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『六人の嘘つきな大学生』に似た小説おすすめ5選

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『六人の嘘つきな大学生』を読んで、「こんな小説をもう一冊読みたい」と思った方へ。

大手IT企業の最終選考に残った6人の大学生。「6人の中から1人の内定者を決める」という課題を与えられたことで、全員がライバルになります。

相手を出し抜くために繰り返される様々な発言。誰が嘘をついているのか。誰を信じればいいのか。読み進めるたびに登場人物の印象が変わり、「人間は一面だけでは分からない」というところまで描き切るのが、この作品の面白さです。

今回は『六人の嘘つきな大学生』が好きな人に向けて、就職活動、人間の表と裏、心理戦、伏線、どんでん返しという様々な視点から似た5冊を選びました。

もくじ

『何者』(朝井リョウ)|就活で暴かれる若者たちの姿

2012年に新潮社から刊行され、第148回直木賞を受賞した朝井リョウの代表作。

舞台は就職活動に臨む5人の若者たち。真面目なタイプ、意識高い系、自分を武装するように振る舞う者、明るいムードメーカー、そして冷静な語り手・拓人。

SNSや面接、自己PRといった就活特有の空気感が生々しく描かれ、言葉の端々からにじむ“自意識”と“他者評価”への過剰な反応がリアルに描かれます。「自分もこうだったかもしれない」と言う不安も広がります。

『六人の嘘つきな大学生』と最も近いのは、やはり「就職活動」という特殊な環境は勿論、若者たちの姿が剥き出しになっていくところです。

似ているポイント:就職活動/大学生/自意識/人間の表と裏

『白ゆき姫殺人事件』(湊かなえ)|語る人によって“真実”が変わる

湊かなえが描く、現代社会の“魔女狩り”をテーマにした社会派ミステリー。

美人OLが惨殺され、週刊誌記者・赤星が関係者へ取材を進める中で、次第に事件の輪郭が明らかになっていくように見えますが“ズレ”があります。

登場人物たちは皆、自分に都合よく語り、SNSやメディアを通じて一つの“物語”が形づくられていく。語る者によって“真実”が歪んでいく構成は、現代的で恐怖を感じます。

『六人の嘘つきな大学生』でも、一つの事実によって、物の見え方が一気に変わるシーンがあります。このシーンが印象に残った人なら、特に相性のいい一冊です。

似ているポイント:証言/SNS/噂/嘘と本音/人物像の反転

『告白』(湊かなえ)|複数の視点から人間の裏側を描く

生徒に娘を殺された女性教師の“告白”から始まる、衝撃のリベンジミステリー。

担任教師・森口悠子が語る復讐劇を入口に、物語は複数の人物の視点から描かれます。

同じ事件であっても、立場が変われば見えているものも、語られる真実も違う。読み進めるほど人物の内面が明らかになり、最初に抱いていた印象が崩れていきます。復讐そのものは冷酷でありながら、その奥には簡単に善悪では割り切れない感情があるのも、この作品の強烈なところ。

人を見る角度によって、真実が変わる。そんな『六人の嘘つきな大学生』の構造が好きだった人におすすめです。

似ているポイント:複数視点/秘密/人間の裏側/善悪/認識の反転

著:湊かなえ
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『方舟』(夕木春央)|疑心暗鬼の先に待つ、衝撃のどんでん返し

講談社から2022年に刊行され、「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」「週刊文春ミステリーベスト10」でいずれも第1位に輝いた注目作です。

山奥で見つけた謎の地下建造物に迷い込んだ若者たち。水没の危機が迫る閉鎖空間の中で殺人事件が発生し、極限状況下での犯人探しと脱出劇が展開されます。誰が犯人で、生き残るのは誰か。そして最後に訪れる“衝撃の一撃”。

緻密な構成と張り詰めた空気感、そして読者を欺くどんでん返しが光ります。後味が強烈すぎて、しばらくはボーとしてしまうと思います。

『六人の嘘つきな大学生』とは設定こそ異なりますが、限られた人数の中で疑心暗鬼が広がり、誰を信じればいいのか分からなくなる感覚はよく似ています。心理戦とどんでん返しが好きだった人なら、特におすすめです。

似ているポイント:疑心暗鬼/心理戦/伏線回収/どんでん返し

『イニシエーション・ラブ』(乾くるみ)|最後まで読んで、もう一度最初から

2004年に文藝春秋から刊行され、ベストセラーとなった乾くるみの代表作。

物語は恋愛小説として始まり、「A面」と「B面」というレコードのような構成で進行します。

恋のときめきや切なさを追いながら読んでいると、ラストで世界が反転。巧妙な視点のトリックと時系列の入れ替えが、それまで抱いていた印象を覆します。伏線は冒頭から丁寧に張り巡らされており、思わず最初から読み返したくなる構成が秀逸。

『六人の嘘つきな大学生』とは物語自体はまったく異なりますが、共通するのは、読者自身の思い込みを利用していることです。

『六人の嘘つきな大学生』を読み終えたあと、「あの場面にはこんな意味があったのか」と前のページを確認したくなった人なら、この作品も楽しめます。

似ているポイント:伏線/思い込み/読者への仕掛け/認識の反転/再読したくなる構成

『六人の嘘つきな大学生』の次に読むならどれ?

5冊とも似ている部分はありますが、『六人の嘘つきな大学生』の何が好きだったかによって、おすすめは変わります。

就職活動という舞台や炙り出される若者たちの姿が面白かったなら『何者』。

人について語られる情報が覆る展開なら『白ゆき姫殺人事件』。

複数の人物から一つの出来事を見たいなら『告白』。

疑心暗鬼と強烈などんでん返しを求めるなら『方舟』。

伏線と読者を欺く仕掛けが好きなら『イニシエーション・ラブ』。

一冊だけ選ぶのであれば、最も近いのは『何者』です。

同じ就職活動を舞台にしながら、「他人からどう見られているか」「自分は何者なのか」という若者たちの自意識を描いており、『六人の嘘つきな大学生』とは違った角度から人間の表と裏を楽しめます。

最後に|『六人の嘘つきな大学生』が好きな人へ

『六人の嘘つきな大学生』に似た小説として、次の5冊を紹介しました。

1.『何者』朝井リョウ

2.『白ゆき姫殺人事件』湊かなえ

3.『告白』湊かなえ

4.『方舟』夕木春央

5.『イニシエーション・ラブ』乾くるみ

『六人の嘘つきな大学生』の面白さは、単純に「最後に驚かされる」ことだけではありません。

最初は嫌な人物に見えた人にも別の面があり、人間は一つの面だけでは判断できないというところまで描かれているからこそ、読後に強く残る作品だと思います。

まず一冊選ぶなら『何者』。強烈などんでん返しをもう一度味わいたいなら『方舟』。『六人の嘘つきな大学生』で面白いと感じた部分に合わせて、次の一冊を選んでみてください。

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