯人。ここから本番!ころんころんと話がひっくり返ります。

第9位 最後のトリック(深水 黎一郎)
「犯人はこのブログを書いている私であり」「犯人は(「最後のトリック」を自宅や図書館などで読んでいる)あなたです」。
何を言っているのか、意味が分からないと思いますが読後は意味が分かりますよ。この本を読んだ方は私も共犯者です。
こんなやり方もあるのか!と最後の最後にびっくりしたという意味でこちらの作品も入れさせて頂きます!ミステリーの世界も奥が深い、まさに最後のトリック。

第10位 medium 霊媒探偵城塚翡翠(相沢沙呼)
ミステリー関係の賞をほぼ総なめにしたこの作品。5冠王(★第20回本格ミステリ大賞受賞、★このミステリーがすごい!1位、★本格ミステリ・ベスト10の1位、★SRの会ミステリベスト10の1位、★2019年ベストブック)です。
霊媒師である「城塚翡翠」と作家である「香月史郎」がタッグを組んで事件の捜査を行う推理小説。
途中途中にとにかく気持ちの悪い描写が挿入されます。これはいったい何なんだろう?と思いながら読み続けていくと最後に「5冠王」の理由が分かります。気持ち悪さはありますが、最後はスッキリ爽快、そんな小説が読みたい方へ。

以上、どんでん返しトップ10を選んでみました。「十角館の殺人」「噂」「容疑者Xの献身」などなど迷いに迷いましたが2025年現在のベストです。
是非、手に取って読んでみて、椅子から転げ落ちてください!
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