読むことで「もう少し頑張ってみるか!」と元気になる小説を紹介します。
あまりにポジティブすぎてもしんどいな、という時もありますよね。そんなあたなにピッタリの作品もありますよ。
気分が落ち込みがちだから、少しでも元気が出る本は無いかな?
そんなあなたに読んで頂ければ嬉しいです。
大事なことほど小声でささやく(森沢明夫著)
ムッキムキでLGBTQなマスターと寡黙で心に深い傷を負っている童顔美人の店員さんが営むバー。ジム仲間としてそのバーへ集まる一癖も二癖もある悩みを抱えた人々が主人公です。全ての短編が素晴らしくて元気が湧いてきますが個人的には4章、過去の辛い出来事を饒舌である事で紛らわせている歯科医の話で号泣しました。
この1冊であなたも2週間は頑張れる事を保証します!

店長がいっぱい(山本幸久著)
友々屋という丼ものチェーンで働く店長達が1章ごとに入れ替わりながら主人公になる短編小説。何気なく本屋で手に取り、気づけば購入して一気読み。(短編記事・泣ける本記事にもトリプルエントリー)ホロっとさせたり笑かされたり、「人それぞれに人生がある」そんな当たり前の事をリマインドさせてくれた一冊です。読後は何だかわかりませんが「よし!もう少しだけ頑張ろうか」とスッキリする作品でした。ややこしいモヤモヤが無くておすすめです。
中でも私は「松を飾る」と「一人ぼっちの二人」が良かった。
塞王の楯(今村翔吾著)
直木賞受賞作の名に恥じぬ、激熱の一冊(興奮がいつまでも醒めません)。
意地と意地が、プライドとプライドが激しくぶつかり合います。矛側は「全てを破壊する大砲(攻)」を追求した国友衆、対する楯側は「決して破られない石垣づくり(守)」に特化した穴太衆、矛側には「無双」で慕われる立花宗茂が、対する楯側には「人徳」で慕われる京極高次が存在。
雨でも打て、遠距離から全てをぶち壊す大砲が勝つか、自由自在に姿を変える鉄壁の石垣が最後には勝つのか、お互いを認め合う職人同士の熱すぎる闘いを一気読みでした。折れない心に負けてられないと思った作品。
僕らだって扉くらい開けられる(行成薫著)
6つの物語が集まった短編集になります。超能力と言うにはかなり寂しい‥少しだけ人と違った特殊能力を持つ人々達が主人公。念ずる事でわずか『数センチだけ』モノを右側に動かせる能力者・怒りを覚えるとどこかに火をつけられる能力者・人に触れば相手を数分だけ金縛りにできる能力者など、しかも使えるのは1日1回程度。
こんな能力が何の役に立つのか、能力なんてなかった方が良かったと悩む主人公それぞれがヒーローになります。
そして表題の最終章、しょぼしょぼの能力をもった主人公たちが集まり、ある犯罪解決に挑みます。超ウルトラ弱小版のアベンジャーズ(でもかっこいいんです)、元気のでる小説でした!

ポーツマスの旗(吉村昭著)
日露戦争下、連戦連勝に沸く日本国民とは逆に、戦争の継続が難しくなってきた事実を理解する閣僚や軍人達。已む無しでロシアとの停戦交渉を画策します。
米国大統領ルーズベルトの仲介もあり、ポーツマスで開かれる事になった講和会議に臨む小村寿太郎が主人公。日本国民全員に嫌われても、日本を守るため、絶対に講和する事が条件の厳しい交渉。ロシア側の代表であるウィッテとの激しいやりとりと1つずつ進む厳しい条件交渉、諜報活動やロビー活動、相手の暗号破り、日本人によるロシア国内での活動、小村を信じる仲間達、そして何よりも小柄な小村寿太郎の「圧倒的胆力」と「贅を好まない人間性」が胸に響く作品です!
本日は、お日柄もよく(原田マハ著)
「もうだめだと思ったとき、想像してみるといい。三時間後、涙がとまる。二十四時間後、涙はかわく。二日後、顔を上げている。三日後、歩き出す」 何度読んだか分からないほど元気をもらえて、とても、とても優しい本です。
スピーチライターに弟子入りした主人公が中心、まさに表題の通り‥努力を重ねた結果のスピーチに感涙で元気100倍です。
決して自己研鑽本ではないですが、読後はスピーチも上手くなると思います!とにかく黙る、我慢して黙る、さらに黙る、沈黙に耐えて黙る…そしてゆっくりと話し始める←めちゃくちゃ使ってます。
ハグとナガラ(原田マハ著)
原田マハさん連続です。6つの旅の物語。40代になり、50代になり、夢に見ていた事と現実のギャップ。誰もがありますよね。そんな生き方でもいいんじゃないの?と心がポカポカと元気になる短編集です。
誰にでも起こる問題(介護等)に正面から立ち向かう『著者』と親友たち、落ち込んでいる時の友からのメールの一文「旅に行こう、人生をもっとあがこう!」 。
八月の銀の雪(伊与原新著)
5つのストーリーからなる短編集。
社会に疲れた様々な主人公たちが「ふとした出会い」をきっかけに、少しずつ前を向いて歩き始め、光を見つけるまでの話が集合体。とにかく、優しく、何度も涙がこぼれました。
心のずっと奥の方からジワジワと元気が出る、自信をもってお勧めしたい小説です
科学的な雑学も非常に興味深く、何度もググりました。中国の気球が2023年2月現在の話題になっていますが、第二次世界大戦時には日本からアメリカへ向けても風船爆弾を飛ばし、実際に着弾していた‥というのもこの本で知りました。

イン・ザ・プール(奥田英朗著)
精神科医である伊良部一郎が主人公です。ケータイ電話中毒、水泳中毒(笑)、そして慢性勃起症状(笑)…あー思い出すだけで笑える!パワーと元気にあふれた小説・本です。ちょうど最近伊良部復活!と題してコメンテーターと言う作品も発表されました。
こちらの小説の表紙、ニルバーナのジャケットに似てるんだよな~しかし、どこまで笑わせるのよ
三匹のおっさん(有川浩著)
小学生時代にハマりにハマったズッコケ3人組をおもいだす作品。科学やガジェットに強いおっさんが出てくるなど、なんとなくオマージュしているのかも知れない。
3人の個性がとにかく際立っており、それぞれに活躍の場があり 勧善懲悪、とにかく痛快でパワーあふれる小説!楽しめますよー
あすなろ三三七拍子(重松清著)
誰もがしんどさを抱えていると思いますが、その中で他人を応援する凄み、40歳を超えて応援団というもののかっこよさに初めて気づきました。笑えるところが多いですが、時にほろっとするTHE エンタメ小説でした!

山女日記(湊かなえ著)
1人1人、全く異なる悩みを抱えた女性が主人公になっています。山を登りながら、あるいは準備を進めながらの回想や後悔、それでも差し込んでくる様々な出会いやきっかけで射す光。
令和の時代、この表現はどうなのかとは思いながら「女性ならではの繊細な心」を切り取り、もう少し頑張ろうと思わせてくれる小説です。
コンビニ兄弟(町田そのこ著)
そこで働く従業員とお客様(大半が店長のファンクラブ会員)の日常が描かれている作品。
端的にまとめてしまえばこれだけですが不思議と元気(パワー)がもらえます。ほっこりする短編が続きますが、「女の子の自立」を題材にした話 と 「定年後のおじいちゃん」の話にグッときました。

ROMAZI NIKKI(石川啄木著)
『はたらけどはたらけど 楽にならざりじっと手を見る』等のポエムで有名ですが…褒め言葉として、この人はガチのマジのアホです
働くのが嫌でわざと病気になろうとしたり、仕事をさぼり倒したり、お金の 無心の嵐(目的は風俗に通うため)、そして何といっても 極め付けは嫁さんにばれないために始めたこの「ローマ字日記」。本当に笑えて、一気に啄木の大ファンに!おすすめです。

陽気なギャングが地球を回す(伊坂幸太郎著)
中でも、時計がなくても時間が正確に分かるというキャラが私は好きです。アベンジャーズやオーシャンズ11など、個性の強いキャラクターが集まって何かを成し遂げるストーリーが好きな方は元気とパワーがもらえるはずです。
これぞ伊坂幸太郎ワールドの真骨頂!

シティマラソンズ(作家さん達の連作)
個人的には真ん中の「東京マラソン」がよかったかな。私は葛西臨海公園マラソンの10キロでも限界ギリギリですが、トレーニングして走ってみようかな。
「仕事」で疲れていて一切難しいことを考えたくない時に読みましたが、元気とパワーをもらえた一冊です。

夜は短し歩けよ乙女(森見登美彦著)
「太陽の塔」「走れメロス(太宰治さんの大作オマージュ)」など同じ作家の同じく明るいものもありますが私の中で、森見登美彦さんと言えばこれ一択です。
陰と陽でいえば、圧倒的に「陽のパワー」です。

ガール(奥田英朗著)
女性会社員の目線で書かれた小説でドキドキしながら、パワーももらえる1冊。
このランキングと直接関係ありませんが、、、奥田英朗さんが男性の目線で書いた『マドンナ』、村上春樹さんの『すべての男は消耗品である』、伊集院静さんの『大人の流儀』。このあたりの作品を読めば、
宝島(真藤順丈著)
「骨太な小説ランキング」でも4位に入れさせていただいた小説です、
元気が出るというのか、不思議なパワーが沸いてくるというのか「熱量」が凄い作品です。
第2次世界大戦 敗戦直後の沖縄が舞台。米軍のキャンプ基地に命懸けで忍び込み、略奪する事で生きがいを見つける若者たち、そしてその最中に行方が分からなくなるリーダー。平和な国で生きる我々が泣き言をいってる場合では無いと思わせてくれる一冊
以上、元気とパワーがもらえる本・小説を好き放題に紹介させて頂きました!
残り全部バケーション(伊坂幸太郎)
笑えて元気が出ます!
時間軸があっちへいきこっちへいきするので多少混乱はしますがそこは伊坂幸太郎さん、伏線が恐ろしい勢いで回収され、考察サイトも人気、正しく生きようとも思わせてくれる作品。決して定年後はバケーション!と言う作品ではありません!

走れメロス(太宰治著)
友人との約束を守るため、戻れば死刑になるとわかっていながら「その場」へ戻る事を選択するメロス。
そのメロスを信じ、もしも戻ってこなければ自分が身代わりになると言う友人。メロスが急いで戻ろうとするも次々と発生する予期できないトラブル。最後の最後までお互いを信じる2人に勇気をもらえます。
てらこや青義堂(今村祥吾)
寺小屋を営む元凄腕忍者の主人公とやんちゃで個性のある教え子達、その子供達の成長がとにかく熱い。
子供たちの成長と昔の敵(忍者達)との闘いが劇熱! 『どいつもこいつも化物か』『〇〇かえ〜』 という(今村祥吾さんのイクサガミファンなら分かる)たまらんセリフ回しから 伊賀坂入流 鳳(おおとり)、薫風、百合一火 など‥大人の心をくすぐり続ける必殺技の数々!
さらには東京から伊勢へと旅する流れ イクサガミとは完全に逆方向ですが同じように楽しみました!元気になれる

夢を力に(本田宗一郎)
日本経済新聞、私の履歴書で連載された話に加え、名言や回顧録など盛りだくさんです。官僚や政治家に対しても1歩も引かない情熱、圧倒的な技術力、ユーモアと可愛げ、盟友藤沢の存在、様々な失敗と成功、折れない心、明日も頑張ろうと言う勇気をもらうと共にHONDAのファンになりました。

最後に
今回は、元気が出る・パワーが出る、という小説をご紹介させて頂きました。
本当に落ち込んでいたり、元気がない時に明るすぎる本はきついかと思います。そんな時には1冊目で紹介させていただいた「八月は銀の雪」などの少し元気が出る小説もおすすめですよ。
かなりカテゴライズが難しいのですが、別記事で優しくて泣ける小説なども紹介させて頂いておりますのでお時間がある時に見て頂ければ嬉しく思います。
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