【2025年版】厳選!優しくてほっこり泣ける おすすめ小説42選

木漏れ日と小さな植物

しんどい仕事・会いたくない上司・イライラして後悔ばかりの子育て・辛い介護などなど、色々と忙しい日々ですよね。

そんな中、

読むとホッとできる優しい、おすすめの小説はないかな?

何か疲れているから、癒される本はないかな?

暖かい気持ちになって泣ける小説はないかな?

そんなあなたに参考にして頂ければとても嬉しいです。

目次

ライオンのおやつ(小川糸著)

電車の中で感動号泣してしまった1冊、花粉症の季節に読んでよかったです。

30歳を少し超えて「余命宣告」を受けた女性が主人公。 暖かな空気に包まれた瀬戸内海の小島にあるホスピスが舞台です。

同じくホスピスに入っている患者さん達、メイドコスプレをしているマドンナ(院長)、島でワインをつくるタヒチ君(若い男性)、主人公のお父さん、妹、ワンちゃん、ボランティアなどなど…みーーーんなが素敵で涙腺はむちゃくちゃになりましあ。

不思議と重さはなく「死ぬのは怖いな」と思っている全ての人に読んでほしい作品! これを読んで後悔した事は1つ、祖父や祖母、そして父が亡くなる直前にはもっともっともっと声をかけてあげればよかった💧

ポプラ社
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大事なことほど小声でささやく(森沢明夫著)

最初から最後まで優しさ・笑い・涙に包まれる短編集です。

ムキムキでゲイで粋なマスターと寡黙でカクテルの知識が豊富で童顔美人の店員さん(と艶々した黒ネコ)が営むバーに集まる「様々な悩みを抱えた人々が主人公」のあたたかすぎる物語。全ての短編が満点ですが個人的には4章、過去の辛い出来事を饒舌であり続ける事で紛らわせている歯科医の話で号泣。

この1冊を読めばあなたも2週間くらいは頑張れる事を保証します!

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食堂かたつむり(小川糸著)

最高にほんわかさせてもらえる一冊です。

インド人の恋人にフラれ一文無し。ショックで声が全く出なくなってしまった主人公は都会を離れ、故郷に戻り 小さな食堂をはじめます。1日1組を原則とした小さな小さな食堂、筆談を使った接客、地元の食材を使った心のこもった料理‥それがたくさんの人に奇跡を起こします。

とっても楽しいのですが唯一の欠点!読んでるとお腹がほんとにすいてくる‥疲れた全ての人に。

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本日は、お日柄もよく(原田マハ著)

「もうだめだと思ったとき、想像してみるといい。三時間後、涙がとまる。二十四時間後、涙はかわく。二日後、顔を上げている。三日後、歩き出す」 何度読んだか分からない元気をもらえるとても優しい本です。

スピーチライターに弟子入りした主人公が中心、まさに表題の通りのスピーチに涙涙。

決して自己研鑽本ではないですが、読後はスピーチが上手くなると思います!とにかく黙る、我慢して黙る、さらに黙る、沈黙に耐えて黙る…そしてゆっくりと話し始める←めちゃくちゃ使ってます。

著:原田マハ
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昨夜のカレー、明日のパン(木皿泉著)

親しい人を亡くしてしまう事は本当に悲しいですね。でも残された人たちは間違いなく強くなる!とてもやさしい、再生のお話でした。

「茶碗を買おう。可愛いやつを。重ねた時にバランスがいいやつを」このフレーズもこれからはじまる新生活のワクワク感が表現されていてとても素敵。「2日目のカレーはコクが出てめっちゃ美味しい!」みたいな話だと思っていた自分をグーで殴りたいです。

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天国はまだ遠く(瀬尾まいこ著)

短い中、優しいがぎゅっと 詰まった作品でした。仕事に恋愛に、日常生活の様々な事に絶望し、自〇するつもりで訪れた田舎の村(兵庫県か京都府の日本海側と推測‥『天橋立』近辺かな)。

お客さんなどほとんど来ない民宿の兄ちゃんや近所の住民たちとの生活により少しずつ取り戻していく自分らしさ。わかりやすくて暖かい一冊でした。この本に出て来る、魚も野菜も肉も米もうまそー 表紙の絵は主人公の絵かな!

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西の魔女が死んだ(梨木香歩著)

小学生から中学生へと進学し、周囲の環境に馴染めず学校へ通えなくなった主人公の「まい」。学校を離れ、大好きなおばあちゃん(魔女)の元に行き、 魔女になるための修行を受けます。

魔女になるための修行はとにかく全てを「自分で決めること」。まいを見守るおばあちゃんと亡くなったおじいちゃんの姿。少しずつ少しずつ前へ進む主人公。そしてタイトルの通りの出来事。優しい物語。

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お帰りキネマの神様(原田マハ著)

すぐ感極まる私は電車の中で読んで涙が止まらなくなりました。70歳を超えても夢をもち前へ進む事の大切さ、家族の大切さ、 友達の大切さ、 色々なことが沁みわたりました。久々にどっぷり物語の世界にインしまた。

ご存知 原田マハさんの『キネマの神様』を山田洋次さんが映画化 その映を鑑賞してインスパイアされた原田マハさんが更に小説化した作品です! 心が少し疲れた方へぜひぜひに!

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月まで三キロ(伊与原新著)

伊与原さんらしく、自然科学の知識をふんだんに注ぎ込みながら、人の心を優しく・優しく包み込んだ6編の短編集です。著者の伊与原さんは「元気が出る」小説で紹介させて頂いた「八月は銀の雪(伊与原新著)」からの大ファンです。誰もが抱える悩み・苦しみを持つ主人公たちに「少しの光が差してくる」短編群です。

食堂で毎日決まった定食だけを頼む女性、結婚も恋愛もあきらめた女性、中学受験を控えた男の子、元ギタリストの叔父さんの話、全てに絶望した中年男性が主人公の表題作、全部良い!

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ギフト(原田マハ著)

芸術を絡めた作品を紡いだら、右に出る人はいない!原田マハさん。プロポーズにからめたお話が多いですがとにかく優しい話のオンパレードでした。

私も前職時代、お台場で働いていた事がありましたが「コスモス畑」なんてあったっけ??
全く覚えていませんが素敵な短編、中でも『コスモス畑を横切って』が特によかった。

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店長がいっぱい(山本幸久著)

友々屋という丼ものチェーンで働く店長達が1章ごとに入れ替わりながら主人公になる短編小説。何気なく本屋で手に取り、気づけば購入して一気読み。「店長がいっぱい」で胸がいっぱいに。

ホロっとさせたり笑かされたり、「人それぞれに人生がある」そんな当たり前の事をリマインドさせてくれた一冊です。読後は何だかわかりませんが「よし、もう少し頑張ろう」とスッキリする作品でした。ややこしいモヤモヤが無くておすすめです。私は「松を飾る」と「一人ぼっちの二人」が良かった。

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生きるぼくら(原田マハ著)

優しい小説「も」本当に上手。たまたま、この作品を読んだのが高齢者同士が〇し合う、筒井康隆さんのシニア世代のバトルロワイヤル作品「銀齢の果て」の次だったからかも知れませんが(^▽^)/ とことん優しい気持ちになれました。

引きこもり状態になってしまった男性が、認知症を患う祖母が住む田舎へ行き、少しずつ歩みはじめる物語。認知症の介護は経験者として・・・本当にのんの一瞬、認知症が嘘のようになる時あるんだよな〜。

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ツバキ文具店(小川糸著)

代筆屋が主人公の圧倒的に優しい物語!夫と何が何でもも離縁したい『妻』が書く離婚告知の手紙、小学生が書く大好きな先生へのラブレター、長く付き合ってきた友人に対する絶縁状。様々な悩みを抱えるお客様の代わりに主人公が代筆し、手紙を出します。

代筆を頼みに来た1人1人の背景や思いをしっかりと汲み取り、ペン・紙・書体にまでこだわり抜き、想いを込めて書かれる個性豊かな代筆手紙。小説の中で「実際に書かれた代筆手紙」が紹介されますがこれがまた良い!

亡くなってしまった厳しい祖母と主人公(女性)の確執と後悔、シングルファーザーと可愛い娘さんと主人公の関係性、隣に住む明るくファンキーなおばさんと主人公の関係、個性にあふれ、優しい登場人物達。疲れたと思われている方へ、圧倒的に優しい小説・泣ける小説として心からおすすめです。

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キラキラ共和国 (小川 糸著)

「ツバキ文具店」の続編。こちらの作品も本当にあったかくなる1冊!この本を読んだ後、ふらふらと平日の鎌倉を散歩しましたが、のんびりした日の鎌倉の風景とこれほどマッチする作品は無い気がします。なんといっても父子家庭のキューピーちゃんとお父さんと主人公の関係・何度もうるうる・ほっこりするわ。

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木曜日にはココアを(青山美智子著)

陽だまりのような「優しさ」と「繋がり」を味わいたいならこの作品をぜひ!手に取ってください。とある街のとある小さなカフェからはじまる物語。

自分が無意識にした「小さなコト」が、どこかで全く知らない人を助けているかも知れない、と明るい気持ちにさせてくれる1冊です。1つ1つのすばらしい短編がそれぞれに繋がる繋がる。

1つのお話が終わるたびに、次の主人公は誰になるんだろう?とワクワクが止まらず一気に読んでしまいました。最終章の「ココア」を読むと、その全てがつながって・優しすぎて涙腺が崩壊します2~3時間でさらっと読めますが、強烈な余韻を残してくれます。本当に優しい小説。

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猫のお告げは樹の下で(青山美智子著)

一人一人、個別の悩みをかかえる登場人物達(当たり前ですね)。

とある神社で運が良ければ頂ける不思議なミクジ(葉っぱに書かれたアドバイスの一言)。
ニシムキ、チケット、ポイント、タネマキ、マンナカ、スペース、タマタマ…これだけでは意味が不明ですが一人一人の運命を変えるメッセージに!青山さんならではの優しさ。そして短編と短編の繋がりを楽しめる一冊でした。

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ファミレス(重松清著)

ほんわかさせたりグッと来させるのがほんと上手な重松清さん。

いつ三行り半を突き付けるかに怯える(料理好きの)おじさん達が主人公。それぞれの意思決定・それぞれの道の選び方、勉強させていただきました。「家族」「友」「夫婦」について、これだけ重い話題を暖かくかけるのは流石です。50歳を過ぎたらまた読もう。

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かもめ食堂(群ようこ)

バタバタとせわしなく生きるだけが人生じゃないよと教えてくれるような一冊。フィンランドのヘルシンキにある食堂を舞台にした優しいおはなしです。

全く別々の人生を生きてきた登場人物たちがこの食堂をベースに、人生が交錯。たまたま、偶然?なんとなく生きていくってそういう事なのかなと感じます。読後は、シナモンロールが食べたいな・森の中に行きたいな・キノコ狩りをしてみたいな・ゆっくりと生きようかな、もっと優しく生きよう、と思いました

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ナミヤ雑貨店の奇蹟(東野圭吾著)

とある文具店に逃げ込んだ3人組の泥棒達が主人公の短編集。その店に「過去」からの「悩み相談手紙」が届きます。その文具店だけが過去と繋がっている事の気づいた三人はとまどいながらも返事の手紙を返していきます。看病とオリンピックのどちらを優先するべきか、ハーモニカの演奏を続けるかどうか、などなど。

悩みに答えていくたびに少しずつ変わっていく3人組と過去の相談者達、そして1つ1つの話や登場人物の繋がりも(^▽^)/ 小さくても泣ける、そんな素敵な軌跡が起こります。

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くちびるに歌を(中田英一著)

40代の私は、とにかくノスタルジックな気持ちになりました。美人の音楽先生が来たから合唱部に入った男子学生達(笑)、合唱コンクールで披露するのは「アンジェラアキ」さんの楽曲。女子学生とのぎこちないやりとり。

誰かに告白するためにドキドキして呼び出したり、呼び出されたり…懐かしい。こう言うほのぼの優しいストーリーに弱くなったな。

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阪急電車(有川浩)

阪急電鉄に乗ったことがある人だけではなく、関西人なら必読の優しい本 。おなじみの「阪急電車」をベースにした小説です。同じ時代に同じ場所で、時間を過ごしている事がとてつもない奇跡に思えてきます。

阪急電車のあずき色の外観、ずんだカラーというのか、ピスタチオカラーと言うのかあの座席のカラー、薄い茶色の内装、車体のイメージとぴったりのフォントカラー、この小説こそは阪急電車の中で読みたい!やっぱり特急レイアウトのある京都線(大阪⇔京都)かな?

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舟を編む(三浦しをん)

ひとつの事に徹底的に打ち込む姿、そのストイックな美しさを堪能できます。

辞書をつくる、という一見何ともないようにも思える仕事、そこにかける主人公のひたむきさや「狂気」。それを支える周りの人たち‥自分も辞書作りに関わっているような感覚になります。読書が好き、言葉が好き、文字が好き、そんな方にはたまらない小説です。

何かに夢中になるという事はこれほどまでに美しいのか、改めて再認識させてもらえる作品です。

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キャロリング(有川浩著)

冒頭は、主人公が銃を向けられている絶対絶命の場面から。これを見て、優しい小説なの?と思われる方もいるかと思いますが、家族・恋人・子供との関係、色々な意味で優しい小説なのではないかなと考えます。

タイトルのキャロリング、教会の関係者がクリスマスに周囲の方の玄関でクリスマスソングを歌う活動との事。(イメージができないですが)

ひたすら優しい小説ではなく、ハラハラドキドキもありますが、最後には全ての登場人物が自らの意思で歩き始めるそんな一冊。そう、全てが思い通りにならなくても。

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ミラクル(辻仁成著)

こんな小説を書ける辻仁成さんは優しい人だと私は思う。子供向きかなの本かも知れません。しかし、読みやすくて穏やかな気持ちになれる一冊です。(親をなくした子供が主人公)ラストの 解釈は大きく分かれるみたいです。

「ミラクル」のその瞬間主人公やそのまわりの人たちの気持ちを考えたら‥泣けて、涙がこぼれました。登場人物みんな優しい、がとても素敵な小説

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スロウハイツの神様(辻村深月著)

どんでん返し小説にも入れさせていただきましたが、やさしい・やさしい小説です。私が過去に読んできた中ではトップを争う「優しいどんでん返し」、脚本家をしている環と、クリエイティブ人材が集まって暮らしているスロウハイツ。今でいうシェアハウスのような感じですね!(多分)

刺激は少ないですが互いを意識しながら、ゆったりとした生活をしていたところ新しい入居者が加わり、少しずつですが関係性が変化していきます。

色々な感情がリマインドされ、寂しさやもの悲しさも覚えますが‥とにかくやさしくて・繊細で・嘘が付けない登場人物たちに癒されます。シェアハウスが一般的な今なら、こう言った仲間との集団生活はたくさんあるんだろうな。そしてもちろん!それだけでは終わらずミステリー要素が加わり、伏線改修の怒涛の展開!一気読みしました。

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とんび(重松清著)

子供ができてから読むと泣けて涙が止まらなくなる一冊です。父親ひとりで子育てに奮闘するヤス!幼い息子と差しで向き合う不器用なお父さんの姿に涙

「本当によくがんばってるな」と心の中でずっと応援していました。 表紙の肩車をしている画像を見ただけで涙が出そう…私は子供に厳しくしてしまい、いつも後悔するんですよね

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あかね空(山本一力著)

豆腐職人とその家族を主人公に描かれた小説。とにかく読みやすく、その不器用なキャラクターと人情に涙がにじみ、後味スッキリでジワーと胸が熱く。

ほんわかした気持ちになりたい方に気合を入れておすすめします。この作品はシリーズになっても楽しいだろうな。家族の絆さえ揺るがなければ、必ずやり直せる!

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椿山課長の七日間(浅田次郎著)

とにかく泣けます、寂しくて切なくて泣けます、ただ「救い」がある話なので安心して読んで頂ければと思います。

家族のため文字通り身を削って仕事に励み、やっとのことで課長に昇進してすぐに過労死した主人公。美女の体を借りて七日間だけ現世に戻れります。そして同じタイミングで現世に戻るのもう1人は小さな子供。2人の
七日間だけの旅が始まります。書いているだけで泣けてきた‥心に響いた。

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<あの絵>のまえで(原田マハ著)

さすが原田マハさんというしかない一冊。美術の知識を絡めながら、ほっこりとさせるのが本当にうまく、5つの優しいストーリーからなる短編集です。

おばあちゃんに「小説家」になる姿を見せられず、インターネットのサクラ記事を書いている主人公が、おばあちゃんに似た隣人との交流を経て再び立ち上がる「豊饒」がベストオブベスト。(表紙も「クリムト」の同名作品です)他のお話も電車で読んでるとグッとくるお話のオンパレードですよ

原田マハさんの本を読むと、とにかくネットで絵を検索してしい、美術が好きになります。

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独立記念日(原田マハ著)

24の短編が時に単独で流れ、時には交差しながら流れ、物語が進んで行きます。

全体を通して「優しく・逞しい女性」の独立を描かれています。特に後半!「ひなたを歩こう」から「川面をわたる風」までの畳みかけるようなストーリー展開で私は涙腺が崩壊しました。最後に繋がると、もう一度読み直したくなる一冊です。

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明日の記憶(荻原浩著)

若年性認知症を患ってしまった働き盛りの主人公。もの忘れをしている姿を家族や同僚に見せてはいけない、にばれてはいけないという気持ちが痛いほど伝わってきて苦しい。

ある意味では本当に悲しく、怖い小説です。最後の最後の『光』がとても優しく読後もイヤな気持ちにはなりませんので安心。誰もがなるかもしれない認知症と言う病気、本当に色々な事を考えました。月並みだけど今を生きよう。

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夜のピクニック(恩田陸著)

読みながら、「昔に戻りたいという気持ち」と「もう戻りたくない(めんどくさい)」と言う気持ちが錯綜しました。なんともセンチメンタルな気持ちになりながら「泣ける小説」です。

若い方々には本当に今を大事にしてほしい!自分が中学校・高校の時に同じ事を言われたら「きも」とか「うっさいわ」と言っただろうけど。

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赤と青とエスキース(青山美智子著)

留学生レイと現地人ブーを中心に「絵」を軸とした、30年の時空を超える短編集!全てが優しくて、救いに満ちあふれています。張り巡らせてある伏線がラストに向けて次から次へと回収されていくのも本当に見事!

2022年 本屋大賞第2位も納得!泣きたい時だけでなく、本当に面白い小説でした。少し疲れている方、損はしませんのでいかがですか?何回でも読み直したくなる宝物の1冊です。

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絶唱(湊かなえ著)

あまり見た事がありませんがトンガ王国を舞台にした短編集。技術を見せつけられるような嫌らしい短編の繋がりではなく、適度におさえた、繋がり方が絶妙です。

「告白」などのイヤミスイメージがとにかく強い「湊かなえ」さん。ミステリーの人と思っていましたが、この本では何度もホロっとさせられてしまいました。上手い。読後感が非常に良い1冊です!

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ランチのアッコちゃん(柚木麻子著)

最初から最後までほっこりさせられ続ける短編集。この本の読後には「しんどくても辛くても、やっぱり一歩前に出ないとダメだな」と思わせてくれて元気が出てきます。

アッコさんの移動デリで提供される「東京ポトフ」はとってお美味しそう!

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夏の庭(湯本香樹実著)

人間の「死」というものに純粋な興味を抱く小学6年生の少年3人。近くに住む老人が死ぬ瞬間を見てみようと計画します。老人の観察をこっそりと続けていた夏のある日、3人は老人に見つかってしまい‥。

老人の元へと通い続けながら徐々に深まってくるコミュニケーション‥そして訪れるおじいさんの死3人それぞれの旅立ち、泣けた。※子供の課題図書をこっそり読んで泣いた 40代の父です。

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八月の銀の雪(伊与原新著)

気分が高まり、熱い気持ちなれる小説では第1位に選んだこの作品!5編からなる「やさしい」短編集。

社会に疲れた様々な主人公たち、彼等がふとした出会いをきっかけに、少しずつ前を向いて歩き始める話の集合体です。とにかく優しい話が多くて暖かい涙を流すことができる…「泣ける小説」

感動するだけではなく、色々な雑学(例えば、日本では昔、気球爆弾を作り米国本土まで飛ばしていた等)も身に付く一冊です。通勤時の車内で1日1短編など、いかがでしょうか!文庫が登場!!!

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神様からひと言(荻原浩著)

ピシッと筋の通ったエンターテインメント小説。カスタマーリレーション部門でクレーム対応に追われる主人公と周囲のメンバー、厳しいリーダーを意識するあまり首が曲がらなくなったメンバーなどキャラも、彼等のやりとりも笑えます。

色々な事件が次々と起こりますが、その笑いがギャップとなって泣けます。会社で何かと理不尽な扱いを受けていたり、上司や同僚や部下から詰められる事が多いなど‥弱ってるいる方がもしいらっしゃれば超おすすめの一冊です!

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つむじ風食堂の夜(吉田篤弘著)

登場人物がみな「善い人」のこの作品。

すごく近い距離から、月舟町の小さな小さな街の営みを眺めている気分になりました。びっくりするようなオチもなく、心拍数があがって心臓に負荷をかけることもなく、不思議な癒しに包まれた読書時間を楽しめます。

「そのくらいの夢なら、まだ許されてもいいだろう。」「めずらしく夜がやさしかった。 」など、章毎の終わりの一文が素敵! そして『電車に乗り遅れて残されたとしても、黙って待っていれば、次の電車の一番乗りになれる』は響きました。

著:吉田 篤弘
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博士の愛した数式(小川洋子著)

事故で脳を損傷し、80分しか記憶が持たない『天才数学者』と彼を支えるために来た新しい家政婦である私、そしての阪神ファンの息子ルート君。

記憶が80分しかもたず、いつ会っても初対面の状況、普通の人ならイライラしたり、投げ出したくなるようなシチュエーション。それでも素直に天才数学者を尊敬し、生活を共にする2人と美しい数式に癒しを頂きました。泣けるというよりは良いヒューマンドラマを見た後のような読後感です。

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義経じゃないほうの源平合戦(白蔵盈太著)

頼朝の弟、義経の兄である『源範頼』が主人公になっている点が斬新。

兄に怯えながら、弟の振る舞いに羨望と不安を覚える範頼に与えられた仕事は平家討伐の総大将。 徐々に距離が離れていく頼朝と義経の関係性が範頼の目を通じて描かれています。少しずつ軋轢が増していく兄と弟の間に立ち、義経が可愛くて可愛くて仕方がない(頼朝が怖くて仕方ない)その葛藤があまりにも優しい1冊です。

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鎌倉うずまき案内所(青山美智子著)

「木曜日にはココアを」に感動し、こちらの作品も読了しました。

すべての話が少しずつ繋がっていく構成は「ココア」とは変わりませんが、こちらの作品は更に時間を超えた繋がりがまじりあい、やや難しかったです。

それでも最後に付けられた『年表』を見ながら、余韻を楽しめる、素敵な作品です。

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最後に

刺激は少なくても、優しい小説を選ばせて頂きました。忙しい毎日ですが、少しの時間だけでも「ものがたり」の世界で優しい気持ちになりたいですよね。

本日も最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。

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