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『殺戮にいたる病』に似た小説おすすめ3選

『殺戮にいたる病』に似た小説サムネイル

『殺戮にいたる病』を読み終えたあと、「こんなふうに最後まで騙され続ける小説をもう一冊読みたい」と思った方も多いのではないでしょうか。

我孫子武丸さんの『殺戮にいたる病』は、ラストに驚きがあるだけのミステリーではありません。

猟奇的な事件、犯人の歪んだ内面、読者が無意識に作り上げてしまう人物像。そして最後に、それまで信じていた物語の前提がガラガラと崩れます。

今回は、そんな『殺戮にいたる病』に似た本を探している方に向けて、叙述トリック・猟奇性・読後の衝撃という3つの要素から、本当におすすめしたい小説を3冊だけ選びました。

ネタバレなしで紹介します。

もくじ

叙述トリック・猟奇性・衝撃で選んだ3冊

ハサミ男(殊能将之)

女性ばかりを狙う連続殺人犯“ハサミ男”。物語は犯人自身の一人称で進みます。

読者はごく自然に人物像や状況を思い描きながら読み進めます。しかし、その「思い込み」こそが叙述トリックの仕掛け。ある瞬間、それまで見ていた世界がまるごと違って見えてきます。小説だからこそ成立する欺き方も鮮やかです。

連続殺人犯の内面を追う構成、猟奇的な事件、そして読者の認識を利用したラストの衝撃。『殺戮にいたる病』が好きな方に、まずすすめたい一冊です。初読の衝撃はかなり強烈なのでネタバレを踏む前にぜひ読んでください。

連続殺人鬼カエル男(中山七里)

ハサミ男の次はカエル男。

マンションに吊るされた死体と、現場に残された「カエル男」のメモ。何かのルールに従うかのように残虐な殺人が続き、街全体が恐怖に包まれていきます。

グロテスクな描写が強いので人を選ぶとは思います。犯人を追う警察サスペンスとして進みながら、事件は何度も反転します。「そういうことだったのか」と思った先に、さらに別の景色が見えてきます。

猟奇性と犯罪者の異常性、ラストの衝撃を求める方にはかなり相性のよい一冊。心臓にダメージがくるので注意ください。

向日葵の咲かない夏(道尾秀介)

夏休み中に突如として失踪したクラスメイトを探す主人公。ところが思いがけない形で“再会”を果たしたことから、物語は現実と悪夢の境目が曖昧になるような方向へ転がっていきます。

ホラーのような不穏さとミステリーの謎解きが入り混じり、読み進めるほど「何を信じるか」が分からなくなる作品です。一部には嫌悪感を抱く描写もあり、読後感もかなりヘビーです。

猟奇殺人という点では『殺戮にいたる病』と異なりますが、読者が無意識に作り上げてしまう虚像を崩し、最後に物語の見え方そのものを変えてくる衝撃度は共通しています。後味の悪さまで含めて楽しみたい方におすすめです。

まとめ|『殺戮にいたる病』の次に読むなら

『殺戮にいたる病』の魅力は、単に「犯人が意外だった」という驚きではありません。

読者自身が思い込んでいたことに気づかされ、読み終えた瞬間からもう読み直したくなる。その強烈な読書体験にあります。

今回紹介した3冊なら、『殺戮にいたる病』に最も近い衝撃を求めるなら『ハサミ男』、猟奇的な連続殺人と二転三転する展開なら『連続殺人鬼カエル男』、不穏さと後味の悪さまで味わいたいなら『向日葵の咲かない夏』がおすすめです。

どれも事前に調べすぎない方が楽しめる作品です。

できれば、ネタバレを踏んでしまう前にページを開いてください。

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