なんだか気分が落ち込む日、理由もなく心が沈む夜――そんな時にこそ、そっと寄り添い、元気を出してくれる小説があります。
当記事では、読むだけで少し元気が出たり、前向きな気持ちになれたりする“心に効く小説”を厳選してご紹介。
パワー全開の作品から、感動の物語、くすっと笑える一冊、優しさに満ちたストーリーまで、あなたの心をやさしく包み込む20冊を集めました。気分転換や心のリセットに、ぜひお気に入りの一冊を見つけてみてください。
《大事なことほど小声でささやく》(森沢明夫)|悩んだ心をやさしくほぐす元気が出る短編集
笑って、泣いて、あたたかい気持ちになれる短編集。
物語の舞台は、ムキムキなLGBTQのマスターと、心に深い傷を抱える寡黙な店員が営むバー。そこに集うのは、ジム仲間の個性豊かな面々――それぞれが悩みや葛藤を抱えながら、ふとした会話や出来事を通じて前向きな一歩を踏み出していきます。
全6話すべてが心に残りますが、なかでも“饒舌で笑顔の裏に過去を隠す歯科医”の物語には思わず涙。森沢明夫らしい優しさとユーモアが詰まった一冊は、読後にじんわりと力が湧いてくるような不思議な読書体験をもたらしてくれます。落ち込んだ日に読みたい、癒しと元気の詰まった物語です。
《店長がいっぱい》(山本幸久)|笑って泣ける短編集で、ふっと元気が湧いてくる
丼ものチェーン「友々屋」で働く店長たちが、それぞれ主人公として登場する連作短編集。1章ごとに視点が切り替わり、個性豊かな“店長”たちの人間くさい奮闘とちょっぴり泣けるドラマが描かれます。
笑える場面も多くテンポも抜群で、気づけば一気読み。何気ない日々の中で、誰もが懸命に生きていることをそっと思い出させてくれる、優しくて明るい物語です。
特に「松を飾る」と「一人ぼっちの二人」は心に残る名編。複雑な展開や重たいテーマはありませんが、読後は肩の力が抜けて、「よし、もう少しだけ頑張ろうか」と思えるような清々しさがあります。気軽に読めて心が軽くなる、元気のチャージにぴったりの一冊です。
《塞王の楯》(今村翔吾)|守る者と壊す者、職人たちの熱き攻防
直木賞受賞作にふさわしい、読者の魂を激しく揺さぶる熱量あふれる歴史小説。
舞台は戦国末期、対峙するのは「全てを破壊する」ことを信条とする砲術の名手・国友衆と、「絶対に破られない」石垣づくりに人生を懸ける穴太衆。攻と守、矛と楯――それぞれの誇りを懸けた職人たちの闘いが火花を散らします。
遠距離からも砲撃可能な大筒か、変幻自在な防御を誇る石垣か。技術だけでなく信念、誇り、人間力までもがぶつかり合う、胸を熱くする物語。「守ること」に命を懸けた職人たちの姿に、読み終えたあとも感動が冷めません。「折れない心」をもらえるような、力強く元気になれる一冊です。この作品を読み、私は滋賀県を旅しました。
《僕らだって扉くらい開けられる》(行成薫)|笑って元気が出る“超地味”能力者たちの短編集
「超能力」と呼ぶにはあまりに地味で使いどころの難しい力を持つ6人の主人公たち。例えば、“物を数センチ右に動かせる”とか、“怒りを覚えるとどこかに火がつく”とか、“相手に触れると数分だけ金縛りにできる”など、能力のクセも効力も超微妙。
でも、それでも――そんな彼らにしかできないことがある。そんなメッセージが全編から伝わる、笑えて、じんわり元気がもらえる短編集です。最終話では、彼らが力を合わせて犯罪解決に挑む、まさに“超微弱アベンジャーズ”のような胸熱な展開も。自信をなくしたとき、誰かと比べて落ち込んだとき、そっと背中を押してくれるような作品です。ユーモアと優しさが詰まった、隠れた良書。
《ポーツマスの旗》(吉村昭)|小さな巨人・小村寿太郎の胆力が心を震わせる歴史小説
日露戦争の終盤、戦況に沸く日本とは裏腹に、戦争継続の限界を見据えた政府は講和交渉へと舵を切る。米国・ルーズベルト大統領の仲介によって始まった「ポーツマス会議」で、日本の代表を務めたのが身長143cmの小柄な外交官・小村寿太郎。
国民から非難されることを承知の上で、国益を守るために困難な交渉に挑みます。相手は交渉術に長けたロシア代表・ウィッテ。諜報戦やロビー活動、暗号解読まで絡む交渉戦の裏には、信念と胆力で立ち向かう小村の姿がありました。贅を嫌い、名誉にも執着しないその人間性と覚悟に、胸が熱くなる一冊。
読み終えたあとには、勇気と冷静な視座を同時に授けてくれるような、まさに“魂が震える”歴史ドラマです。
《本日は、お日柄もよく》(原田マハ)|言葉の力、涙と元気のスピーチ小説
「もうだめだと思ったとき、想像してみるといい。三時間後、涙がとまる。二十四時間後、涙はかわく。二日後、顔を上げている。三日後、歩き出す」の一節に、何度救われたか分からない。
読むたびに元気とやさしさをもらえる一冊です。主人公は、偶然耳にした結婚式のスピーチに心を打たれ、スピーチライターに弟子入り。努力と成長を重ねながら、“言葉の力”で人の心を動かす側へと歩んでいきます。
物語の核にあるのは「言葉の持つ希望の力」。とくにクライマックスのスピーチシーンは涙なしには読めず、読後は不思議と前向きな気持ちに。自己啓発本ではないのに、気づけば自分の話し方にも変化が生まれているかも。静かに背中を押してくれる、優しくて芯の強い物語です。
《ハグとナガラ》(原田マハ)|人生を抱きしめたくなる、元気をくれる短編集
夢見ていた未来と、今の自分とのギャップ。40代、50代を迎えると、誰しもがふと立ち止まりたくなる瞬間があります。
そんなときに手に取りたいのがこの短編集『ハグとナガラ』。介護や仕事、人生の転機など、誰にでも訪れる「現実」と向き合いながら、それでも前に進んでいこうとする6つの旅の物語が収められています。
著者自身と親友たちをモデルにしたようなリアルな登場人物たちが織りなすエピソードは、どこか自分と重なる部分も多く、「こんな生き方でも、いいんじゃない?」とそっと背中を押してくれるよう。落ち込んだときに届く「旅に行こう、人生をもっとあがこう」というメールの一文が心に残ります。読み終えたあと、静かな元気がじんわり湧いてくる一冊です。
《八月の銀の雪》(伊与原新)|月の光のように、やさしく心を照らす短編集
心が疲れたとき、そっと寄り添ってくれるような短編集。
5つの物語には、人生につまずいた人々が「ふとした出会い」をきっかけに、少しずつ歩き出す姿が描かれています。静かに沁み込むようなやさしさと、涙がにじむほどの温かさに満ちていて、読み終えたあと、不思議と心が軽くなる一冊です。科学的な雑学も随所にちりばめられており、知的な驚きと感動が共存。たとえば戦時中、日本からアメリカに飛ばされた風船爆弾の話など、歴史の一面も知ることができます。
やさしくて、知的で、そっと元気をくれる物語。大切な人にも贈りたくなるような本です。
《イン・ザ・プール》(奥田英朗)|悩みも吹き飛ぶ、笑って元気になれる一冊
笑える小説を探しているなら、まず手に取ってほしい一冊。
主人公は、風変わりな精神科医・伊良部一郎。ケータイ依存症や水泳中毒、さらには慢性勃起症という珍妙な悩みを抱えた患者たちに、常識外れの治療で挑んでいきます。破天荒だけどなぜか憎めない伊良部先生に、読んでいるうちにどんどん引き込まれ、何度も吹き出してしまうはず。日々のストレスや悩みを、笑いとともにどこかへ吹き飛ばしてくれる元気な短編集です。
表紙があのニルヴァーナのジャケットを思わせるのも密かに好み。続編やスピンオフ作品も多数あるので、伊良部ワールドにどっぷり浸かってみてください。
《三匹のおっさん》(有川浩)|痛快!おっさんヒーローが街を守る、元気爆発エンタメ小説
読書のハードルを感じさせない、テンポよく読めてスカッと元気になれる一冊。
定年退職後の“元ワル”3人組が、自警団としてご近所トラブルや事件に立ち向かう――その姿は痛快そのもの。科学やガジェットに詳しいキャラが登場するあたり、小学生の頃夢中になった「ズッコケ三人組」シリーズを思い出す人もいるかもしれません。それぞれに個性と得意分野を持つおっさんたちが、本気で悪と対峙する姿はまさに勧善懲悪の王道。
笑って、ハラハラして、最後には爽快な気分になれる物語です。何も考えずに楽しみたいとき、心のモヤモヤを吹き飛ばしてくれる、マインドフルネス的な読書体験ができます。
《あすなろ三三七拍子》(重松清)|人生にエールを送る、笑って泣ける応援団エンタメ小説
「大人も子どもも辛いことばかりだ。だから俺はエールを送る」――そんな言葉に込められた思いが、まっすぐ胸に届く一冊。
冴えない中年サラリーマン・藤巻が、なぜか大学の応援団に入団することになり、戸惑いながらも仲間たちと奮闘していく物語です。40歳を過ぎてから初めて知る応援団のかっこよさ、そして「誰かを本気で応援すること」の尊さが、ユーモアと感動を交えて描かれます。
笑える場面が多いのに、不意に訪れるほろっと泣ける瞬間が心に残り、読後は静かに元気が湧いてきます。人生に疲れたとき、誰かに背中を押してほしいとき、きっと読んでよかったと思える青春エンタメ小説です。

《山女日記》(湊かなえ)|山がくれる静かな気づきと再生の物語
湊かなえさんが実際に登った山々を舞台に描かれる、女性たちの再生の物語。
短編集形式で、一話ごとに異なる悩みや葛藤を抱えた女性が主人公です。登山の最中や準備の合間にふと湧き上がる回想、過去への後悔、そして山で出会う人々とのやりとりを通じて、少しずつ心が動いていきます。自然の厳しさと静けさの中で、丁寧に描かれる感情の機微は、まさに“女性の心の山登り”。
重くなりすぎず、それでいて深く共感できる一冊です。現代を生きる私たちに、少しだけ肩の力を抜いて「もう少しだけ、がんばってみよう」と思わせてくれるような、穏やかで力強い物語です。
《コンビニ兄弟》(町田そのこ)|笑って癒される、街角のヒーローたちの物語
舞台はとあるコンビニ。主人公は、なぜか親衛隊まで存在するフェロモン全開の店長・南雲さん。彼と共に働くスタッフや、常連客とのやりとりを描いた、連作短編集です。
日々のちょっとした悩みや孤独、人生の転機が、ユーモアとぬくもりを交えて語られ、読むほどにじんわりと元気をもらえる一冊。「女の子の自立」や「定年後のおじいちゃん」といったエピソードには、くすっと笑える中にも深い共感があり、涙腺をそっと刺激される瞬間も。
不思議な魅力の店長と、個性豊かな人々が織りなすコンビニの日常は、ちょっと疲れた心にやさしくしみわたります。ほっこりしたいときにおすすめの短編集です。

《ROMAZI NIKKI》(石川啄木)|天才かアホか?文豪・啄木のぶっ飛び日記
「はたらけど はたらけど…」で知られる石川啄木が、まさかこんなに破天荒だったとは!と驚かされる一冊。
妻にバレないようローマ字で綴られたこの日記には、働きたくないがために仮病を使い、金欠でも風俗通いをやめず、友人にひたすら無心しまくる日々が赤裸々に記されています。しかも本人はどこか悪びれず、どこまでも飄々としていて笑いが止まりません。文豪というより、まるでダメ人間な啄木ですが、なぜか愛おしくて元気をもらえるから不思議。
真面目な文学からは想像もつかないユーモラスな素顔に触れることで、彼の作品がより深く、身近に感じられるようになります。明治の時代に生きた“アホ天才”の赤裸々すぎる日常をぜひ体感してみてください。

《陽気なギャングが地球を回す》(伊坂幸太郎)|ユーモア全開!痛快チーム強盗エンタメ
暗さや重さとは無縁、読んでいてとにかく楽しい、元気になれるギャング小説。
登場するのは、スリの達人、嘘を見抜く男、スピーチが得意な銀行員、そして“時計なしで時間が分かる男”。そんなクセの強い4人組がチームを組み、巧妙で大胆な銀行強盗を企てます。『アベンジャーズ』や『オーシャンズ11』のような、個性派チームが力を合わせて活躍する物語が好きな方にはたまらない一冊。
会話のテンポやユーモアも心地よく、まさに伊坂幸太郎ワールドの真骨頂です。痛快さと爽快感に満ちたストーリーに、読み終えたあと「なんか元気出たな」と思わせてくれる、軽やかなエンタメ小説です。
《シティマラソンズ》(三浦しをん・あさのあつこ・近藤史恵ほか)|読むと走りたくなる、マラソン×小説の連作短編集
マラソンをテーマにした、人気作家たちによる心温まる連作短編集。
三浦しをんさん、あさのあつこさん、近藤史恵さんなど、実力派作家たちがそれぞれの視点で「走ること」の魅力を描き出します。市民マラソンに挑戦する人々の姿が、ユーモアと感動を交えて描かれており、難しいことを考えずにスッと読める心地よさがあります。
中でも「東京マラソン」を舞台にしたエピソードには共感と元気をもらえるはず。疲れているときや気分転換したいときにぴったりで、読後には「自分もちょっと走ってみようかな」と思わせてくれる一冊です。マラソン経験者も、そうでない人も、前向きな気持ちになれること間違いなしの作品集です。
《夜は短し歩けよ乙女》(森見登美彦)|圧倒的「陽」のパワーで笑って元気になる奇想天外な青春小説
森見登美彦といえばこれ!と断言したくなる、明るくておかしみたっぷりの青春ファンタジー小説。
舞台は京都、黒髪の乙女に恋する「先輩」が、彼女の後をひたすら追いかける一夜の騒動が描かれます。古本市、学園祭、なぞの演劇など、突拍子もない出来事が次々と巻き起こる展開は、まさに森見ワールド全開。文学へのオマージュやナンセンスギャグが盛り込まれながらも、読んでいるだけで「陽」のエネルギーが満ちてくるような、不思議と元気になれる作品です。
太宰治の『走れメロス』を思わせるシーンもあり、文学好きにも嬉しい一冊。落ち込んだ時や何も考えたくない時にぴったりの、笑えて癒される小説です。
《ガール》(奥田英朗)|恋も仕事もがんばる女性たちに贈る、共感とパワーの短編集
恋愛ハウツー本より、よほど効く。そんな声が聞こえてきそうな、働く女性たちの日常と本音をリアルに描いた短編集です。
もてたいならこれを読め!主人公は、恋愛やキャリアに悩みながらも前向きに生きるアラサー〜アラフォーの女性たち。奥田英朗ならではのテンポのいい語り口と、ちょっぴり毒のあるユーモアが効いていて、笑えて、キュンとして、読後にはパワーがもらえます。
特に、気になる相手に振り向いてほしい“あの感じ”や、職場でのちょっとした違和感に「わかる〜」とうなずく場面も多く、共感度の高さは抜群。「もてたい」と思うならまずはこの一冊。男女問わず、現代を生きるすべての社会人に読んでほしい作品です。
《宝島》(真藤順丈)|戦後の沖縄を生き抜いた若者たちの、熱量あふれる青春大作
第2次世界大戦の敗戦直後、混乱と米軍統治下にある沖縄。舞台は米軍キャンプに命がけで忍び込み、略奪を繰り返す“戦果アギヤー”と呼ばれる若者たち。
彼らの友情、対立、別れ、そして行方知れずとなったカリスマ的リーダー・オンちゃんの謎を軸に、圧倒的な熱量で描かれる青春群像劇です。生きるとは何か、信じるとは何かを、問うというより“感じさせて”くれる骨太な物語で、「泣き言なんて言ってられない」と背中を押される読後感があります。
現代のぬるま湯にいる自分を揺さぶられるような、力強い一冊。『骨太な小説ランキング』でも上位に入れた作品です。不思議と元気が湧いてくる、魂を揺さぶる大作。
以上、元気とパワーがもらえる本・小説を好き放題に紹介させて頂きました!
《残り全部バケーション》(伊坂幸太郎)|笑って驚いて元気になる、伏線炸裂の短編連作
アウトローの男・溝口と岡田を中心に描かれる、ユーモアとスリルが入り混じる短編集。
物語は一見バラバラに進んでいくものの、すべてが最後にピタッとはまり、驚きの伏線回収が炸裂します。時間軸が前後する構成に少し混乱しつつも、それが伊坂幸太郎作品の醍醐味。読み終わる頃には「もう一度最初から読み直したい!」と思わずにはいられません。軽妙な会話と予想外の展開に何度も笑わされ、アウトローでありながら筋の通った生き方に元気をもらえる一冊です。
ちなみにタイトルに反して、定年後のんびりバケーション…という話ではないのでご注意を。伊坂作品らしさ満載の痛快短編集です。
《走れメロス》(太宰治)|友情と信頼が胸を打つ、不朽の名作
太宰治の代表作としてあまりにも有名な一篇ですが、改めて読むとやはり心が揺さぶられます。
舞台は古代ギリシャ、主人公メロスは親友との約束を守るため、自らの命と引き換えに「その場」へ戻ることを選びます。そして、そんなメロスを信じ、戻らなければ自らが処刑されると分かっていても身代わりを申し出た友人セリヌンティウス。道中で次々とトラブルが起き、絶望的な状況のなかでも、信じ続ける2人の絆が胸に刺さります。友情、信頼、そして人間の強さと弱さを描いたこの物語は、時代を超えて読む者に勇気をくれる名作です。
あまりに有名だからと読まずにいるには惜しい、魂を熱くする一冊です。
《てらこや青義堂》(今村翔吾)|涙と笑いと必殺技!寺子屋エンタメ小説
かつて凄腕の忍だった男が、今は伊勢の地で寺子屋を開き、ワケありな子どもたちを導く――そんな設定からして熱い、今村翔吾らしい魂の一冊。
やんちゃな教え子たちと過ごす日々には笑いと感動があり、子どもたちが少しずつ成長していく様子に思わず涙。また、かつての因縁を抱えた忍者たちとの対決や、伊賀坂入流の必殺技「鳳(おおとり)」「薫風」「百合一火」などが炸裂する場面は、まさに中二病をくすぐる胸アツの展開。
『イクサガミ』ファンなら思わずニヤリとするセリフ回しも随所に。東京から伊勢へと向かうストーリーラインもどこか旅のようで、ページをめくる手が止まりません。元気がほしいとき、熱くなりたいときにおすすめの痛快エンタメです。
《夢を力に》(本田宗一郎)|挑戦する勇気と情熱をくれる、熱すぎる名経営者の言葉
本田技研工業の創業者・本田宗一郎による、情熱ほとばしる一冊。
日本経済新聞の連載「私の履歴書」に加え、自身の回顧録や数々の名言が収められています。官僚や政治家にも忖度しない姿勢、失敗を恐れず挑む技術者魂、そして盟友・藤沢武夫との深い絆。そのどれもが、読み手の心を揺さぶり「明日からまた頑張ろう」と背中を押してくれます。ユーモアと人間味にあふれ、読んでいて思わず笑みがこぼれる場面も。
技術、経営、人生――そのすべてにおいて「夢」を原動力にし続けた本田宗一郎の言葉は、時代を超えて今を生きる私たちにも響きます。読後には、自然とHONDAのファンになっているかもしれません。

最後に
元気がほしいとき、心が沈んでいるとき、本記事で紹介した小説たちはそっと背中を押してくれる最高の味方です。
テンポを重視した笑える作品から、静かに心を温める優しい物語、圧倒的な熱量があなたを包み込む大作まで。自分の気分や状況に合った一冊を手に取って、新たな読書体験をしてみませんか?きっと、あなたの心に小さな光が差し込みます。
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